7月 人生会議って何だろう
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【特集】人生会議って何だろう
縁起でもないことをなぜ話し合う必要があるの?
病気やケガは誰にでも起こりうることで人生の終わりが近づいた状態になると70%の人が自分の意思を伝えることができなくなるといわれています。あなたの考えや望みを叶えるためにも元気なうちに話し合いましょう。
「人生会議」とは、2018年に厚生労働省によって定められたアドバンス・ケア・ プランニング(ACP:Advance CarePlanning)の愛称です。
病気やケガは誰にでも起こりうることで人生の終わりが近づいた状態になると70%の人が自分の意思を伝えることができなくなるといわれています。あなたの考えや望みを叶えるためにも元気なうちに話し合いましょう。
「人生会議」とは、2018年に厚生労働省によって定められたアドバンス・ケア・ プランニング(ACP:Advance CarePlanning)の愛称です。
医療技術の発達が「死は医療の敗北である」との考えを生み、死や終末期について病院が話題にすることはタブー(禁忌)とされてきました。加えて、核家族世帯の増加や家族を看取る機会の減少といった社会形態の変化が、死を皆さんから縁遠いものにしています。昨今「死ぬこと」や「生きること」に最も直面しているのは私たち医療福祉従事者です。だからこそ、私たちが率先して、皆さんが死や生について考える機会を設けさせていただきたいのです。
縁起でもない話だと思われるかもしれません。ですが、人生には、「突然の事故」「突然の病気」「認知症」などで、自分のことを自分自身で決めたり他の人に伝えたりできなくなることがあります。今や個別性や多様性を重んじる世の中となりました。人生の最終段階の医療・ケアについても皆さん自身の意向を尊重したいと私たち医療福祉従事者は考えています。さらに、人生の終わりの時期にどう在りたいかを考えることは、「今をどう生きるか」を考えることに繋がります。「自分らしく生きる」ために、皆さん一人一人の考えや希望、大切にしていることを、大事な人と一緒に、元気なうちから話し合ってみませんか。
今回の講演がそのきっかけになれば嬉しく思います。
今回の講演がそのきっかけになれば嬉しく思います。
聖隷浜松病院開設60周年記念市民公開講座開催のお知らせ(9月18日(日)開催)
文責:緩和医療科 部長 山田 博英
2022年7月号(冊子)
- 表紙・特集
聖隷浜松病院 開設60周年記念 市民公開講座-W i t h 未来に向けて共に歩む-
人生会議って何だろう - インフォメーション
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