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8月 「より安全に、より快適に」/産科/骨盤底機能をみる理学療法士・作業療法士



【特集】「より安全に、より快適に」
-当院で出産される方に私たちができること-

当院では、妊娠・出産・産後までの母子の健康をトータルにサポートしています。ローリスクからハイリスクまで幅広い方の診療を、近隣のクリニックや病院と連携して行っています。少子化の時代だからこそ、「もう一人産みたい、またここで出産したい!」と思っていただけるような妊娠、出産、育児のサポートを心がけています。

安全な分娩

総合周産期母子医療センター

静岡県西部地域で唯一の総合周産期母子医療センターとして、地域の方々が安全に出産できるように24時間365日、質の高い医療を提供しています。MFICU(母体・胎児集中治療管理室)やNICU(新生児集中治療管理室)も備え、麻酔科やその他の関係診療科と連携して医療を提供しています。
助産師によるケアの充実

妊娠14・26・32・36・39週の妊婦健診は助産師が実施します。定期的にエコーを見ながら、医師には相談しにくい妊娠中や出産・育児についての不安や悩みを助産師に相談できます。また、週数に合わせた保健指導も行っています。
産科の薬剤師がしてくれること

産科病棟薬剤師は妊娠中から分娩後、退院後までお母さんが安心して薬を使用できるように活動しており、入院中のお母さんには妊娠中や
授乳中に使用する薬剤の情報提供や産後の鎮痛薬等の使い方の指導を行っています。また退院後のお母さんには、授乳期の市販薬使用に関する資料【ひまわり】や赤ちゃんへの薬の飲ませ方に関する資料【あおぞら】をお渡しするなど、お役に立つ情報を提供しています。
理学療法士・作業療法士のサポート

理学療法士・作業療法士が、妊娠中の身体変化に伴うマイナートラブルのサポートを行います。

『集団マタニティエクササイズ』について

快適な分娩

無痛分娩

無痛分娩は妊婦さんの心と身体の負担を軽減できます。麻酔科医と産婦人科医が連携し、安全に出産に伴う痛みを和らげるサポートをします。陣痛はいつ始まるか分からないため、24時間体制で無痛分娩に対応しています。
家族立ち会い分娩

妊娠出産育児はお母さんだけのものではありません。誕生の感動をご家族で味わい、生まれてくる赤ちゃんを家族で迎えることで、家族の育児参加に繋げてほしいとの願いから、希望されるご家族には立ち会い分娩を実施しています。
※お子さんの立ち会いはできません。
産後ケア

産後のお母さんと赤ちゃんが安心して生活できるように、助産師がサポートします。「寝不足でつらい」「母乳が出なくて不安」「赤ちゃんが泣き止まなくてつらい」そんな声に寄り添います。

主なサポート内容
  • 育児や授乳のアドバイス
  • 赤ちゃんのお世話のサポート(沐浴・抱っこ・寝かしつけなど)
  • 心のケア(産後うつ予防・不安相談)
  • 休養とリフレッシュの時間を確保するためのケア
授乳食(栄養課)

出産を終えたお母さんへ、心からの祝福と癒やしを込めて-。調理師が献立作成から関わり、管理栄養士と連携しながら調理まで手がけ、美味しさと栄養を両立させたお食事をご提供しています。特別な日にふさわしい一皿を、心を込めてお届けしています。

妊娠かな?と思ったら…

妊娠検査薬等で妊娠が確認できれば、紹介状がなくても受診できます。受診希望日の7日~10日位前までに、産科外来へお電話ください。
電話:053-474-3067  産科外来直通/月~金 14:00~16:45

詳しくはこちらをご覧ください

文責:産科病棟 課長 齊藤 貴子

マタニティフェスタ(イベント情報)

未来のママパパ、妊娠・子育て中の方、そのご家族も大歓迎!

9月7日(日)にイオンモール浜松市野で「マタニティフェスタ」を開催します。これから妊娠・出産を考えている方、未来のママパパやそのご家族、妊娠についていろいろ知りたい方など、どなたでもご来場いただけます。
お気軽にお立ち寄りください。

【診療科・センター紹介】産科

「より安全に、より快適に」

1998年に当院が総合周産期母子医療センターに認定された時からの、産科部門の理念です。安全を担保しながら、当院を利用してくださる妊婦さんが満足していただけるようにさまざまな取り組みを行っています 。
総合病院の枠組みの中でも美味しいと言っていただける妊婦さんの食事、24時間対応可能な無痛分娩、今年からは理学療法士による骨盤底リハビリなど、妊婦さんに満足いただけるような選択肢を増やしています 。
また、医療面では、総合病院であることの強みとしてさまざまな母体の合併症や母体救急疾患に対応できることに加えて、小児外科、小児心臓血管外科、小児循環器科、小児脳神経外科、形成外科などとの連携で胎児から新生児・小児の疾患にも対応しています。
当院を利用していただく全ての妊婦さんと家族のために「安全で快適な」お産を提供し続けられるようにしています 。

文責:産科 部長 村越 毅(写真後列左)

【診療を支えるスペシャリスト】
妊娠期の骨盤底機能をみる 理学療法士・作業療法士

国家有資格者が担当 集団マタニティエクササイズクラス

妊娠中は胎児の成長により子宮が大きくなり、大きなお腹をした姿になります。この時期、「骨盤底」といわれる部分が非常に重要な役割を
果たしています。骨盤底は子宮、膀胱、直腸を支える筋肉や線維組織で構成されますが、妊娠中は大きなお腹による圧迫を常に受け、分娩時は筋肉が引き伸ばされてダメージを受けることがあります。骨盤底筋が緩むと、尿漏れや骨盤臓器脱を起こしやすくなり、日常生活に影響が出てしまいます。
当院では今春から、骨盤底のケアを目的とした「集団マタニティエクササイズクラス」を開始しました。私たち理学療法士・作業療法士は、リハビリ療法士としての知見とマタニティケアの専門知識を活かした〝骨盤底機能のスペシャリスト〟として、妊娠期の女性の身体に合わせた支援をしてまいります。

文責:リハビリテーション部 理学療法士 永峯 江里加(写真前列中央)

2025年8月号(冊子)

  • 表紙・特集
    「より安全に、より快適に」-当院で出産される方に私たちができること-
  • インフォメーション
  • 診療科・センター紹介
    産科
  • 診療を支えるスペシャリスト
    妊娠期の骨盤底機能をみる 理学療法士・作業療法士

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