2月 スポーツ復帰に必要なアスレティックリハビリテーション/スポーツ整形外科
【特集】スポーツ復帰に必要なアスレティックリハビリ テーション(アスリハ)
スポーツ活動において怪我はどんなに気を付けていても起こってしまいます。スポーツドクターはそうした負傷した選手を正確に診断・治療し、元の競技へ復帰してもらうことが仕事です。この過程で重要な役割を果たすのがアスレティックトレーナーの行うアスレティックリハビリテーション(通称:アスリハ)です。
通常のリハビリテーションとアスリハでは何が違うのでしょうか?それは目指すゴールです。一般的なリハビリテーションは元の生活に戻ること、日常生活が快適に過ごせることを目標としますが、アスリハでは日常生活に戻ったうえでさらに競技復帰とパフォーマンスの向上、怪我の予防が最終的なゴールとなります。選手たちは怪我が治った後、また元のスポーツに戻っていきます。つまり同じ怪我を受傷するリスクにまたさらされることになります。その予防までが治療だと考えています。
通常のリハビリテーションとアスリハでは何が違うのでしょうか?それは目指すゴールです。一般的なリハビリテーションは元の生活に戻ること、日常生活が快適に過ごせることを目標としますが、アスリハでは日常生活に戻ったうえでさらに競技復帰とパフォーマンスの向上、怪我の予防が最終的なゴールとなります。選手たちは怪我が治った後、また元のスポーツに戻っていきます。つまり同じ怪我を受傷するリスクにまたさらされることになります。その予防までが治療だと考えています。
アスリハでは短期、中期、長期的な目標を立てて、基本的な訓練から段階的に運動負荷を上げていき、最終的には競技・種目特有の体力や動作を獲得していきます。アスリハにおいては、単に関節可動域や筋力が受傷前のレベルに戻るだけでなく、全身持久力や、筋持久力、協調性、巧緻性、反応時間、パワー、スピードなど競技に要求される運動能力のすべてが元のスポーツに耐えるだけのレベルに戻さなければならないのです。
知っていますか?新しい治療「 PRP(多血小板血漿)療法」
整形外科疾患に対しては保険適応するさまざまな治療法(投薬や手術)がありますが、その他に自由診療として細胞治療があります。細胞治療のひとつに自分の血液から作成した多血小板血漿(PRP)を用いるPRP療法といわれるものが、海外、特にアメリカやヨーロッパでは広く行われています。
PRP療法は、自分の組織を自分(の細胞)で治す方法です。自分の細胞を使用するためほとんど副作用も少なく、簡便な方法です。日本では美容形成外科や歯科で盛んに行われてきました。PRP療法の一般的なデメリットは注射によって炎症が生じ、痛みや腫れを生じる方がいます。治療効果も個人差があります。
PRP療法は、自分の組織を自分(の細胞)で治す方法です。自分の細胞を使用するためほとんど副作用も少なく、簡便な方法です。日本では美容形成外科や歯科で盛んに行われてきました。PRP療法の一般的なデメリットは注射によって炎症が生じ、痛みや腫れを生じる方がいます。治療効果も個人差があります。
<PRP療法の対象>
加齢による関節疾患から、若年層のスポーツ等による筋腱損傷まで
▶部位…関節(変形性膝関節症など)、筋、腱、靱帯(肉離れなど)
加齢による関節疾患から、若年層のスポーツ等による筋腱損傷まで
▶部位…関節(変形性膝関節症など)、筋、腱、靱帯(肉離れなど)
当院では既存の保存的治療では改善しない方、でもまだ手術するには至らない方の治療のひとつとして考えています。患者さんの状態や損傷部位によっていくつかの種類のPRPを使用できるように準備しています。費用は使用するPRPによって異なりますが、3万円から30万程度です(自由診療)。お気軽にご相談ください。
【診療科・センター紹介】スポーツ整形外科
スポーツ選手・愛好家たちのスポーツ復帰をサポート
当院はジュビロ磐田と1994年からサポート契約を結んでおり、医療面でのサポートをしています。その経験をもとに当科は小中高校生から高齢者、スポーツ愛好家からプロ選手に対し、主に膝・足関節を中心としたスポーツ外傷や障害に対し、最新の知見に基づき治療を行うとともに、理学療法士(アスレティックトレーナー)との連携を密にして選手・患者さんの早期復帰を目指して治療を行っています。
スポーツに復帰するためには通常のリハビリテーションで日常生活を回復したあとに、競技復帰に向けたアスレティックリハビリテーションが必要です。経験豊富なアスレティックトレーナーが、プロスポーツ選手をケアしてきた経験を生かしてスポーツ復帰のサポートをしています。
当院はジュビロ磐田と1994年からサポート契約を結んでおり、医療面でのサポートをしています。その経験をもとに当科は小中高校生から高齢者、スポーツ愛好家からプロ選手に対し、主に膝・足関節を中心としたスポーツ外傷や障害に対し、最新の知見に基づき治療を行うとともに、理学療法士(アスレティックトレーナー)との連携を密にして選手・患者さんの早期復帰を目指して治療を行っています。
スポーツに復帰するためには通常のリハビリテーションで日常生活を回復したあとに、競技復帰に向けたアスレティックリハビリテーションが必要です。経験豊富なアスレティックトレーナーが、プロスポーツ選手をケアしてきた経験を生かしてスポーツ復帰のサポートをしています。
文責:スポーツ整形外科 部長 船越 雄誠
2023年2月号(冊子)
特集 スポーツ復帰に必要なアスレティックリハビリテーション(アスリハ)
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診療科・センター紹介 スポーツ整形外科
診療を支えるスペシャリスト 理学療法士
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