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役員がつづるコラム「実践躬行」

【HP限定】聖隷福祉事業団の役員がつづる コラムLeader's thoughts「実践躬行」(じっせんきゅうこう)

1都8県で事業を展開する聖隷福祉事業団には、理事長はじめそのほか役員が担当部門を持ち日々の業務にあたっています。彼らは、ご利用者のことはもちろん、161施設で働く15,000人以上もの職員のこと、「社会福祉法人としての使命とは何か?」、そして少子高齢化など事業を取り巻く社会環境まで日々想いを巡らせています。
そんな経営陣の中でも、法人の役員を中心に、毎月1名ずつ月替わりで、日々の「想い」・「行動」をありのままにつづっていきます。


2021/03/01

理事 福田 崇典:(2021年3月号)地域に根ざした総合的ヒューマンサービスの提供に向けて

 残すところひと月足らずで新年度(2021年度)を迎えます。WHOが新型コロナウイルス感染拡大に関し「国際的な緊急事態」を宣言して、1年以上経過しましたが、未だ終息の見通しが立っておりません。1日も早い新型コロナウイルスワクチン接種の開始、拡充が待ち望まれます。新型コロナウィルス感染拡大の中、日々感染防止対策を取り、業務を遂行されている全ての医療福祉従事者と聖隷職員の皆様に感謝申し上げます。

2021/02/01

理事 鎌田裕子:(2021年2月号)コロナ禍を乗り越えるために~変化に対応する力~

 2020年は聖隷福祉事業団(以下、事業団)が90周年を迎えた記念すべき年でした。このような長期にわたる目に見えない感染症との戦いを2020年の今頃は想像すらしていませんでした。このコロナ禍において何が正解なのかも手探りの状況でしたが、その時その状況下で最善と思われることを職員一丸となり、取り組んできたと思っています。そして、事業団の各施設を利用される方々へ安全・安心なサービスを停滞することなく提供することが一番の使命であり、周囲のご協力を得ながら様々な方法を駆使して実現してきたと感じています。

2021/01/15

理事長 山本敏博:(2021年1月) 2021年 新年のご挨拶

謹んで新春のご挨拶を申し上げます。
2021年の年頭にあたり、聖隷福祉事業団の事業運営に格別のご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。

 2020年は何といっても新型コロナウイルスによる感染症の拡大が大きな出来事でした。私たちの生活や働き方も一変しました。聖隷福祉事業団も大きな影響を受けましたが、全事業部が協力し感染症対策を行い、安心して病院や福祉施設等をご利用いただける環境整備に努めてまいりました。皆さまから医療福祉の現場で働く職員に多くのご声援とご支援、ご協力をいただいたことに心より感謝申し上げます。また、最前線で医療福祉を支えている職員の皆さんと職員を支えてくださっているご家族の皆さまにも心より敬意と御礼申し上げます。2021年はコロナ禍が落ち着き、生活や経済が徐々にもとにもどることを願ってやみません。我々は日本の医療福祉を支える自覚をもって、引き続き最善の努力をしてまいる所存です。

2020/12/07

理事 青木善治:(2020年12月号)これからの健保組合について考える

 私は聖隷健康保険組合(以下聖隷健保)の常務理事を兼務しており、
昨今の健保を取り巻く社会情勢が大きく変動していることから、健保をめぐる話題をいくつかご紹介致します。

2020/11/02

理事 岡俊明:聖隷浜松病院院長 (2020年11月号)ピンチをチャンスに~当たり前を変える力~

 聖隷福祉事業団は今年創立90周年を迎えました。その事業規模の推移を数字だけで見ますと順調に拡大を続けているように感じますが、その道のりには幾多の困難があったものと想像されます。このような困難を単純に乗り越えるだけでなく、むしろピンチをチャンスと捉え更なる発展を目指したからこそ、今の事業団があるのではないでしょうか。そして、我々は現在コロナ禍という苦難な状況に見舞われておりますが、今こそピンチをチャンスに変える意識をもって、この困難な局面を克服したいと思います。

2020/10/05

理事長 山本敏博:(2020年10月)「継往開来(けいおうかいらい)」

 10月に入り2020年度下半期がスタートしました。今年の夏も例年以上に暑い日が続き、浜松市は41.1℃と日本最高気温を記録しました。私は、暑さには強いほうですがさすがに40℃に迫る日が何日も続き夏バテぎみになってしまいました。今回の実践躬行のタイトルである「継往開来」は年始に今年の目標に立てた言葉です。「先人の事業を受け継ぎ、発展させながら未来を切り開くこと」という意味があり、聖隷人として自分がどうあるべきかを考え自信をもって行動していきたいと改めて思いこのタイトルにしました。
 9月には新しく菅内閣が発足されました。先の見えない自粛生活、来年の東京オリンピック開催がどうなるのか、大変な時期に交代となった菅総理大臣の手腕に期待したいと思います。

2020/09/07

理事 日下部行宏(2020年9月号)この1年でみえてきた医師キャリア支援センターの役割とは

 新型コロナウイルス感染症の流行が長引き、日本の医療機関の経営は深刻なダメージを受けています。しかし、この状況を逆手にとり、医療提供体制の確保に加え、ウィズコロナ時代に新しい生活様式に合わせた患者受入体制を整えていかなければいけません。社会構造、価値観の変化に病院も対応していかなければ生き残れません。
 病院経営支援担当として、地域の皆さまの生活と医療を守るため、そして医療福祉の最前線で働く職員のためにも、今、しっかりと使命を果たしていきたいと思います。

2020/08/05

理事 荻野和功:聖隷三方原病院院長 (2020年8月号)地域基幹病院に於ける無症状陽性患者(不顕性患者)対策

 非常事態宣言により一旦落ち着いた新型コロナ感染症も、解除後約1ヶ月が経過する中、東京や大阪といった大都市、20代30代といった若者を中心に感染が再燃し、次第に地方都市にそして中高齢者にと、1日400名を超える新規患者数となっている。一方非常事態宣言により落ち込んだ経済活動を少しでも回復させたい政府は、非常事態の再宣言には消極的である。そのような中、地域の基幹病院という医療崩壊が許されない立場にある医療機関で、職員・患者さんへの感染を防御する対策はあるのだろうか?

2020/06/25

常務執行役員:彦坂浩史(2020年7月号)レジリエンス ウィズ コロナ

 新型コロナウイルスの感染拡大が、ここまで全世界的に広がり、私たちの日常生活が大きく制限される状況が訪れると思っていた方は少ないでしょう。こうなれば、この危機を切り抜けることを好機と考え、経済危機、感染危機、気候変動にも耐えうる組織力を身に着けたいものです。最近、レジリエンス(Resilience)という言葉が多用されています。心理学では「変化に対処する能力」ということのようです。組織としても、個人としても高めることを目指しましょう。

2020/06/01

理事 平川健二:高齢者公益事業部長(2020年6月)「我が浜名湖エデンの園は永久に不滅です」

 今回のタイトルでピンときた方は、1974年以前のお生まれでしょうか。
私は当時9歳。「ふめつ」ってなんのこと?とぼんやり後楽園球場でスポットライトを浴びながら引退スピーチをする長嶋茂雄選手をテレビで観ていました。

2020/05/01

理事 津幡佳伸:在宅・福祉サービス事業部長(2020年5月)「共同一致」の精神でこの難局を乗り切る

全国が新型コロナウィルスに対して必死の対応をしている最中です。医療現場のみならず、介護現場、保育現場もそして障がい者を支援する現場もこの対応に追われています。

2020/04/07

理事長 山本敏博:(2020年4月)「入職・新年度を迎え、一歩踏み出したあなたへ」

 4月1日を迎え、新年度がスタートしました。この春就職された方、新しい職場へ異動された方、新しい役職に就かれた方、不安と期待、緊張されていることと思います。例年3月に新入職員辞令交付式を開催しておりますが、新型コロナウイルスの想定を上回る緊急事態を受け、残念ですが「中止」という決断をしました。新入職員の皆さんに直接メッセージをお伝え出来ず非常に残念ですが、この場を借りて一言お伝えしたいと思います。新しい職場に配属され不安も大きいと思いますが、一人で悩まず、皆さんの気持ちに寄り添ってくれる上司、先輩に相談してください。必ず力になってくれます。悩みを共有することで、ともに成長していきましょう。
 聖隷福祉事業団は2020年5月に創立90周年を迎え、2020年度はこれまで聖隷を支えていただいた皆様、利用者の皆様のために最善を尽くしている職員の皆様に感謝を申し上げるとともに、創立100周年に向けて新たな歩みをはじめる一年にしたいと思います。
 

