12月 がんに克つ!26 結腸がん /大腸肛門科
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【特集】がんに克つ!26 結腸がん
大腸は直腸とそれ以外の結腸(盲腸を含む)に分かれ、結腸にできるがんを結腸がんといいます。がんのできやすい部位は直腸とS状結腸といわれ全体の70%を占めますが、最近では結腸がんが急速に増加しています。
結腸がんの治療は、進行度(ステージ)に応じて治療方針が決まっていますが、切除可能ながんに対しては手術で取り除くことが第一選択となります。早期がんは内視鏡治療の対象となり、それ以外には手術が選択されます。結腸がんの手術は、がんから前後10cmほど離れた部位で腸管を切り離し、周囲のリンパ節とともに切除します。その後、残った腸管をつなぎ合わせます。切除する部位によって手術名が異なります。以前は開腹手術で行っていましたが、現在は全国的に腹腔鏡下手術が増加しており、当科でも大腸がん手術のうち80~90%を腹腔鏡下手術で行っています。
結腸がんの治療は、進行度(ステージ)に応じて治療方針が決まっていますが、切除可能ながんに対しては手術で取り除くことが第一選択となります。早期がんは内視鏡治療の対象となり、それ以外には手術が選択されます。結腸がんの手術は、がんから前後10cmほど離れた部位で腸管を切り離し、周囲のリンパ節とともに切除します。その後、残った腸管をつなぎ合わせます。切除する部位によって手術名が異なります。以前は開腹手術で行っていましたが、現在は全国的に腹腔鏡下手術が増加しており、当科でも大腸がん手術のうち80~90%を腹腔鏡下手術で行っています。
がんの進行度
腹腔鏡下手術はお腹を炭酸ガスでふくらませて、小さな孔(1cm以下)を5カ所ほど開けて、腹腔鏡とその他の専用手術器具を孔から出し入れして行います。手術内容は開腹手術と変わりませんが、開腹手術と比べて切開創が極めて小さく、手術後の痛みが軽い上に回復が早く、早期退院・社会復帰が可能となり、身体にやさしい手術です。
腹腔鏡下手術をさらに発展させたものが手術支援ロボット「ダビンチ」を使用するロボット手術で、当科では2019年11月から直腸がんに対して行っています。腹腔鏡よりも鮮明な拡大画像を3Dシステムで見ながら操作を行い、手ぶれ防止機能を備えた色々な角度に曲げられる器具を使えるため、より精密で安全な手術が行えます。
ロボット支援手術は従来の直腸がんに加えて、2022年4月から結腸がんにも保険診療が認められるようになりました。当科でも2022年8月から結腸がんに対しても開始しました。従来にも増した質の高い手術がご提供できると考えています。
ロボット支援手術は従来の直腸がんに加えて、2022年4月から結腸がんにも保険診療が認められるようになりました。当科でも2022年8月から結腸がんに対しても開始しました。従来にも増した質の高い手術がご提供できると考えています。
大腸肛門科
当科は主に大腸がんに対する治療を行っています。
もっとも多いのが外科手術ですが、手術が難しい患者さんに対しては、抗がん剤治療や放射線治療を組み合わせた集学的治療を他科と連携しながら行っています。また、緩和医療を含めた終末期医療にも積極的に取り組んでいます。
大腸がん治療の基本は手術による病変の切除です。当科では患者さんの身体への負担が小さく、術後回復の早い腹腔鏡下手術を標準的に行っています。また、近年は手術支援ロボット「ダビンチ」を使用したロボット手術も積極的に行っています。今後も患者さんに合わせた治療を提供していきたいと思っています。
もっとも多いのが外科手術ですが、手術が難しい患者さんに対しては、抗がん剤治療や放射線治療を組み合わせた集学的治療を他科と連携しながら行っています。また、緩和医療を含めた終末期医療にも積極的に取り組んでいます。
大腸がん治療の基本は手術による病変の切除です。当科では患者さんの身体への負担が小さく、術後回復の早い腹腔鏡下手術を標準的に行っています。また、近年は手術支援ロボット「ダビンチ」を使用したロボット手術も積極的に行っています。今後も患者さんに合わせた治療を提供していきたいと思っています。
文責:大腸肛門科 部長 小林 靖幸
2022年12月号(冊子)
特集がんに克つ!結腸がん
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診療科・センター紹介 大腸肛門科
診療を支えるスペシャリスト がん専門薬剤師
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