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3月 てんかんセンター/臨床検査技師



【診療科・センター紹介】てんかんセンター

てんかんが少しでも疑われたら てんかん専門医の受診を

てんかんは100人に1人の病です。てんかん発作そのものでは特に慌てる必要はないことがほとんどですが、てんかん発作があることで車の運転も含め社会的に制約がかかることが多いのがこの病態の中心になります。100人に1人の割合は病気の中でも多い方で、神経症状としては頭痛の次に多い病態であり、本来であれば十分に理解がされるべきだと考えます。しかし、ほとんどの方が「てんかん」という診断だけを聞いて、治療を受けているのが現状です。
「何のてんかんであろう?」という疑問もないまま長期間治療を受けていることも多くあります。てんかんリテラシー※は患者や医療者も含め日本人全体に低い状況にあり、当院では市民公開講座などを通じて リテラシー向上に努めています。「てんかん」とだけ診断がされている方、脳腫瘍・脳挫傷・脳卒中でてんかんを発症し、コントロールがつかない方、てんかんの疑いと言われた方は一度てんかん専門医への受診をお勧めします。
※てんかんリテラシー…てんかんに対する知識
文責:てんかんセンター長 藤本 礼尚(写真中央)

臨床検査技師

てんかん診療に欠かせない脳波検査

臨床検査技師の仕事のひとつに「脳波検査」があります。脳波検査は、てんかんや脳の炎症などの脳神経のはたらきが正常に機能しているかを調べる検査です。特に、てんかんの診断を行ううえで脳波検査は必要不可欠です。てんかん専門の診療科がある当院では1日に多くの脳波検査を行います。
診療に役立つ脳波を提供するために患者さんの状態に合わせながら検査を行い、MRIなどの画像情報と脳波結果が矛盾していないか判断をします。また、外来検査のみならず、長期脳波検査を目的とした入院患者さんへの検査を行ったり、ときには手術室やカテーテル検査室で検査を行ったりすることもあります。
すべてのてんかん患者さんの明るい未来に向けて、検査に取り組んでいます。
文責:臨床検査部 山田 紗暉(写真前列中央)・直田 健太郎

2023年3月号(冊子)

  • 表紙・特集
    わが街で健康に暮らす19 「普通」に生活しているのですが、疲れがとれません
  • インフォメーション
  • 診療科・センター紹介
    てんかんセンター
  • 診療を支えるスペシャリスト
    臨床検査技師

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