2020/03/02

理事 鎌田裕子:(2020年3月-i)「創立90周年の年に入職する皆さんへ~SDGs宣言に向けて~」

 SDGs※1とは、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても積極的に取り組んでいます。

※1…Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)

2020/02/03

理事 津幡佳伸:在宅・福祉サービス事業部長(2020年2月-i)「始まりの志を思い起こす」

 聖隷が本格的に在宅福祉事業に取り組み始めた1990年代、2020年という言葉の響きは、少子高齢化の到来を告げる近未来を表す言葉として用いられてきました。創立90年を迎える今年、新たな思いをもってこの節目の年を迎えたいと思います。

2020/01/08

理事長 山本敏博(2020年1月号) 昨年の振り返りと今年の目標

謹んで新春のお慶びを申し上げます。
新年あけましておめでとうございます。
平素より聖隷福祉事業団の事業運営に、格別のご理解を賜り厚く御礼申し上げます。

 昨年は平成から令和へと元号が変わり、ラグビーワールドカップの盛り上がりなど華やかな出来事が多くありました。一方で、連続した台風が思いもかけないほど大きな被害をもたらしました。被災地の皆さまには心からお見舞いを申し上げます。消費税の増税といった経営にとって大きな影響がある出来事もあり、全世代型社会保障や働き方改革、地域医療構想などの議論が進む中、将来の聖隷福祉事業団の在り方についてあらためて思いを致す年となりました。

2019/12/02

常務執行役員:彦坂浩史(2019年12月号-ⅰ)「にわかファン」ではありませんが…

 今年7月より総務・情報・コンプライアンス担当となりました彦坂です。本部勤務のほか、病院(浜松・三方原・佐倉)、保健事業部、高齢者公益事業部にて経験を積んでまいりました。21世紀に入り急激に拡大した聖隷の事業に対応するため法人内の諸制度の整備が進められてまいりましたが、AI・IoTによる環境の変化への適応・進化がさらに必要となっています。私たちはどう仕事の仕方を変えていく必要があるのでしょうか。

2019/11/05

理事:平川健二:高齢者公益事業部長(2019年11月号-ⅰ)多種多様な人材がいます

 7月から「エデンの園」をはじめ有料老人ホーム等の高齢者公益事業を担当することとなり、今年の夏は西へ東へと行ったり来たりしていました。その中で、各地のいろいろな職員に出会うことは楽しみの一つに感じています。

2019/10/07

理事長 山本敏博(2019年10月号-ⅰ) 社会福祉法人の大規模化について

 10月1日に消費税率が10%に改定されました。これによって2011年から始まった税と社会保障の一体改革は終了したことになります。消費税増税についてはいろいろなご意見もあると思いますが、現役世代の保険料をこれ以上あげるのは職員にとっても、法人にとっても負担が大きいと感じます。経済成長が無ければより厳しい財政状況となるわけですから、社会保障制度維持のため負担と給付の在り方について、一層の工夫が必要になるでしょう。

2019/09/09

理事 日下部行宏(2019年9月号-ⅰ)働き方改革への対応が組織を強くする

 働き方改革関連法が施行され、半年がたとうとしています。
働き方改革の三本柱の1つである時間外労働の上限規制では、一般職だけでなく管理職そして医師も労働時間を可視化し、しっかりとマネジメントしていく必要があります。
 24時間365日患者さんを受け入れる医療機関にとって、働き方改革関連法は医療者を守る良い機会になると思います。

2019/08/26

理事 津幡佳伸:在宅・福祉サービス事業部長(2019年8月号-ⅱ) 奄美の今のために そして未来のために

 聖隷が奄美大島で福祉の仕事を始めて47年、故雨宮恵牧師が1958年開拓伝道として赴任し、その必要性から始められた福祉の種は歴史を経て特別養護老人ホームや保育園、障害者施設を含み職員数200名を超える大きな事業となっています。

2019/08/05

理事 福田崇典:保健事業部長 (2019年8月号) なぜ予防医学か?

 実践躬行の原稿依頼を受け、なぜ予防医学に関る仕事に就くようになったかを含め、自己紹介をします。
 1980年より呼吸器外科医として診療にあたり、病気の発見が遅れたため、手術しても回復しない患者さんを多く診ました。病気が早期に発見されていれば……と、予防の重要性を日々痛感し、予防医学に関る仕事に就くことを決めました。

2019/07/01

理事 青木善治(2019年7月号) 2018年度事業成績報告にあたり

 世界に目を向けますと、米中経済冷戦、イランや北朝鮮の核問題などが新聞をにぎわしております。一方、国内におきましても、海外の影響を受けたことによる株安を伴う景気の低迷や、年金問題、さらには高齢者の交通事故のニュースが毎日のように報道されております。特に社会の高齢化に伴ういろいろな課題は、社会保障費の急増や人材の確保など、我々の事業にも次第に影響を及ぼし始めていると思っております。そのような中で、2018年12月に聖隷おおぞら療育センターが医療型障害児入所施設/療養介護事業所(重症心身障害児施設)として、長年の活動が評価され、天皇陛下より御下賜金を拝受したことはすばらしい朗報でした。

2019/06/03

理事 岡俊明:聖隷浜松病院院長 (2019年6月号)リーダーの役割とは、そしてリーダーは孤独なのだろうか?

 2018年7月より聖隷浜松病院院長に就任しました。当院は職員が約2,000名在籍している大きな組織であるとともに、地域から長年信頼されてきている病院であります。そのリーダーとしての責任が重いことは重々承知しており、覚悟をもって院長職を引き受けました。
 リーダーの役割として最も重要なことは何か?そしてリーダーは孤独なのか?これまでの道程を振り返り、自分の考えを述べてみたいと思います。

2019/05/08

理事 荻野和功:聖隷三方原病院院長 (2019年5月号)所詮「よいしょ」は大嫌い

聖隷の原点に遡る聖隷三方原病院。
ドクターヘリを擁する高度救命救急センターなどの超急性期医療から、重症心身障害児(者)の慢性期医療ホスピスに代表される終末期医療、精神科医療と幅広く受け持っています。その聖隷三方原病院の院長として組織を牽引する荻野和功が想いを綴ります。

2019/04/22

理事 日下部行宏(2019年4月号-ⅱ)医師キャリア支援センターへの想い

 2019年4月に医師の確保・定着、働く医師のキャリア支援を目的とした「医師キャリア支援センター」を立ち上げました。
センター長に福田専務、副センター長に平川常務と私が就任しましたのでよろしくお願いいたします。
これまで、病院経営支援担当役員として、病院の経営を安定させるためには何をすべきか、常に考えてきました。
毎月、担当5病院を訪問し、それぞれ異なった経営課題に直面していくうちに、病院経営支援には5つのポイントすべてを解決しなければならないということに気づきました。

2019/03/29

理事長 山本敏博(2019年4月号)入職・新年度を迎えるあなたへ贈る言葉

 2019年度がスタートしました。最近は少しずつ暖かくなり桜は見頃を迎えています。さて、3月20日にはいわゆる入社式として聖隷福祉事業団新入職員辞令交付式を開催しました。また、これに先立ち3月11日には静岡県福祉職合同入職式が催されました。新たに医療・福祉の世界で活躍することになる新入職員にこれからの意気込みを聞くことができ、私も新人のようなフレッシュな気持ちになりました。今回は新入職員の皆さん、新たなスタートをきる皆さんへの思いを綴ります。

2019/03/25

常務執行役員 鎌田裕子(2019年3月号-ⅱ)聖隷の魅力:職員のためのキャリアパス

聖隷福祉事業団(以下、事業団)では2018年4月から新人事制度の運用が開始されました。
それと同時期に「事業団キャリアパス」を作成し、キャリアパスに連動した研修体制の再構築をしました。

2019/03/11

理事長 山本敏博(2019年3月号-ⅰ) 現世代の人口減少とこれからの人材確保

 2019年4月に改正出入国管理法が施行されることが決まり、2月23日(土曜日)に開催した第17回聖隷福祉学会では特別企画で外国人職員によるディスカッションがありましたので、福祉学会を通して私が感じたことを綴ります。

