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てんかん科 てんかん・機能神経センター


およそ100人に1人の割合で発症するてんかんを、薬物治療から手術まで、包括的に診療します。また疼痛、小児ジストニアなど不随意運動への治療を行います


センター長・部長:藤本 礼尚

小児科や神経内科、脳神経外科など複数の科で行われていたてんかん治療の集約化を目的に、2008年4月、私たちは聖隷浜松病院てんかんセンターを開設しました。新たに「てんかん・機能神経センター」の設立により、幅広い神経難病に対応が可能になりました。
当センターは
  1. 画像診断から長時間脳波モニタリング検査まで
  2. 抗てんかん薬による薬物治療から難治例に対する外科治療まで
  3. 疼痛コントロール
  4. 不随意運動
以上の広範囲にわたるてんかん・機能的神経疾患診療をカバーします。

特色ある診療

てんかん

治療の基本は抗てんかん薬です。ほぼ半数の患者さんでは1種類の薬で発作が消失します。1種類で完全に発作が止まらない場合には、2剤目、3剤目を追加していきます。これでも発作抑制が十分でない場合には、入院にて長時間脳波モニタリングの検査を行います。この検査によって薬の変更を行ったり、場合によってはてんかん外科を考慮したりします。

長時間脳波モニタリング

「発作は具体的にどのような症状なのか」「脳波で発作の発症源ははっきりわかるのか」「抗てんかん薬の変更などの調節を再度行うか、手術を行うか」といったことを把握・診断する目的で、入院していただき長時間脳波モニタリングを行います。

てんかんの外科治療

てんかんの外科根治治療は、頭蓋内に直接、センサーとなる電極を留置して発作の発生源を正確に判断し、特定した部位を切除する治療です。根治療法には成績は劣りますが、緩和療法として「脳深部刺激療法」という視床に2本の電極を留置する方法があります。刺激をしてある程度の時間をかけて効果を期待する方法ですが効果は5年間で70%の方に効果が認められる治療方法です。
他にも「迷走神経刺激療法」があり迷走神経を電気刺激する方法です。

てんかん診療地域連携=エピネット

てんかん発作のコントロールがつけば、早期の社会復帰が次なる目標です。普段はご自宅近くの医療機関を受診してお薬の処方を受け、年1、2回当院を受診いただく「エピネット」というシステムを2014年に立ち上げました。該当の患者さんには、発作の有無や処方内容などの情報を共有して相互の関係をスムーズにするための冊子「Epi Passport(エピパスポート)」を発行します。

疼痛

神経性疼痛が薬物治療でコントロールできない場合があります。その際、例えば帯状疱疹後の痛み、外傷後の難治性疼痛、血流障害などによる下肢痛、欠損した手足などの幻肢痛などには脊髄刺激療法が効果を発揮します。コントロールがつかない痛みなどはご相談ください。

不随意運動

体が自分の意思に反して動いてしまう症状があります。小児ジストニアから手の震え(振戦)、固縮などの治療も可能です。

主な対象疾患

てんかんは脳神経系疾患の中では極めて頻度の高い疾患です。基本的に脳の電気生理学的な異常発火が原因で起こります。持続は長くても分単位、繰り返し起きる発作が特徴です。それ以上の長い発作や痙攣が持続するタイプは「てんかん発作重積状態」と考えられ、緊急性のある状態となります。
当センターでは脳神経外科・神経内科・小児神経科が密接に結びつき、包括的なてんかん治療-薬物治療・外科治療・脳深部刺激療法・迷走神経刺激療法・食事療法-、疼痛治療、不随意運動治療、希少神経難病治療を行っています。

専門外来

失神/一過性意識消失外来

一生の中で意識を失う経験は3人に一人の割合です。意識消失の裏には脳・心臓の異常による意識障害が隠れていることがあります。しかし多くの人が意識を失うにも関わらず「何科に行けば良いのかわからない」となり、受診せず曖昧のまま、もしくは脳だけや心臓だけの検査で終了となっているかもしれません。
意識を失った方が迷いなく受診できるよう窓口を一つにし、脳と心臓からのアプローチを行うべく「失神/一過性意識消失外来」を開始しました。

オンライン専門外来

当センターでは、てんかん・希少神経疾患(結節性硬化症、進行性ミオクローヌスてんかん)、疼痛、不随意運動、に関わるさまざまな相談をお受けしています。遠方の患者さんで浜松までの受診が難しい場合には、パソコンやスマートフォンを使って、ビデオ通話で専門医に相談できる外来を用意しています。

医師紹介/実績紹介

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