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8月 がんに克つ!25 がん治療に 欠かせない 化学療法/化学療法科



【特集】がんに克つ!25 がん治療に欠かせない化学療法

日本人の2人に1人が一生のうちに一度はなるといわれている『がん』。
シリーズ「がんに克つ!」では、日本人がかかりやすいがんを中心に、その特徴・最新治療・予防法などを紹介します。今回は、がんの治療の1つである化学療法を取り上げます。

がんはどうやって治療するの?

がんの治療法は、病期(ステージ)によって異なります。
一般的に早期であれば手術療法が、進行期であれば化学療法(抗がん薬治療)が考慮されます。放射線療法は局所的にがんを制御する目的で行います。これらの治療法は、患者さんの病状により適切に選択される必要があります。たとえば、化学療法後に手術を受けたり、手術後に放射線療
法や化学療法を受けたりする患者さんもおられますので、診療科間での連携が重要です。

化学療法はどんな治療?

がんに対する抗がん薬での薬物療法を化学療法といいます。前述のように主には進行期のがんや、血液のがんに対する治療です。しかし手術前にがんを縮小させる目的や手術後に再発を予防する目的で行うこともあり、また放射線療法と同時併用することもあるため、多くの病期の患者さんに関連する治療です。

抗がん薬の種類は、古くからの“殺細胞性抗がん薬”、がん細胞が増殖する原因となる遺伝子に作用する“分子標的治療薬”、そして「がん免疫療法」といわれる“免疫チェックポイント阻害薬”の3つに分類され、患者さんの状態に応じてそれらを組み合わせて治療します。
がんの種類によって世界標準的な治療薬剤が決まっているため治療内容が主治医によって大きく異なることはありません。近年の抗がん薬の進歩はめざましく、以前よりも治療の選択肢が飛躍的に増加しており、また、治療成績も向上します。
がんの種類によって世界標準的な治療薬剤が決まっているため治療内容が主治医によって大きく異なることはありません。近年の抗がん薬の進歩はめざましく、以前よりも治療の選択肢が飛躍的に増加しており、治療成績も向上しています。

副作用は大丈夫?

抗がん薬に副作用はつきものですが、その大小には個人差があります。吐き気に対しては、複数の制吐剤(吐き気止め)を予防的に使用します。分子標的治療薬では皮疹や肺障害が起こりえます。がん免疫療法では頻度は少ないですがさまざまな臓器に障害が生じることがあり、その臓器の専門診療科とも連携して治療します。
化学療法はがんを治療するだけではなく、副作用に適切に対応することも重要です。当院では医師だけではなく看護師や薬剤師も治療に積極的に関わり、患者さんが安全に安心して治療を受けることができるように努めています。がんを克服することを共通の目標に、がん治療には欠かせない化学療法を行っていきたいと考えています。
文責:化学療法科 部長 三木 良浩

化学療法科

めざましく進歩している抗がん薬で適切に治療

がん治療には、手術・化学療法(抗がん薬治療)・放射線療法があります。
これらを行う診療科は独立していますが、治療それぞれが独立しているわけではありません。患者さんの病状に応じて治療法を適宜選択して行うことが必要であり、緊密に連携することで治療の質を向上させることができます。
化学療法科はがんに対する手術を行う外科と連携し、術前術後の化学療法を担う診療科です。外科からの紹介を受けた化学療法の必要な患者さんに対して、近年めざましく進歩している抗がん薬による治療を適切に施行することを心がけています。また、抗がん薬には副作用がありますが、適切な支持療法にてできる限り軽減することにも努めています。
文責:化学療法科 部長 三木 良浩

2022年8月号(冊子)

・表紙・特集
 がんに克つ!25 がん治療に欠かせない化学療法
・インフォメーション
・診療科・センター紹介
 化学療法科
・診療を支えるスペシャリスト
 がん化学療法看護認定看護師

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