2019/02/25

理事 津幡佳伸(2019年2月号-ⅰ)「20年後の福祉」を描くために

 介護保険制度が始まった頃、聖隷福祉学会で「2020年福祉の夢」と称した講演をして頂いたことがあります。その2020年が間近となり、福祉の視点は2040年の福祉について論じられるようになりました。20年後に何を描き、何をしなければならないのか。歴史は繰り返されるのだと思います。その議論の根底に、福祉先進国が取り組んできた福祉をその歴史から学び、日本独特のやり方に応用ができることにも気付かされます。

2019/01/28

理事 鈴木睦明(2019年1月号-ⅱ)外国人材と共に歩んでいく

 改元の年を迎えました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
新しい元号はいかなるものになるのでしょうか。今春4月の発表を待ちたいと思います。
 夏暑ければ暑いほど、その冬は寒くなるといわれております。ですから、今年の寒さは覚悟しておりました。年々、寒さは厳しさを増していくのでしょう。この時期、私たち、人間の活動は鈍くなりがちなのですが、逆に最盛期を迎える微小な生物も存在します。インフルエンザやノロウイルスなど、感染症には十分お気を付けください。

2019/01/15

理事長 山本敏博(2019年1月号-ⅰ) 昨年の振り返りと新年の目標

 新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年は、全国的に自然災害に翻弄された一年となりました。大阪府北部地震をはじめ西日本豪雨や台風、北海道胆振東部地震等、広範囲にわたる連続した災害は、大きな影響を及ぼしました。被災された地域の皆様にお見舞い申し上げます。このような災害の際に、高齢者や障害をお持ちの方など「災害弱者」となってしまう方の安全を守ることに対して、どのように準備、支援を考えていけばよいのか、これは大きな課題であると改めて考えさせられました。
 さて、毎年この時期に本年の目標として年頭所感を発表しております。詳細は、年頭所感をご覧ください。

2018/12/25

理事 平川健二(2018年12月号-ⅱ) 2018年は「そだねー」がいいね!

 2018年を象徴する流行語大賞はカーリング日本女子チームの活躍で話題となった「そだねー」でした。
数年前は、氷上をモップで拭き掃除することがスポーツですか??? と疑問に感じた人は私だけではなかったはず。
 中学生の頃、先生の目を盗んでゲームセンターでハマっていたインベーダーゲームが進化し「eスポーツ」として流行語に選ばれるのも驚きですが・・・。
 今回は2018年 私が気になった言葉と併せて、今年1年を写真で振り返りたいと思います。

2018/12/10

理事長 山本敏博(2018年12月号-ⅰ) 「聖隷リハビリテーション学会」

 今号は、11月4日(日)にアクトシティ浜松コングレスセンターにて行われた第1回聖隷リハビリテーション学会について綴ります。
 2009年から、聖隷福祉事業団内の病院・福祉施設のリハビリ部門全体の専門性の向上と、地域貢献を目的に「聖隷リハビリテーション研究会」を開催していました。在宅医療が推進される中で、リハビリテーションの役割は増々重要になります。部門全体の質の向上と地域社会のニーズに応えていくことを目指し、今回から「聖隷リハビリテーション学会」に名称を改め、県内外の職員約350名が参加し日々の取り組みを共有し活発な意見交換の場となりました。

2018/11/26

理事 青木善治(2018年11月号-ⅰ) 温暖化・省エネ対策について 

 浜松の今年8月の平均気温は28.6度で、8月としては過去10年間の平均よりも1.6度も高い気温となりました。今年は特に猛暑や豪雨など、世界各地で異常気象が起こり、ニュースでも連日大きく取り上げられました。

2018/10/22

理事 日下部行宏(2018年10月号-ⅱ) 米国視察~医療情報の徹底活用と巨大ヘルスケアシステムの実例を拝見して~

 9月29日から10月5日にかけて、米国の医療機関の視察に行ってきました。今回はそのご報告をさせていただきながら、視察からの雑感を綴りたいと思います。
 視察は聖隷の保健事業部長である福田崇典医師を団長として、今後の経営体制の在り方を研究するために企画されました。まずはデータ活用を徹底的に行ったらどうなるのかということで、ジョンズホプキンス大学病院の「Capacity Command Center」(CCC)を視察。続いて、巨大化していく大規模医療法人の代表としてピッツバーグ大学メディカルセンター(UPMC)を視察させてもらいました。

2018/10/09

理事長 山本敏博(2018年10月号-ⅰ) スポーツから学ぶこと

 社内報10月号では、浜松のVリーグバレーボールチーム「ブレス浜松」の選手として活躍している加藤さん、水上さんが表紙となっています。加藤さん、水上さんは聖隷職員でありながらバレーボール選手としても活躍をされています。実は私も学生時代バレーボール選手だったこともあり、今回の実践躬行では、バレーボールについて綴りたいと思います。

2018/09/25

常務執行役員 鎌田裕子(2018年9月号-ⅰ)共に働く仲間を求めて~採用面接から感じること~

 聖隷福祉事業団・法人本部 人事企画部では採用から育成まで一貫した本部機能を担っております。聖隷は毎年、年度初めに約500名の方に入職していただいています。私は人事企画担当役員として医師・病院勤務看護職や地区限定職採用以外の15職種・約270名(新卒220名・中途50名)の方々に面接させていただく機会があります。聖隷福祉事業団の職員として、個人の自己実現と組織への貢献が一致することが組織を活性させるために重要であると日頃より感じています。

2018/08/27

理事 津幡佳伸(2018年8月号-ⅱ) 「生きる命」を支える使命

 事業部では毎年7月頃に本部に入る新入職員と異動職員を対象に聖隷諸施設の見学研修ツアーを行っています。
今年は、関東と浜松の介護職員も加わり11名の参加となりました。

2018/08/14

理事長 山本敏博(2018年8月号-ⅰ)「平成30年7月豪雨」の災害派遣

 まず始めに「平成30年7月豪雨」被害に遭われた方々へ心よりお見舞い申し上げます。
2018年7月に西日本地域を中心に降り続いた記録的な豪雨により、各地に甚大な被害をもたらしました。発災から一カ月が経ちますが、被災した地域では復興に向けて懸命の努力をされているところです。

2018/07/23

理事 鈴木睦明(2018年7月号-ⅰ)「エデンの園」への入居をお考えのあなたへ

 高齢者公益事業部の鈴木です。遠い昔の話なのですが、この季節、川遊びの後の昼寝、夕 立の後の爽やかな風、昆虫採集や蝉の声、蛍や天体観測等々、楽しく懐かしい思い出が沢山 あります。無論、夏休み終盤の宿題地獄もそれなりの記憶です。しかし、最近の暑さ、猛暑、 酷暑は、まさに日々是闘い。どうぞ、水分、睡眠、休養を十分おとりください。

2018/06/19

理事 青木善治(2018年6月号-ⅱ) 2017年度事業成績報告にあたり

 6月11日の台風5号のように、最近では6月になると台風の接近が昔よりも数多くなってきた気がしますが、接近ということを正式に申し上げますと、台風の中心が北海道、本州、四国、九州のいずれかの気象観測所などから300km以内に入った場合を「本土に接近した台風」としているのだそうです。

2018/06/11

理事長 山本敏博(2018年6月号-ⅰ)永年勤続表彰者へ贈る言葉

新しい年度を迎え、3か月が経ちました。
5月18日に行われた永年勤続表彰の対象者へ感謝のメッセージと新入職員へ励ましのメッセージを綴ります。

2018/05/28

理事 平川健二(2018年5月号‐ⅰ)働き方改革 チームパシュートのように?

