リハビリテーション課
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リハビリテーション課概要
急性期医療から在宅復帰までを担う当院のリハビリテーションは、医師・看護師・理学療法士・作業療法士・医療相談員・入退院支援看護師などの包括的なチーム医療のもと、運動器疾患や循環器疾患、呼吸器疾患を中心に様々な疾患に対応しており、手術直後より早期リハビリテーションを実施しています。
2016年には地域包括ケア病棟がオープンし、入院から退院まで継続した専門リハビリが可能となりました。地域包括ケア病棟においては専従療法士を中心に多職種で連携し退院支援にあたっており、必要に応じて退院前に患者さまと実際に自宅へお伺いし、自宅での生活動作の評価(退院前家屋訪問調査)も実施するなど患者さま・ご家族を含めた在宅生活に向けたリハビリテーションを展開しています。
2020年度からは訪問看護ステーションけいあいとの連携を強化し、入院~退院~在宅生活までのシームレスなリハビリテーションサービスの提供に力を入れています。
リハビリテーション課理念
地域社会のニーズに対する最良の治療・サービスを模索し提供する
地域包括ケア病棟でのリハビリテーション
当院では地域包括ケア専従療法士として作業療法士を配置しています。通常のリハビリテーション訓練に加えて病棟でのトイレ動作訓練や入浴評価を積極的に実施しています。
専従療法士は病棟看護師のカンファレンスにも参加しています。カンファレンスでは専従療法士の評価に基づいて看護師・看護助手と介助方法を共有することで病棟ADLの改善を通して退院支援を円滑に進められるようチームとして取り組んでいます。また地域包括ケア病棟内で実施しているデイサービスにも協力して参加したり、移乗介助の方法指導や環境設定なども病棟と一体となって実施しています。
さらに必要に応じて家屋訪問調査も積極的に行い、患者さまが安心して安全に在宅生活に戻ることができるよう活動しています。
レスパイト目的入院の患者さまには在宅で利用されているサービスの内容や頻度に応じて、専従療法士がリハビリテーションを提供しています。
訪問看護ステーションとの連携
2020年8月より訪問看護ステーションけいあいが聖隷富士病院内に移転し、患者さまのスムーズな入退院支援体制が強化されました。
それに先立ち2020年6月より当院の理学療法士が訪問看護(リハビリ)に関わるようになりました。これまでの入院~退院までの関わりから、入院~退院~在宅生活まで連続したサービス提供が可能になっており、急性期病院に所属したまま、実際の生活の場面に入り込んだより長いステージのリハビリテーションを実施しています。
教育体制
新入職者には指導担当者を中心に症例を通じたOJTによる指導を行っています。加えてPT・OTがそれぞれ症例検討会を毎日実施している他、定期的な勉強会を開催しています。勉強会では症例報告やBLSや感染防護、最新のトピックスなど様々なテーマの内容を学ぶことができます。
また、聖隷福祉事業団リハビリテーション部門のキャリアラダーに沿った研修体制に参加しており、個々の経験年数や状況に応じた達成レベルと行動目標、求められている役割を明確にしたうえで働くことができます。
研修を通して聖隷福祉事業団の他施設のスタッフと交流し刺激を受けることで切磋琢磨して成長できる環境になっています。
スタッフ(2022年1月1日 現在)
理学療法士 : PT | 6名 |
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下肢の骨折・変形性関節症・脊椎疾患・神経疾患等による運動機能障害、肺炎・COPD(慢性閉塞性肺疾患)・心不全などの内部障害、(外科手術後の)活動性低下による体力低下等の患者さまに対して、周術期リハや早期離床に重点を置き、合併症の予防ならびに早期のADL(日常生活動作)回復を図っています。 | |
作業療法士 : OT | 3名 |
作業活動を通じて心身機能の回復を図ります。退院後の生活を想定したトイレ動作や入浴動作などのADL動作、洗濯や調理などのIADL(手段的日常生活動作)の再獲得を図り、その人らしい生活に戻れるようお手伝いをしていきます。また、患者さま一人一人の想いを汲み取りながらアクティビティの選択を行うことで離床やデイサービスの導入につなげ、自宅での役割の獲得を図ることでより良いQOL(生活の質)を目指しています。 | |
専門・認定療法士
認定理学療法士(代謝) | 1名 |
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介護予防推進リーダー | 1名 |
地域ケア会議推進リーダー | 2名 |
3学会合同呼吸療法認定士 | 2名 |
介護支援専門員 | 1名 |
静岡県地域リハビリテーション推進員 | 1名 |
糖尿病療養指導士 | 1名 |
AHA BLSインストラクター | 1名 |
AHA BLSプロバイダー | 1名 |
施設基準
・ 心大血管疾患リハビリテーション料(Ⅰ)
・ 運動器リハビリテーション料(Ⅰ)
・ 呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ)
・ 脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅱ)
・ 廃用症候群リハビリテーション料(Ⅱ)
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