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そらまめチーム(慢性腎臓病チーム)

そらまめチームのご紹介です。


そらまめチームとは

慢性腎臓病に関わる外来・病棟・透析室・緩和ケアの医療者が連携し、腎臓病を抱えた患者さまが納得して治療を受け、自分らしい療養生活が送れるよう、透析予防期から透析期、終末期までを継続的に支援するチームです。
腎臓がそらまめの形をしていることから、「そらまめチーム」と名付けました。

腎臓病の解説 ⇒ 腎臓・高血圧内科について

そらまめチームの役割

〈役割〉
  1. 慢性腎臓病の進行を緩やかにし、透析導入までの期間が延長されるように支援します
  2. 患者さまが自分の病気や生活スタイルやあった腎代替療法(血液透析・腹膜透析・腎臓移植)を選択し、療養生活をスタートできるように支援します
  3. 慢性腎臓病の患者さまが最期まで自分らしい人生を送ることができるように、自分の望む医療について前もって考え、大切な人や医療チームと繰り返し話し合うことを支援します
  4. 透析の非開始や見合わせを選択したあとも、患者さまやその家族の身体や心などの様々なつらさをやわらげるように支援します

そらまめチームのメンバー

〈メンバー〉
 月1回のミーティングを開き、各部門の連絡・報告、
 慢性腎臓病患者さまの情報共有や症例検討を行っています。

 ●腎臓・高血圧内科 医師
 ●慢性腎臓病看護外来 担当看護師
  ⇒慢性腎臓病看護外来による取り組みは、
   こちらをご覧ください。
 ●緩和ケアチーム がん看護専門看護師
  ⇒緩和ケアチームによる取り組みは、
   こちらをご覧ください。


血液浄化センター(透析室) 透析看護認定看護師

腎臓病の進展予防や腎代替療法(血液透析・腹膜透析・腎移植・保存的腎臓療法)の選択支援、継続的な療養の支援や合併症の予防など、専門知識を活かして安全で安楽な質の高い透析治療を提供しています。
患者さまが、その人らしく、生きがいや生活に目標をもってよりよい生活が送れるように支援します。

腎臓・高血圧内科 病棟看護師

入院中の患者さま、そのご家族の希望に添ったケアを提供しています。患者さま1人ひとりの病状や生活に合わせた療養生活の支援、指導を行っています。
また週に1度、腎臓内科医、血液浄化センター看護師、ソーシャルワーカーなど多職種での腎臓内科カンファレンスを実施し、入院中から退院後の生活を踏まえた支援を検討しています。
患者さまとそのご家族が納得し、最善のケアが受けられるよう支援します。

管理栄養士

慢性腎臓病患者さまの意見を尊重した食事管理への支援を行っています。病期の段階によりますが、腎機能障害が進行してきた場合、たんぱく制限、塩分制限、カリウム制限などの食事療法を行うことにより、腎機能障害の進行を抑え、慢性腎臓病の合併症を予防します。
慢性腎臓病は食事の制限が多く、食事管理を難しく感じられる患者さまは多いと思います。管理栄養士は、患者さま一人一人の食事で大切に思っている事、ライフスタイルなどを考慮し、継続して取り組むことが出来る食事管理のサポートを、栄養相談を通して行っています。
慢性腎臓病の患者さまにも食事の楽しみを感じて頂きながら、ご自身の腎臓を守る為の食事を一緒に考えていきたいと思います。
栄養相談の受診を希望される方は、かかりつけの医師にご相談ください。

薬剤師

腎臓病の患者さまはたくさんのくすりを服用していらっしゃることが多いです。安全に納得してくすりを服用してもらえるよう「くすりの効果・服用する理由」や「気を付けなければいけない副作用」などをわかりやすく伝えていきます。
状況に応じて、くすりの減量・調整も行っていきます。

理学療法士

腎臓病患者さまの運動機能は、同年代の健常な方よりも60-80%低下しているとされています。さらに運動習慣がない人は、ある人と比較して死亡リスクが高く、運動を行わないことは低栄養や心臓病と同程度長生きに影響すると言われています。運動習慣獲得のために、運動機能の評価やその人に合わせた運動内容を一緒に考えていきます。
さらに自宅でできる運動だけでなく、透析中も行える運動のサポートも考えています。
自分らしい生活を送るために、歩いたり階段を上ったりする能力に不安のある方はお声掛けください。

臨床工学技士

透析導入にむけて作製したシャントの検査や、患者さまに合った導入時の治療条件を提案し、安心して透析が開始できるよう支援します。患者さまの療法選択に合わせ、腹膜透析などの管理にも介入しています。

慢性腎臓病看護外来

腎臓・高血圧内科外来と連携して、腎臓病療養指導士である看護師が患者さまの療養を支援する外来です。
腎臓病の患者さまが病気や治療法を理解し、主体的に病気と共に生きるために、看護師と相談して気持ちを整理したり、必要な情報の入手や日常生活の工夫について考えることができます。
また、腎臓病が進行した時に、医療提供者と患者さまが最善のエビデンスに基づき、患者さまに最も適した腎代替療法(血液透析・腹膜透析・腎臓移植)を一緒に選択していくための支援を行っています。
慢性腎臓病看護外来を受診したい方は、かかりつけ医師にご相談ください。

慢性腎臓病患者さまの人生会議の推進

慢性腎臓病の患者さまが最期まで自分らしい人生を送ることができるように、自分の望む医療について前もって考え、大切な人や医療チームと繰り返し話し合うこと(人生会議=アドバンス・ケア・プランニング)を支援しています。
特に、血液透析を行っている患者さまは、今後、身体の状態や認知機能が低下し、自分で自分のことが決められなくなった場合に備えて、血液透析の継続や見合わせについて意向を表明しておくことは、とても大切なことです。
当院では血液透析を行っている患者さまに年1~2回、人生会議を行うための書類をお渡ししてています。血液透析の意向に関する書類を提出した患者さまに対しては、看護師が繰り返し話し合いを行い、患者さまの意向が尊重されるようにしています。

透析の非開始や見合わせ後の緩和ケア

身体の状態や認知機能が低下していて透析を安全に行うことが難しい、また、高齢や重篤なご病気で全身状態が悪く、患者さまがこれ以上の治療は希望しないなどの理由で、透析や腎移植などが自分には適していないと判断した場合には、腎代替療法の非開始や見合わせを選択することがあります。
当院では「腎代替療法の見合わせと緩和ケアに関する説明書」を用いて話し合いを進め、腎代替療法の非開始や見合わせを選択した患者さまには、だるさ、息苦しさ、むくみ、皮膚のかゆみ、足のむずむず感、全身の痛みなどの体の不調、気分の落ち込みや絶望感などの心の問題ができるだけ和らぐよう、緩和ケアチームと連携して、薬の治療や看護ケアを行います。
また、腎代替療法の見合わせを選択したあと、患者さまとご家族が住み慣れた自宅や施設で過ごしたいと希望された場合、そらまめチームは地域の医療介護関係者と連携し、患者さまが安心して生活できるようにお手伝いいたします。


緩和ケアチームの紹介 ⇒ 緩和ケアチームについて

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