 毎年この時期、「今年の新入社員はどういうタイプ」が命名されますが、シンクタンクの産労総合研究所は、
2018年度新入社員は「チームパシュート型」(少人数でSNSを駆使しスピーディーに内定というゴールを得た)と発表しました。
SNSを駆使できない私は、今どきの新入社員でなくて良かったと胸をなでおろしています。

2018/04/23

理事 日下部行宏(2018年4月号‐ⅱ)病院は変化するもの 変化を続けないと生き残れない

 病院経営支援担当役員に就任した2017年1月から先月末(2018年3月)までで、慣れない出張の毎日、中耳炎から関節痛、歯痛、肺炎まで満身創痍の中、出張先の病院で受診しつつも、担当5病院に出張を重ねること約130回。これまで、私がこの1年で面談をした人数は約100人。同じ病院で働く直属の部下でもない彼らに、時に声を荒げたこともありました。共にお酒を飲みながら語らい、愚痴を聞いたり、逆に「私もつらい」と愚痴をこぼしたりしたこともありました。それでも、私自身が診療放射線技師として現場を経験し、技師長として部門をとりまとめ、、聖隷浜松病院の事務長として培ったそのすべての知識と経験を現場の皆にその魂まで差し出す覚悟で、職員に寄り添い、真正面から向き合い、そして病院経営を担う現場のリーダーの育成に心血を注いできた自負があります。現場のリーダーたちにアウトカム(成果)にこだわるような職場づくりをお願いし続けてきた1年余を経て、それぞれの病院の課題は着実に解決されてきました。そして現在、解決に向けて取り組んでいる課題は、1年前よりもはるかに課題の中身がレベルアップし、医療の質の追求の領域に入ってきています。それと同時に、日々浮かび上がる新たな課題に取り組みながら、経営支援に終わりはないことも実感しています。

2018/04/09

理事長 山本敏博(2018年4月号-ⅰ) 新たなスタートを切るあなたへ贈る言葉

 新しい年度を迎え、また今年も聖隷福祉事業団として全職種で615名(医師 95名、看護職197名、介護職80名他)の新入職員を迎えることができ、辞令交付式を3月26日(月)に行いました。毎年、私は新入職員に伝えているのですが、「まずは、専門性を高める努力を。多職種連携…簡単なものではない。患者・利用者・職員は何を望んでいるのか?高い感性をもってほしい!」と期待を込めたメッセージを送りました。
 また、少し前になりますが、3月に出向いた式典や施設を通じて改めて感じたことを綴ります。

2018/03/26

常務執行役員 鎌田裕子(2018年3月号-ⅰ)聖隷福祉事業団がより輝くために~人材の活躍と新人事制度~

 2018年4月より、いよいよ新人事制度がスタートします。2017年9月の実践躬行ではこの人事制度策定までのプロセスについて触れてきました。これまでの現行制度の評価や課題の抽出に始まり、人事制度プロジェクトが様々な角度から吟味し、現代社会に求められる法人のあり方や職員が活き活きと働き続けられるような制度となるよう進めてまいりました。

2018/02/26

理事 鈴木睦明(2018年2月号-ⅱ) 油壺エデンの園 テレビ取材を通じて

 「は~るよ来い は~やく来い あ~るき…」こんな懐かしい童謡が浮かびます。一日も早い春の訪れを切望します。さて、今回は、有料老人ホーム「エデンの園」での細やかな話題についてお話します。

2018/02/13

理事長 山本敏博(2018年2月号-ⅰ)組織目標の共有と事業の開拓への想い

 あっという間に1月も終わり、2月に入りました。1月は新たな年のはじまりということもあり、政財官などあらゆる分野で地域のキーマンとなる皆様との懇談の機会が多くあり、各所でご挨拶をさせていただきました。各分野のリーダーの皆様の活力みなぎるお話をうかがうと、私も大いに刺激を受け、地域の明るい未来を感じます。同時に、将来の医療や福祉に関しては聖隷へ大きなご期待をお寄せいただいているとうかがい、それらのご期待にお応えできるように一層の努力をもってこの1年を活動してまいります。
 さて、聖隷福祉事業団(以下聖隷)の事業活動については職員に本年の組織目標を年頭所感という形で「社内報」を通じ発信しています。文章だけでは伝わらない部分もあると考え、本部職員や役職者に向けては、直接会って講演形式でメッセージを伝える機会も大事にしています。今年も浜松にて1月26日に研修懇談会を開催しました。病院長、副院長、看護部長、診療部長や福祉施設長など、普段は直接お会いする機会は少ないですが聖隷の事業の最前線で重責を担ってもらっている経営職の職員にも参加してもらい、年頭所感について直接お伝えし、職員からの話を聴く機会を設けました。聖隷の理念を体現する実践の場の責任者との意見交換は私にとっても大変有意義な機会です。関西地区、関東地区でも同様に開催をしていきます。
 どんなに組織の規模が大きくなっても、事業数が増えても私は職員と触れ合う機会を大切にし、想いを伝え、そして実践していく。職員の想いに耳を傾け、それを経営者として実践していく、まさに「実践躬行」を体現したいと常々思っています。

2018/01/22

理事 津幡佳伸(2018年1月号-ⅱ)情報化社会と福祉の質

 「スマートプラチナ社会」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
総務省が2013年にまとめた新しい社会モデルとして2020年までに構築することを目指しました。

2018/01/09

理事長 山本敏博(2018年1月号-ⅰ)昨年の振り返りと新年の目標

あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いいたします。この実践躬行をご覧になっている皆さまが今年1年、ご健康でより一層素敵な1年をお過ごしになりますよう、お祈り申し上げます。 個人的には、今年こそ、昨年もお話したとおり、英語の勉強をきちんと日々行いたいと思います。また、今年は仕事においても普段の生活においても「褒める」を心掛けていきたいと思います。 さらに、毎年この時期に、経営者として本年の目標を年頭所感のかたちで発表しております。 今年は、①多様な人材の活用、②働きがいのある組織へ、③社会福祉法人の使命の追求、④安定経営と先駆的取り組み、以上4点を柱とし ています。詳細は年頭所感をご覧いただきたいのですが、実践躬行ではそれらを定めた思いについて述べさせていただきます。

2017/12/25

理事 青木善治(2017年12月号-ⅰ)聖隷袋井市民病院のクリスマス風景より

 これがアップロードされるのは12月25日です。クリスマスですね。聖隷の各施設でもクリスマスの行事が取り行われており、私が担当しております聖隷袋井市民病院でも玄関先にクリスマスツリーが飾られています。ツリーの由来は一説によると16世紀に遡ります。マルチン・ルターがクリスマスイブ礼拝の帰り道、森の中で常緑樹の枝の合間にまばゆく輝く無数の星を見ました。その美しさに心を打たれたルターは、それを子どもたちのために再現しようと、家の中に木を持ち込み、火を灯した蝋燭を枝にくくりつけたそうです。それから、ドイツではクリスマスツリーが一般的になり、次第に色々な飾りが付けられるようになってきたそうです。

2017/11/27

理事 平川健二(2017年11月号-ⅱ)「健康経営」のススメ

 「健康経営」が流行です。
 初めてこの言葉を目にする方には、「健康」と「経営」まるで異なるものが組み合わさった違和感があるかもしれません。「健康」と「経営」は相反するもので、どちらかを大事にすればもう一方が損なわれるのでは、と思われた方にこそ「健康経営」を知っていただきたいと思います。

 「健康経営」とは、法人が健全に成長するためには職員の健康に配慮した経営が不可欠という考え方です。職員が病気がち、疲れ切っているようでは法人としての成長は危ういでしょうし、法人は急成長したけど職員は皆健康を害してしまったのでは何のための成長ですか?と問いたくなります。「健康」と「経営」は「水と油」ではなく「一連托生」なのです。
 では「健康経営」を推進します! と掛け声を上げても何から手を付けるのでしょうか?まずは、職員個々の健康に着目すること、組織の制度・風土に着目することの2つの視点から考えていきます。

2017/11/13

理事長 山本敏博(2017年11月号-ⅰ)福祉事業家としての責任を考える

 朝夕冷え込む季節になりましたが、お元気にお過ごしでしょうか?
 先月は実践躬行をお休みしましたので、久々のコラムになります。
 9月21日に有料老人ホーム浜名湖エデンの園 1・2号館耐震対策建替工事の起工式を行うことができ、3年半に渡る長期工事がいよいよ始まりました。

2017/10/23

理事 日下部行宏(2017年10月号-ⅰ)経営支援を通じ経営人材を育成する

 今年から、病院経営支援担当の役員を拝命し、早10ヵ月が経過しました。前号(2017年4月)では、「即効性のある経営改善の妙手はない、地道に課題解決をしていくだけ」と綴りました。あれから半年、日々担当する5病院法人本部を往復し、病院の生き残りをかけた戦いに挑み続けています。その中で、新たに見出した「経営支援の在り方」について綴ります。
 まず、私が考える経営改善とは…職員が自ら自院の抱える課題を見出し、それらを1つずつ“スピーディー”に解決していくことです。
 スピードが重要ですので、現場と私が在籍する法人本部のスタッフも巻き込み、担当病院へ出向きます。そして、職員と面談をし課題の可視化と共有を図ると同時に、課題解決に向けた一つひとつの取り組み内容を一緒になって考え、成果を生み出し続ける仕組みづくりを進めています。

