核医学検査(RI検査、シンチグラフィ)
核医学検査とは
核医学検査は、放射性医薬品を体内に投与し、体内から出てくる放射線をガンマカメラという専用の装置で検出して画像化するものです。検査部位に特異的に集積する医薬品を使っており、臓器の機能評価やがんの診断、治療効果の判定に大変役立ちます。
ガンマカメラで検出してできた画像をシンチグラフィーと呼びます。この検査は多くの場合、撮影に20~30分かかりますが非常に苦痛の少ない検査です。
ガンマカメラで検出してできた画像をシンチグラフィーと呼びます。この検査は多くの場合、撮影に20~30分かかりますが非常に苦痛の少ない検査です。
代表的な検査
- 血流低下部位や認知症の鑑別診断を行う脳血流シンチ
- 虚血性心疾患の鑑別評価を行う心筋シンチ
- パーキンソン症候群やレビー小体型認知症の鑑別診断を行うドパミントランスポータシンチ
- 骨転移の有無を調べる骨シンチ
- 腫瘍や炎症部位を特定するガリウムシンチ など
放射線医薬品とは
放射性医薬品とは、放射性同位元素(RI:ラジオアイソトープ)を含んだ極微量の放射線を出し、体内の臓器の様子を調べるための薬品です。
投与するのは極微量の放射性物質なので、実際は人が普通の生活で自然界から受ける一年間の放射線量とほぼ同じくらいになります。放射性医薬品は、放射線の量そのものが時間とともに減少することと(減少するスピードを半減期といいます。)、尿や便と一緒に排泄されるため、いつまでも体内から放射線が出続けることはありません。また、医療分野で使用する放射性同位元素は比較的短い半減期であることが知られています。
放射性医薬品投与後の重篤な副作用の報告は世界的にもほとんどなく、当院においても1例の報告もありません。
投与するのは極微量の放射性物質なので、実際は人が普通の生活で自然界から受ける一年間の放射線量とほぼ同じくらいになります。放射性医薬品は、放射線の量そのものが時間とともに減少することと(減少するスピードを半減期といいます。)、尿や便と一緒に排泄されるため、いつまでも体内から放射線が出続けることはありません。また、医療分野で使用する放射性同位元素は比較的短い半減期であることが知られています。
放射性医薬品投与後の重篤な副作用の報告は世界的にもほとんどなく、当院においても1例の報告もありません。
検査の流れ
- ほとんどの検査は、必要な放射性医薬品を静脈より注射します。
(検査によっては、カプセルを飲んで頂いたり、ガスを吸入していただくこともあります。) - 注射後は目的の臓器に医薬品が集まるまでに数十分~数時間お待ちいただきます。検査によっては、1~3日後にもう一度来院していただき検査をする場合もあります。
- 検査中は検査用のベッドに静かに仰向けに寝ているだけです。体の近くをカメラがゆっくり動いて検査をしていきます。特に息を止めたりする必要はありませんが、なるべく動かないようにお願いします。
- 検査情報の精度を高めるために、検査前の食事制限や下剤の利用など前処置が必要となる検査があります。(検査前には、医師から検査の説明書をお渡しします。)
- 検査後は特別な制限はありませんが、水分を普段より多めに摂り尿と一緒に体からなるべく早く排泄するようにしてください。