1月 外反母趾と、よこ扁平足/足の外科
【特集】外反母趾と、よこ扁平足
反母趾で手術をしたと聞くと、美容のため?と思う方もいるかもしれません。しかし、外反母趾って痛いんです。歩いたり靴を履いたりすると痛いのですが、痛い場所の多くは、親趾(親指)付け根辺りで内側に張り出た(外反した)場所か、足の裏の真ん中です。前者はバニオンといって外反母趾に特徴的なもので、関節炎や靴との接触による炎症です。後者は親趾とは関係のない場所ですが、これこそが外反母趾が関係する“よこ扁平足”(開帳足)の痛みです。
扁平足といえば土踏まずが低くなっている状態が目に浮かぶと思いますが、これは縦の土踏まずです。足には横の土踏まずもあって、足の裏の真ん中に位置します。外反母趾になると足の幅が広くなるために、横土踏まずが低くなって“よこ扁平足”になってしまいます。足の裏の真ん中にタコやウオノメはないでしょうか?これらはよこ扁平足によってできるので、よこ扁平足が治らない限りは削ってもまたできてきます。外反母趾とよこ扁平足は関連した病気なのです。
外反母趾の大きな要因は靴です。これまでの研究で、外反母趾の発生率は靴を履かなければ2%程度ですが、靴を履くことで30~50%に上昇することがわかっています。近年問題になっているパンプスは、外反母趾の発生や悪化に関係するだけでなく、よこ扁平足も助長すると考えられます。
外反母趾の痛みを軽くするには靴選びが最も重要です。パンプスなどおしゃれ靴の使用時間は少なくして、機能的に優れた構造で、自分の足型に合う靴を選びましょう。
外反母趾の痛みを軽くするには靴選びが最も重要です。パンプスなどおしゃれ靴の使用時間は少なくして、機能的に優れた構造で、自分の足型に合う靴を選びましょう。
外反母趾を予防するには、どのような靴を選べばいいですか? |
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*外反母趾の変形が強めの方*
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適切な靴選びをしても痛みが残る方には、インソール治療が有効です。インソールは当院で作成できます。また、靴やインソール治療でも痛みが続く方や、変形具合によっては手術での矯正をお勧めする場合もあります。手術を受けるのは大変なことですが、外反母趾に関連する痛みの根治治療につながります。
文責:足の外科 部長 滝 正徳
文責:足の外科 部長 滝 正徳
【診療科・センター紹介】足の外科
“痛くなく歩ける”を目指して
足首より下の”あし”が専門の比較的めずらしい科です。外反母趾や扁平足などの足の変形や、足の骨折・靭帯損傷などのけが、スポーツによる足の痛みまで、足の外科で診療する病気は多種多様です。足の痛みの原因が、実は足以外の病気からだった!ということもよくあります。そのような場合には、他科と連携しながら診療しています。足は小さな部位ですが、足が健康であってこそ歩いたり走ったりすることが楽しいのです。当科では、さまざまな足の手術治療はもちろん、患者さんに適したリハビリテーションや靴選びの助言、インソール治療など、手術以外の方法も駆使して足の健康に寄り添っています。
足首より下の”あし”が専門の比較的めずらしい科です。外反母趾や扁平足などの足の変形や、足の骨折・靭帯損傷などのけが、スポーツによる足の痛みまで、足の外科で診療する病気は多種多様です。足の痛みの原因が、実は足以外の病気からだった!ということもよくあります。そのような場合には、他科と連携しながら診療しています。足は小さな部位ですが、足が健康であってこそ歩いたり走ったりすることが楽しいのです。当科では、さまざまな足の手術治療はもちろん、患者さんに適したリハビリテーションや靴選びの助言、インソール治療など、手術以外の方法も駆使して足の健康に寄り添っています。
文責:足の外科 部長 滝 正徳
2022年1月号(冊子)
- 表紙・特集
外反母趾と、よこ扁平足 - インフォメーション・年頭のご挨拶
- 診療科・センター紹介
足の外科 - 診療を支えるスペシャリスト
理学療法士
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