2017/09/25

常務執行役員 鎌田裕子(2017年9月号-ⅱ)魅力ある組織にむけて~新人事制度策定にあたり~

 聖隷福祉事業団(以下、聖隷)は職員数14,000人を超える日本最大級の社会福祉法人となりました。聖隷の仕事は人から人へのサービスであり、職員一人ひとりが財産(人財)です。そのため、採用から育成・職員の諸制度を統合的に捉え、職員を大切に「育てる」組織でありたいと考えています。これまでも研修や福利厚生の充実等を図ってきましたが、人事制度についても見直す時期が来ていると考えていました。
 聖隷の人事制度は2001年にコース別雇用管理制度を導入し、2008年に若干の変更を行い、現行の制度で運用しておりました。その後、10年以上が経過し、社会の情勢・医療福祉を取り巻く環境も大きく変化しています。それらを踏まえ、外部分析・内部分析を行いながら2016年度から新人事制度の検討を本格的に進めてまいりました。

2017/09/11

理事長 山本敏博(2017年9月号-ⅰ)家族と働き方を考える機会に

 先月(8月)は実践躬行の発行をお休みしてしまいましたので、久々のコラムです。
 今回は、法人本部で先日(8/18)行われた「聖隷本部ファミリーデー」(以下ファミリーデー)を機にワークライフバランスについて改めて考えました。私自身の子育てや家庭とのかかわりについて振り返りを含めて綴ります。 
 ファミリーデーは、、法人本部としては初の試みとして法人本部に勤務する職員のお子さん16名が集結。下は0歳から上は小学校6年生の12歳まで。部署ごとに子どもたちに、お父さんお母さんの普段の仕事の様子を分かってもらいつつ、楽しい夏のイベントとして楽しんでもらえるようにと職員たちが趣向を凝らして盛り上げました。

2017/08/28

理事 津幡佳伸(2017年8月号-ⅰ)福祉先進国 ノルウェーの法人との研修交流事業にあたって

 福祉先進国と呼ばれる国の多くが早くから在宅福祉に取り組む中、聖隷福祉事業団では東京海上日動火災保険様との提携事業を通して1990年から在宅福祉を中心とする地域ケアに取り組んできました。
 当時は介護に対する当事者意識も薄く、在宅介護と言う言葉も馴染みのない時代。近い将来、起こり得る要介護人口の増加と、介護労働力の不足を予測し、これに取り組むモデル事業として介護研修、訪問介護、訪問看護、福祉用具等の実験的事業が取り組まれました。それから27年、介護問題は大きな課題となり、在宅福祉重視の時代となっています。

2017/07/02

理事 鈴木睦明(2017年7月号-ii)浦安エデンの園 10年が経過して

日本中が梅雨明けを迎えつつありますが、私にはこの時期特有の懐かしい記憶があります。雨あがり、田んぼに育つ稲達の若々しい緑、その遠景、山々の鮮やかな緑の光景です。皆様にも季節ごとに心に残る風景がおありでしょう。しかし、この時期の雨も、随分と乱暴になってまいりました。ご高齢の皆様の安心・安全のためにも、自然の脅威について深く知ることが大切です。
今回は、この7月1日に開園10周年を迎えた「浦安エデンの園」について取り上げたいと思います。1991年7月、日本郵政公社が「浦安簡易保険加入者ホーム カーサ・デ・かんぽ浦安」(一般居室162戸、一時介護室9室)を開設しました。その後、この事業は郵政民営化政策の対象となり、多くの企業の関心を集めました。その結果、有料老人ホーム事業の経験や介護棟建設構想等が評価され、2007年7月に聖隷が移譲先として選ばれました。

2017/07/01

理事長 山本敏博(2017年7月号-i)2017年度下半期に向けて

毎日暑い日が続きますが、皆様お元気でしょうか?
さて、先月(6月23日)開催の評議員会・理事会にて、私が理事そして理事長に選任されましたので、引き続き2年間よろしくお願いします。そして、決算報告により社会福祉法改正による手続きの変更を一通り完了することができました。
前号(6月26日)発行の常務の青木の実践躬行にもあった通り、2016年度の決算が終わり、既に当ホームページにて情報公開を行っています。
多くの利用者の皆さまのご支持と現場の職員の努力により、サービス活動収益は1,098億円、2015年度より43.4億円(対前年4.1%増)の増収を達成することができ、経常増減差額においては、予算を大幅に上回る、プラス46.8億円(経常増減差額率4.3%)の実績を計上することができました。
社会福祉法人としての使命を追求し、地域で最高の質を提供しようという方針を皆様にお認めいただき、地域社会に貢献ができた結果であったと感謝を申し上げます。社会保障の最前線を支える自覚をもって、より質の高いサービスを追求するとともに、事業の効率化に努め、安定した経営を継続してまいります。

2017/06/02

理事 青木善治(2017年6月号-ii)「2016年度事業成績報告にあたり」

浜松は梅雨に入ったにも関わらず雨が少なく、いつもは雨のアジサイを眺めているところですが、今年はさわやかな天候が続いています。

さて、86期目の決算が終了致しました。社会福祉法の改正により、従来より約1ヶ月遅れて、事業報告並びに財務諸表が新評議員会において承認されました。例年、新茶が終わったころの梅雨入り前に決算が終了していましたので6月の時点での決算終了というのは少し間延びしてしまった感があります。しかしながら、9事業部146施設、117拠点、312サービス区分もの決算関係処理と関連書類の作成を考慮しますと妥当な期間であったとも思います。関った現場の職員にも本当に感謝しています。監事、顧問税理士、監査法人の皆様など作業に携わった皆様にこの場をお借りして感謝申し上げます。

2017/06/01

理事長 山本敏博(2017年6月号-i)聖隷ぴゅあセンター磐田竣工に寄せて

昨年2016年9月の実践躬行にも書いた通り、聖隷福祉事業団では、静岡県磐田市で保育事業発達支援事業を長く行ってまいりました。これらの児童の発達支援に取り組む中で、私どもの職員から「年齢が低い段階で、お子さんにあった療育を始めると、その後の社会生活がよりスムーズになるものなので、早い段階から、長期的に支援する施設を作りたい」とあつい想いを聞きました。社会福祉法人として、健常者も障がい者も暮らしやすい地域づくりのお手伝いをいたしたく、お子さんから大人まで途切れのない総合的な支援ができる施設として本施設の計画をスタートしました。児童発達支援センター就労支援施設の合築という静岡県内初の取り組みが実現し、4月22日に竣工式典を行うことができました。

2017/05/01

理事 平川健二(2017年5月号-i)社会福祉法人は誰のものなのか?

全国の社会福祉法人事務担当のみなさまへ、社会福祉法改正に伴う、定款変更、評議員、役員の選任等々へのお取り組み大変お疲れさまでした。いやいや、決算も含めまだまだ悪戦苦闘中ですよ、という方々も少なくないようにお聞きしてますが・・・。
さて、社会福祉法人に経営という考え方をしっかり植え付けようとする今回の社会福祉法改正ですが、一般の方々からすれば何を今さらという点が多々あります。その一つが、ガバナンスという考え方の導入です。ガバナンスとは、法人や組織をどのように経営していくのかという仕組み作りであり、意思決定の適正化や組織の腐敗防止を果たしていくものです。会議体、評議員、理事、監事が各々どういう役割と権限を持ち、機能していくかを定め実践していくことです。2014年社会保障審議会福祉部会報告書には「(社会福祉法人は)経営組織のガバナンスが不十分」と記載されました。法人も家庭も民主的なガバナンスが必要だと実感します。

2017/04/02

理事 日下部行宏(2017年4月号-ii)病院経営支援役員を拝命して

私は診療放射線技師として聖隷福祉事業団に入職し、技師長を経て聖隷浜松病院(750床)の事務長を約10年間務めるなど、急性期医療を中心に携わってきました。2017年1月より、聖隷福祉事業団並びに関連法人における中規模病院の経営支援担当役員に就任し、日々、病院の生き残りをかけた戦いに挑んでいます。今回は、改めて「即効性のある経営改善の妙手とは?」と自問自答して見出したことを綴ります。
病院経営は、人口動態の変化に伴う機能分化が求められており、診療報酬改定や政策誘導により病院機能の在り方自体の検討が求められています。だからこそ、これまでと同じやり方ではなく、地域のニーズを把握し、将来を見据えた上で、自院の担うべき役割を確立しないと病院経営を続けることが難しい時代となりました。つまり私たちは今、病院存続の可否の舵取りの正念場をむかえています。地域で求められる機能を提供できるように変化できた病院しか生き残れないからです。

