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骨密度測定検査(BMD)



骨密度検査とは

Horizon W(2020年6月更新)

骨密度検査は骨密度(骨塩量)を測定する検査です。これにより骨粗鬆症や関節リウマチ、ホルモン分泌異常の診断が可能で、またそれらの経過観察及び治療効果の判定等にも利用されています。
測定法は複数ありますが、当院では精度の高いDEXA法(Dual Energy X-ray Absorptiometry)を用いて検査を行っています。DEXA法とは2種類のエネルギーの放射線を検査部位に当て、その透過率から骨密度を測定する方法です。
測定部位には腰椎、大腿骨頸部、橈骨遠位部、全身骨があります。特に骨折するリスクの高い腰椎や大腿骨頸部が基本的な測定部位となります。 また、全身骨の測定をすることにより、全身の骨ミネラルバランスの評価や体組成(筋肉量・脂肪量)の把握ができます。

骨粗鬆症とは

骨粗鬆症は、骨量の減少と骨質の劣化により骨密度が低下する骨疾患です。健康な人に比べて骨折のリスクが増大します。
骨密度低下の原因には、閉経後のエストロゲンの急激低下による骨量の減少や、加齢に伴う骨形成能の低下などがあります。また特定の疾患、病態、薬物が原因になることもあります。
骨折をしやすい箇所には、椎体、大腿骨頸部などがあります。

大腿骨頸部骨折

検査の流れ

検査の時間はおよそ10分~15分程度です。
検査前の食事制限等はありません。
測定部位に金属やプラスチック類がある場合、測定の妨げとなるため検査着に着替えていただくことがあります。またペースメーカーを挿入している方は、その位置により測定部位を変更させていただくことがあります。
測定部位が腕の場合は座位、それ以外の場合は仰向けに寝た状態での検査となります。
検査中に体動がありますと検査結果の精度に影響出出ますので、測定中はなるべく動かないようにお願いいたします。

検査結果の例

新装置の導入に伴い、今まで医師向けだった測定結果表に加え、患者さん向けの結果表が作成できるようになりました。
その測定結果ではあなたの骨密度と同年代、若年成人の値が比較されます。それぞれの値と比較して自分の骨密度が何%に当たるか示します。
若年成人の平均値(YAM: Young Adult Mean)との比較は骨粗鬆症の診断に用いられます。若年成人の平均値と比較して80%以上で正常、70~80%では骨量減少、70%未満は骨粗鬆症と診断されます。
骨粗鬆症初期にはほとんど自覚症状がありません。そのため、定期的に骨密度検査を受けることで骨粗鬆症の早期発見につながります。また自分自身の骨の健康状態を知り、食事・運動など生活改善をすることで予防にもなります。

医師向けの測定結果

患者さん向けの測定結果


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