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病院長挨拶

当院院長 小里俊幸からのご挨拶です。


聖隷富士病院
病院長 小里俊幸

 聖隷富士病院がある富士市吉原地区は、江戸時代の東海道五十三次14番目の宿場町として栄えた歴史を持つ風情があり情緒豊かな町です。病院の窓からは雄大な富士山とそのすそ野につながる愛鷹山連峰が望め、そこから海側に目を移せば田子の浦の静かな水面が広がります。
 さて当院は1946年に静岡県農業会吉原病院として開院し、その後大昭和製紙の私的病院として存続し地域医療に貢献してきました。しかし徐々に経営が困難となってきたため、1999年に聖隷グループが人的支援を行い、急性期病院として機能を向上させることを目標の第一と定め病院運営に携わりました。その始まりとしてまず旧病院を改装して診療を継続した後、2007年8月には老朽化し耐震構造に問題のあった旧病院を解体、現在の場所で設備の充実した新病院をオープンしました。その後増床も認可され、2013年1月には病院本館の増床改築と管理棟が竣工し現在に至っております。
 私たちの病院は基幹病院と比べれば規模が小さいためまだまだ診療体制は万全とはいえません。しかし各科とも専門医が診療にあたっており、良質で信頼のできる医療の提供が可能です。また県下の基幹病院と病院間で連携を築いていますので、当院で診療が困難な患者様には速やかに高次医療機関への紹介をさせて頂いており、セカンドオピニオンを希望される方にも丁寧に対応しております。
 静岡県東部地区は深刻な医師不足に悩む地域です。このため当院でも人員が充足している状況には至らず、とくに休日、夜間の救急体制は一部不備なところもあります。しかし、2013年9月には待望の心臓血管カテーテル治療室が稼動を開始し、虚血性心疾患の治療が可能となりました。急性期病院としての必須の機能が加わったことは大変喜ばしいことです。
 これからも一歩一歩着実に病院機能の充実を図るとともに聖隷グループで人的交流を活発化し、地域の皆様および開業医の先生方から信頼される病院となるため日々努力を怠らない所存であります。どうぞ宜しくお願い申し上げます。


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