2017/04/01

理事長 山本敏博(2017年4月号-i) 今年度も現場第一主義を貫いていきたい

今年度も地域の医療・福祉サービスに貢献すべく、2017年4月1日付で聖隷福祉事業団(以下聖隷)では、730名の職員を採用することができ、辞令交付式には468名が出席しました。新入職員には、「私たちの仕事は続けなければならない仕事。地域の方々の幸せのために、自分の仕事を全うしてほしい。」と期待を込めてメッセージを贈りました。
さらに、今年度も社会福祉法人として共生社会の実現に向けて貢献すべく、4月付の開設施設(下記1・2)の式典の様子もご紹介させていただきます。

2017/03/02

常務執行役員 鎌田裕子(2017年3月号-ii)組織を強くし、地域に貢献する人材を育てる

今回、初めて「実践躬行」担当をさせていただく鎌田裕子と申します。まず、簡単に私の自己紹介をさせていただきます。私は、新卒で聖隷浜松病院に看護師として入職し、その後聖隷三方原病院へ異動しました。1986年に、子育てに専念するため一旦退職という選択をしましたが、1992年に聖隷三方原病院に復帰しました。2010年に法人本部人事部キャリア支援室(当時)に異動し、聖隷福祉事業団(以下聖隷)の研修事業、職員育成の責任者を経て、2016年4月に新設した採用から育成まで一貫して担当する人事企画部の部長に就任いたしました。そして、今年1月より人事・人材育成担当 常務執行役員を拝命いたしました。今号では、役員としての想いを、聖隷の魅力や求める人材像とともに綴ります。

2017/03/01

理事長 山本敏博(2017年3月号-i)聖隷福祉学会からの学び

今号は、2月25日(土曜日)にアクトシティ浜松で行われた聖隷福祉学会について綴ります。第15回目を迎えた本年は2017年4月から施行される社会福祉法人制度改正を控えた重要な節目の学会となりました。
パネルディスカッションでも、「きずなときづき ~わたしたちだから、できること~」と題し、社会福祉法人として私たちがこれからどのように地域社会に貢献していくか?私たちにしかできないこと何か?について福祉現場の第一線で活躍する6名の熱い議論がなされました。公益的事業そのものを行う事業所や福祉施設、有料老人ホームで働く職員、そして海外から来日した職員たちが、様々な施設、様々な職種、様々な立場から、自分たちの「公益的取り組み」について語ってくれました。私も、「公益的取り組みが求められる時代に、聖隷福祉事業団(以下聖隷)がどのような組織でありたいか?」についてコメントし、動画で登場しました。職員一人ひとりが「自らの資質と感性」を高め、ご利用者と目線を合わせ、ご利用者の立場で考え、どうしたいか、を考える。そして、それは個人の能力には限界があるから、仲間でやりたい、周りにそれを伝え、さらに上に通じるような取組みをして欲しい、と答えました。
この学会を機会として、聖隷のすべての役職員がそれぞれの立場から「公益的取り組み」について、改めて考えることは、「聖隷の使命」について考えることでもあります。

2017/02/02

理事 鈴木睦明(2017年2月号-ii)エデンの園を継承すること

高齢者公益事業部の鈴木です。今号は、エデンの園 第1号施設である「浜名湖エデンの園」について綴ります。
浜名湖エデンの園は、昭和48年、聖隷三方原病院の隣地に1号館(108戸)が開設され、昭和51年に2号館(26戸)が増築されました。現在は、6号館を加え409戸です。これまでも耐震対策を行ってきましたが、現在ご入居者のさらなる安全と安心のため、1・2号館の建替工事を進めております。工期は約3年半。ご入居者の皆様、近隣住民の皆様には多大なご迷惑をお掛けいたしますが、ご理解ご協力を賜りますよう、このコラムの場をお借りしてお願い申し上げます。

2017/02/01

理事長 山本敏博(2017年2月号-i)2017年年頭所感に寄せて

2017年1月、新たに4月開設予定の聖隷こども園めぐみ、聖隷ぴゅあセンター磐田(障害児・者総合支援施設)の定礎式を行いました。寒さの厳しいこの季節に準備に専念しながら思うことは、「ご利用いただく障がいをお持ちの方やお子さん、そのご家族、地域の方々とともに、暖かい春の日を笑顔で迎えたい」ただそれだけです。
本年の私どもの事業の方向性を示す年頭所感は、社内報に(1月15日発行)掲載しております。今回はこの実践躬行の場をお借りして、皆様にも年頭所感に対する私の考えを披露させていただきたいと思います。

2017/01/01

常務理事 津幡佳伸(2017年1月号-i)高まる保育ニーズにこたえ続ける組織であるために

新しい年を迎え、新聞紙上では「働き方○○」「子育て○○」「保育所○○」など私たちに身近なニュースが報道されました。現在、育児休業中で、この春(2017年4月)に向けて職場復帰を目指すご家族においては、関心の高いニュースに違いありません。国では2017年末までに保育施設の緊急整備として保育の受け皿の整備目標を40万人から50万人へと定め、10万人分が上積みされました。このため、保育施設の整備が全国各地で行われ、保育職員不足が全国的に広がりました。特に都市圏においては深刻な問題となっています。保育資格を持っていても保育士として働いていない人は全体の半数以上いると言われています。「資格をとっても保育士にならない」、「就職したが保育士を辞めてしまう」という根本的、本質的な問題から取り組まねばならないのが現状です。

2016/12/01

理事長 山本敏博(2016年12月号-i)社会福祉法人としてのあるべき姿と今後の課題

2016年も残りわずかとなりました。今年2月に始めた役員コラム「実践躬行」もおかげさまで20号目を迎え、多くの方にご覧いただけたことをありがたく感じています。さて年末ということで来年2017年の改正社会福祉法の施行に向け、日々感じている社会福祉法人としてのあるべき姿と今後の課題について綴ります。

今回の社会福祉法改正にいたる発端は、社会福祉法人の活動内容が見えていなかったため、存在意義までが問われてしまったということだと思います。聖隷福祉事業団は長年にわたり地域の福祉ニーズに取組み、法に則った理事会運営を行い、情報公開にも取り組んできたという自負を持っております。しかし、社会福祉法人全体に対しては「将来の事業や施設の建て替えのための資金を除いたものを地域に還元すべき」「情報公開や制度外の福祉ニーズへの取り組みが不十分である」といった指摘もありました。社会福祉法人が積立金の理由の説明や財務諸表等の公開、法人で行っている活動内容などを国民にわかり易く伝えてこなかったという事実を私どもは真摯に受け止め、改善しなくてはなりません。今回の改定はガバナンス組織の仕組みそのものを変え、公益性を高めるものです。評議員会、理事会の役割を明確にした運営体制を構築すると共に、地域に開かれた社会福祉法人として説明責任を果たし、これまで以上に事業の「見える化」を進めていきます。

2016/11/02

理事 平川健二(2016年11月号-ii)情報システム グランドデザインはどう描くか

聖隷福祉事業団で、企画、総務、情報、コンプライアンスを担当しております平川です。
今回は「情報」すなわち「情報システムの将来」について述べてみたいと思います。と言いながら、コンピューターというものが理解できない私は、「クラウド」という言葉が出てくるたびに自分の頭の中が「雲」に覆われてしまうので、いつか担当者にはデータ保存先の「クラウド」とやらを見せて欲しいと思っている始末です。そんな私ですから、技術的なことは専門家の方々にお任せし、常識的な視点で今後何が必要で、何をすべきか、シンプルに考えていこうと思います。
医療・福祉分野では、団塊世代が75歳以上となる2025年を一つのターゲットとして、地域の医療・福祉を効率的、効果的に向上させていかなければならないという課題を抱えています。財政的な後押しがあれば良いのですが、ご存知のとおり、医療保険・介護保険財政はより厳しい状況が続くことが予想され、国・地方公共団体の財政も超低空飛行の経済成長と人口減少で過去の借金を返済することすら危ぶまれています。

