B. アブストラル 医師指示の出し方
アブストラルは、国内の添付文書上は「前回の投与から2時間以上の投与間隔をあけ、1日あたり4回以下の突出痛に対する投与にとどめること」とされていますが、海外では「4時間以上あけての1日4回までの投与」とするものがあります。当院のマニュアルでは安全性に重きをおいて、4時間以上あけて追加投与可としました。
アブストラル用量決定期間 指示例
アブストラル用量決定期間: 100ug(初回)
疼痛時 日勤帯 ①アブストラル 100μg 1回 1錠を舌下投与(1回目) 30分たっても効果がないとき、アブストラル100μg 1錠を1回追加。 追加投与は1回のみです。 ②1回目のアブストラル使用後(1回追加投与しても)4時間以内に痛みがある場合 ●●●●(これまで使用していたオピオイド、全体量の10~20% [1/6量]の速放製剤)使用。 1回目のアブストラル使用後4時間以上経過している場合 アブストラル100μg1錠舌下投与。 30分たっても効果がないとき、アブストラル100μg1錠を1回追加。 追加投与は1回のみです。 アブストラルは4時間以上あけて1日4回まで可 夜間帯 ①●●●●(これまで使用していたオピオイド、全体量の10~20% [1/6量]の速放製剤)のみ使用 (アブストラルは使用しない) |
アブストラル用量決定期間: 200ug
アブストラル 用量決定期間です。アブストラル 100μg1錠で効果がないため、増量します。 疼痛時 日勤帯 ①アブストラル 100μg 1回 2錠を舌下投与(1回目) 30分たっても効果がないとき、アブストラル100μg 1錠を1回追加。 追加投与は1回のみです。 ②1回目のアブストラル使用後(1回追加投与しても)4時間以内に痛みがある場合 ●●●●(これまで使用していたオピオイド、全体量の10~20% [1/6量]の速放製剤)使用。 1回目のアブストラル使用後4時間以上経過している場合 アブストラル100μg 2錠舌下投与。 30分たっても効果がないとき、アブストラル 100μg 1錠を1回追加。 追加投与は1回のみです。 アブストラルは4時間以上あけて1日4回まで可 夜間帯 ①●●●●(これまで使用していたオピオイド、全体量の10~20% [1/6量]の速放製剤)のみ使用 (アブストラルは使用しない) |
アブストラル用量決定期間: 300ug
アブストラル 用量決定期間です。アブストラル 100μg2錠で効果がないため、増量します。 疼痛時 日勤帯 ①アブストラル 100μg 1回 3錠を舌下投与(1回目) 30分たっても効果がないとき、アブストラル100μg 1錠を1回追加。 追加投与は1回のみです。 ②1回目のアブストラル使用後(1回追加投与しても)4時間以内に痛みがある場合 ●●●●(これまで使用していたオピオイド、全体量の10~20% [1/6量]の速放製剤)使用。 1回目のアブストラル使用後4時間以上経過している場合 アブストラル100μg 3錠舌下投与。 30分たっても効果がないとき、アブストラル 100μg 1錠を1回追加。 追加投与は1回のみです。 アブストラルは4時間以上あけて1日4回まで可 夜間帯 ①●●●●(これまで使用していたオピオイド、全体量の10~20% [1/6量]の速放製剤)のみ使用 (アブストラルは使用しない) |
アブストラル 指摘投与量決定後
アブストラル至適投与量決定後
アブストラル 至適投与量が決定しました。至適投与量は*00ugです。 疼痛時 ①アブストラル 100μg 1回 *錠を舌下投与 4時間以上あけて1日4回まで可 ② ①の効果がないとき、①の1回目の使用後4時間以内に痛みがある時 ●●●●(これまで使用していたオピオイド、全体量の10~20% [1/6量]の速放製剤) |