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手術支援ロボット ダビンチXi


2016年10月から手術支援ロボット「ダビンチ」を導入
からだにかかる負担が少ない手術ができるようになりました

ダビンチとは、1990年代に米国で開発された最先端の手術支援ロボットです。「ロボット」といっても機械が自動的に手術を行うわけではなく、手術操作はあくまでも医師が行い、ロボットはその動きを繊細に正確に再現するよう支援しています。
このダビンチを使った手術では、腹部に開けた小さな穴に手術器具を差し込み、医師が手術台から離れた操作ボックスの中でモニター画面に映し出された3D画像を見ながら両手・両足を使い、ロボットアームを遠隔操作し手術を行います。

ロボット支援下手術の特徴

©インテュイティブサージカル合同会社

ダビンチの大きなポイントは、最先端技術によって患者さんのからだにかかる負担を少なくした腹腔鏡手術の精度をさらに上げ、より安全で正確な手術ができることです。
※手術においては検査を含めて通常の開腹手術と変わりません。ロボット支援下手術を希望されない場合は、通常の開腹手術(小切開)で対応します。

開腹手術と比較したロボット支援下手術のメリット

メリット1:手術中の出血量が少ない

炭酸ガスでおなかを膨らませ、手術する空間を作ってから手術を行うため、通常の開腹手術と比べて出血量が少ない

メリット2:傷口が小さい

腹部に小さな穴をあけ、手術器具を差し込み、手術を行うため傷口が小さい

メリット3:手術後の痛みが少ない

傷口が小さく、接触範囲も最小限ですむ手術のため、皮膚や筋肉を切開した痛みが少ない

メリット4:機能温存の向上

ロボットによる繊細な動きの操作により、排尿機能や性機能などの機能温存や早期の回復が期待できる

メリット5:手術後の回復が早い

傷口が小さいため、手術後の回復が早く入院期間が短くてすむため、早期の社会復帰が可能

安全性

国内外からの安全性に関する報告では、機械の誤作動による医療事故や何らかの不利益を被ったという報告はほとんどされていませんが大出血が起こった場合には、開腹手術に比べ止血に時間がかかることもあります。また操作が難しい・他の臓器の損傷・大出血などが起った場合には、開腹手術に変更しなければならないことがあります。
当院では安全性を最優先し、ロボット支援下手術の続行が厳しいと判断した場合は、従来の開腹手術へ速やかに変更する体制をとっています。
※年齢やがん細胞のタイプ・合併症(他に患っている病気の有無)を考慮し、安全性を十分に担保し手術を行います。

今後の展望

2012年に前立腺がんに対するロボット支援手術が保険収載されて以降、対応疾患が年々増加しています。当院では現在のところ、泌尿器科、婦人科、上部消化管外科、大腸肛門科、呼吸器外科、小児外科、肝胆膵外科がロボット支援手術を行っています。今後はその安全性や利便性からさらに他の領域でも拡大していくことが予想されます。

対応疾患

前立腺がん 泌尿器科ロボット支援前立腺全摘除術 泌尿器科
腎がん 泌尿器科ロボット支援腎部分切除術・腎全摘除術
腎盂・尿管悪性腫瘍 泌尿器科ロボット支援腹腔鏡下腎尿管全摘除術
膀胱がん 泌尿器科ロボット支援膀胱全摘除術、尿路変向術
子宮筋腫 腹腔鏡下膣式子宮全摘術(内視鏡手術用支援機器を用いる場合) 婦人科
子宮体がん 子宮腹腔鏡下悪性腫瘍術(子宮体がんに対して内視鏡手術用支援機器を用いる場合)
直腸がん 大腸肛門科ロボット支援直腸がん手術 大腸肛門科
結腸がん 大腸肛門科ロボット支援結腸がん手術
胃がん 幽門側胃切除術・噴門側胃切除術・胃全摘術 上部消化管外科
縦隔腫瘍・肺がん 呼吸器外科ロボット支援肺切除手術
呼吸器外科縦隔腫瘍に対するロボット支援手術
呼吸器外科
膵腫瘍 膵腫瘍ロボット支援下手術 肝胆膵外科
腎盂尿管移行部狭窄 腎盂形成術 小児外科
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