2016/11/01

理事長 山本敏博(2016年11月号-i)欧州視察レポート2(完結編)スペインの高齢者施設からの学び

前回(2016年10月発信号をご参照)に引き続き、欧州視察について綴ります。ノルウェーでの視察を終え、私たちは次の目的地であるスペインのバルセロナ市に向かいました。バルセロナと言えば、1992年に夏季オリンピック・パラリンピックが開催された街であり、ガウディの有名な未完成の教会「サグラダ・ファミリア」のある街としても有名ですが、ここにとてもユニークな有料老人ホームがあると聞き見学に訪れました。
その有料老人ホーム「ラス・ルナス」は、郊外の緑豊かな高級住宅街の中に、重厚感のある3階建ての建物として建っています。開設は2000年、戸数74戸、居室面積60㎡が標準で、施設内にはレストラン、ロビー、娯楽室、プール、ジム、健康管理室等が備わり、スペイン風の調度品がホテルのように美しく飾られています。
玄関に入ると、ホームの女性スタッフと高齢の紳士が出迎えてくれました。この高齢の紳士は入居者であり、かつホームの代表者でした。

2016/10/02

理事 青木善治(2016年10月号-ii)浜松から静岡へ聖隷保健事業部の挑戦を振り返る

前回は、財務担当役員として、本年度の予算について綴りましたが、今回は、今年3月より担当している聖隷健康サポートセンターShizuoka(以下サポートセンター)について、開設の経緯から今後の展開まで決意を込めて綴ります。担当になって以来、浜松の自宅から当施設に出向く機会も増える中、着実に手ごたえを感じるようになりました。というのも、私は普段、前述のとおり財務担当として、主に経営の数値で施設の運営を把握する立場にあります。その中で、サポートセンターは、「多額の投資を行い素晴らしい施設整備をした反面、利用者数が経営安定の数に届かず、厳しい経営状況が続き…何とかしなければいけない」と感じておりました。同時に、少しずつではありますが、外部の方々からのお声で、地域からの信頼も徐々に高まってきたという感触も持てるようになってきました。そんな折(2016年3月)、当施設の担当となりました。いざ、現場の状況を把握しようと静岡に出向く中、改めて気付いたのは、健診の実績というのは一日にしてならずだということです。

2016/10/01

理事長 山本敏博(2016年10月号-i)高福祉国ノルウェー視察からの学び

8月末から出向いた欧州視察からの学びについて「ノルウェー」と「スペイン」の2回に分けて綴ります。今号で紹介するノルウェーは、高齢者が暮らしやすい国ランキングで世界第2位*1であり、高福祉国でも知られています。そのノルウェーで、大学・病院・福祉施設を総合的に運営するディアコーニヤンメ*2 を訪れ、先方の理事長他病院長や施設長とノルウェーの医療・福祉についてディスカッションをさせていただきました。その中で、同法人が教育や医療・福祉事業の運営にとどまることなく、民間の視点で未来を担う若者に関わり、さまざまなニーズに合った高齢者の居住の場をオスロ市に提案、街づくりを行政と協働ですすめていることがわかりました。また、次の2点は私の心に強く残りました。

2016/09/20

理事 日下部行宏(2016年9月号-ii)移転・新築を経て聖隷淡路病院の進むべき未来とは…

人事企画部と聖隷淡路病院を担当しています、日下部です。今回の「実践躬行」は、聖隷淡路病院の担当役員となって早半年、聖隷淡路病院の現在の取組みについて決意を込めて綴ります。
聖隷淡路病院について、ご紹介しますと、国立明石病院岩屋分院からの経営委譲を受け、1999年に聖隷福祉事業団として初めての療養型・浜松以外での病院事業の展開を行い、さらに2014年、聖隷初の稼働中の病院の移転・新築も行いました。「初めてづくし」の聖隷淡路病院の運営は、決して平たんではなく、移譲から17年たった今も赤字経営が続き、まさに試行錯誤の連続です。

2016/09/12

理事長 山本敏博(2016年9月号-i)就学前から就労まで途切れのない総合的な支援を

今回は、先月(8月22日)に新築工事の起工式が行われた磐田市障害児者総合支援施設(仮称)について、綴ります。
聖隷福祉事業団では、磐田市発達支援センター「はあと」*や磐田市子育て支援総合センター「のびのび」*の運営を磐田市から受託しています。私どもは、静岡県磐田市で45年前(1971年)にこうのとり保育園を開設しました。その後、こうのとり東保育園こうのとり豊田保育園を開設しました。そのほかにも、児童発達支援事業所「かるみあ」・「かるみあ豊田」を運営しており、児童の発達支援に取り組む中で現場の職員のある気づきが本計画のきっかけとなりました。その気づきとは“発達が気になるお子さんへの就学前から就労まで途切れの無い総合的な支援の必要性”です。年齢が低い段階で、お子さんにあった療育を始めると、その後の社会対応能力が高くなると言われています。しかし療育は、子どもの個性を尊重し、適正を見ながら長期的に行うものです。そのために、支援の継続性と一貫性が重要です。つまり、この計画のように療育から就労までのプロセスを具現化し、「児童発達支援センター」と「就労支援施設」を一体化した機能を持つ複合施設の実現は、就学前から就労まで途切れの無い総合的な支援をご利用者に提供できるものになります。
*運営受託事業

2016/08/08

理事長 山本敏博(2016年8月号-i)聖隷浜松病院第4期増築計画プロジェクトネクサスの完成によせて

聖隷浜松病院第4期増築計画が、このほど医局管理棟も含めて無事竣工を迎え、先日(7月26日)竣工式典を行いましたので、そのことについて綴ります。
2006年より検討を開始し、実に完成まで10年をかけたこの壮大な計画は「プロジェクトネクサス」と名付け、病院全職員の叡智を結集してきたものです。その間、2011年には東日本大震災があり、大規模災害時の病院機能の維持がたいへん重要な使命であることを再認識し、一刻も早い完成を願ったものでした。
また、2012年には病院の国際認証であるJCI認証を受けました。職員の努力と共に関係の皆様のご協力により工事中であっても極めて高い安全性や機能性を発揮し、国際レベルの医療を提供する病院であることを証明できました。これらを思い返すと、無事に竣工式を迎えられることは大変感慨深いです。※詳細は下記参照
設計・施工の工事関係者のご協力により、延床面積約7万㎡、建築面積約1.2万㎡という大規模病院を様々な工夫により病院の医療活動を止めることなく工事を進めました。また、患者さんはもちろん、地域の皆さまへ騒音・振動などでご迷惑をお掛けすることもありましたことお詫び申し上げるとともにご協力いただいた多くの方々に、この場を借りて心から感謝申し上げます。

2016/07/02

理事 鈴木睦明(2016年7月号-ii)「幸福な高齢社会」の実現を目指して

高齢者公益事業部長の鈴木睦明(むつはる)と申します。1979年1月に聖隷三方原病院医事課に就職し37年が経過しました。医事課では外来担当でカルテ運びの日々が約3年間。その後、医療事務の電算化のため聖隷浜松病院電算室に異動、そして本部企画開発部への異動により「エデンの園事業」に遭遇し今日に至っております。その間、単身赴任を9年程経験しました。
さて、高齢者公益事業部は、有料老人ホーム「エデンの園」を中心に事業展開をしております。1973年に第1号施設として聖隷三方原病院に隣接して「浜名湖エデンの園」を開設しました。その後、宝塚、松山油壺と続き、奈良ニッセイエデンの園松戸ニッセイエデンの園には日本生命保険相互会社と共同事業を展開しております。そして、東京都住宅供給公社からは明日見らいふ南大沢を運営受託し、日本郵政公社から移譲され浦安エデンの園を開設しました。また、聖隷横浜病院の隣地に横浜エデンの園を、さらに藤沢エデンの園(1番館・2番館)を開設しております。
経営形態は直営、共同、受託と3つの形態があり、エデンの園単独型もあれば、特別養護老人ホームや老人保健施設との併設型、在宅サービス機能を有するものもあります。これら全てを含め、現在、約1,100人の職員が、約4,000人のご入居者をお世話させて頂いています。

2016/07/01

理事長 山本敏博(2016年7月号-i) 現場第一主義の信念を貫いていきたい

2016年も半分過ぎまして、改めて年初めに決意をした法人としてのあるべき姿、目標を振り返っているところです。(2016年年頭所感参照)
年頭所感でもお書きしたとおり、医療体制の充実を目指し外来棟の建替えを行う聖隷横浜病院においては、5月12日に、無事起工式を行いました。(右写真参照)
さらに、先月は、浜松市における待機児童の解消のため、聖隷こども園めぐみ(仮称)の増築工事も6月29日に起工式を執り行いました。
両起工式では、ご来賓、設計および施工業者さまと職員とともに工事の安全を祈願しました。今後もご利用者の視点を大切にし、質の高い新たなサービスの創造に挑戦し続けたいと、決意を新たにしました。

2016/06/02

常務理事 津幡佳伸(2016年6月号-ii) 2025年に向かって 聖隷福祉事業団における福祉の夢

将来の日本の高齢者介護を意識して2025年問題として取り上げられ、15年が経過しました。「2025年福祉の夢」は、将来の不安ではなく、希望へと変えることが私達の仕事です。そして、次の時代を担う職員の夢みる力を原動力に、私の役割は夢に向かって自分が今、出来ることを全うすることが、私の「実践躬行」です。

2016/06/01

常務理事 津幡佳伸(2016年6月号-i) 地域福祉を支える社会福祉法人として

聖隷福祉事業団で、在宅・福祉サービス事業部長をしております、津幡です。
今から35年前(1981年)、私は当時、聖隷福祉事業団(以下聖隷)の会長だった長谷川保氏と出会い、強い影響を受け、建材商社から転職し、聖隷に入職しました。ちなみに、採用面接は当時聖隷浜松病院の事務長だった現在の山本理事長です。
聖隷三方原病院経理課に入職後、聖隷浜松病院聖隷厚生園そして在宅事業と各現場での実務を経験しました。その後、静岡県浜松市の和合や浜北、兵庫県宝塚市や淡路市の特別養護老人ホームの整備に合わせ、1998年に法人本部に異動し、福祉全般を担当するようになりました。
さて、今回は、前号の常務の平川に引き続き、私も2回に分けて、関連法人も踏まえた聖隷の事業の成り立ちから、多種多様に全国的に展開している在宅・福祉サービス事業部の現在の事業紹介もかねて綴ります。

2016/05/02

理事 平川健二(2016年5月号-ii) 社会福祉法等の改正法成立にあたり、社会福祉法人の進むべき道は PARTⅡ

聖隷福祉事業団で、前回のPART Iは、簡単に社会福祉法人の成り立ちと直面しつつある課題について述べてみました。
今回は、社会福祉法人が今の組織力のままで、日本の増大する福祉ニーズに応えていける存在なのかについて考えてみたいと思います。

2016/05/01

理事 平川健二(2016年5月号-i) 社会福祉法等の改正法成立にあたり、社会福祉法人の進むべき道は PARTⅠ

聖隷福祉事業団で、企画、総務、情報、コンプライアンスを担当しております平川です。私は、前職の生命保険会社を経て、2004年聖隷福祉事業団に入職しました。当初は有料老人ホーム事業を担当し、2011年総務部長として法人本部に着任、聖隷の全国各現場でより質の高いサービスを提供するために今自分は何をすべきか悩みながら、ビールを主食として日々過ごしています。
さて、2016年3月社会福祉法等の改正法が国会で可決され、今後2年間様々な形で社会福祉法人の経営の仕組みが変わります。そもそも社会福祉法人とはどういう存在かということはあまり知られていません。
戦後の復興期、国・地方自治体の力だけでは戦災孤児や未亡人、貧困対策など膨大な福祉ニーズに対応することは困難でした。国は1951年に社会福祉事業法を制定し、公に近い立場で福祉事業を行うための法人として社会福祉法人を誕生させ、全国各地で福祉ニーズに対応するための体制を築きました。各市町村が意図的に社会福祉法人の設立を促進したこともあり、社会福祉法人は地域密着かつ家族的経営支配による小規模な法人が大半となっています。

2016/04/01

理事 青木善治(2016年4月号) 事業の継続を第一に考える経営を~2016年法人予算策定にあたって

財務・聖隷袋井市民病院聖隷健康サポートセンターShizuoka・環境を担当させて頂いている常務執行役員の青木です。2008年までは、聖隷三方原病院の事務長をしておりました。私は、薬剤師でも放射線技師でもなく、36年前新卒で事務職として聖隷に入職しました。通常は、法人本部におりますが、聖隷健康サポートセンターShizuokaの担当になりまして、静岡・浜松の聖隷の健診施設にも出向く機会が増えています。(写真参照)
さて、今回は、先月(2016年3月)に開催された、私どもの理事会、評議員会において新年度予算が承認されましたので、財務担当として予算の策定に対しての想いをつづります。予算は我々のような民間の事業体にとってはとても大切なものです。予算というのは、事業を行うに当たり、実現すべき数値目標であると私は考えているからです。

2016/03/02

理事 日下部行宏(2016年3月号-ii) これからの保健・医療・福祉・介護サービスを担う人づくり

聖隷福祉事業団で人事・人材開発・聖隷淡路病院担当 常務執行役員の日下部です。前回(3月7日)には、新卒採用の学生さん向けのメッセージを送りましたが、それでも私の想いは書ききれず…。「これからの保健・医療・福祉・介護サービスを担う人づくり」について、私の人事・人材開発担当役員としての決意を込めて書きます。
私が考える、人材育成とは、極端にいえば、組織を強くし継続していくための人づくり…というと語弊があるかもしれませんが、経営者になった今はそう感じることがあります。職員一人ひとりの資質や能力を、組織として有機的に集約していくために、全組織で統一された人事管理の仕組みが必要です。聖隷では、以前より、人材育成の目的や方針を「聖隷福祉事業団人材育成方針」として、“人”の育て方を体系的に定めています。しかしながら、私たちの事業を取巻く社会環境(少子高齢社会、労働人口の減少に伴う人材不足等)の変化に伴い、私たちの事業への需要はますます増加の一途をたどっています。そんな中、優秀な人材を採用・育成して、ご利用者に、質の高いサービスを提供しなければならないわけですから…、これからの医療・福祉を支える人材の育成には、組織をあげて取り組んでいるところです。

2016/03/01

理事 日下部行宏(2016年3月号-i) 聖隷で働くことの意味・聖隷だからできること

聖隷福祉事業団で人事・人材開発とさらに聖隷淡路病院担当常務執行役員の日下部です。法人本部に来る前は、2014年10月まで、約10年間聖隷浜松病院の事務長をしていました。もともとは、診療放射線技師としても約25年、聖隷浜松病院、聖隷三方原病院で診療放射線技師長も務めました。
理事長の山本に続いて3月号を担当するに当たり、まず聖隷の組織を支える“人”を担当する役員として、私の長年の放射線技師そして病院事務長としての経験に基づいた「聖隷で働くことの意味・聖隷だからできること」を紹介します。
社会環境としては、ご存じのとおり、2025年には、65歳以上の人口が3657万人で全人口の3割に達すると見込まれています。要支援・要介護認定者数の増加に伴い、介護ニーズが高まることが推測されます。それ以外にも、子どもの発達支援や障がい者や生活困窮者への支援、待機児童の解消に向けた保育園の整備など、社会福祉法人として、これらの課題と正面から向かい合い、ますます増える地域からの要請に応えていかなければなりません。そして、保健・医療・福祉・介護サービスを最高の質を以って地域に貢献していくには、若い皆さんの力が必要です。

2016/02/01

理事長 山本敏博(2016年2月号)(創刊号) 私のゆるがない部分

聖隷福祉事業団 理事長の山本です。薬剤師として聖隷に入職し、資材部門、病院事務長を経て今の理事長になりました。ほかにも、静岡県社会福祉施設経営者協議会会長なども務めています。写真は恥ずかしいのですが、広報が載せろ載せろというので、掲載します。

■私のゆるがない部分
・社会福祉法人としての使命の追求
・地域で最高の質を提供する
・人づくり
の3つです。


タイトルの「実践躬行」(じっせん-きゅうこう)とは…

意味:身をもって実際に行うこと。口先だけではいけない 、まず行動せよの意。理論や信条を自ら進んで行為にあらわしていくこと。 「躬」は 自分でという意味。「躬行実践(きゅうこうじっせん)」とも言う。
理事長山本敏博の座右の銘でもあり、聖隷福祉事業団の役員が大切にしている”実践する姿勢”を表した四字熟語を本ページのタイトルとしました。

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