2月 てんかんの検査と治療/てんかん・機能神経外科
2026.02.01
【特集】 てんかんの検査と治療

- てんかんについて
てんかんの治療は、主に抗てんかん発作薬の内服継続であり、これにより約7割は発作の再燃なく経過します。しかし、残りの3割は抗てんかん薬を様々変更しても、発作の消失に至らない“難治性てんかん” の状態と推定されています。
難治性てんかんに対しては、世界的にも手術加療が検討されており、当院でも長時間ビデオ脳波検査、MRI、FDG-PET 検査等から、てんかん発作の症状・脳波・画像解析を詳細に行い、てんかん発作に関して手術加療を検討します。
- 検査について

ROSA Oneを使用する手術では手術前に電極の挿入位置を綿密に計画します。写真:川路 博史 医師

迷走神経刺激療法のイメージ
(画像提供:リヴァノヴァ株式会社)
(画像提供:リヴァノヴァ株式会社)
- 治療について
今後も新しい治療法にも積極的に取り組み、患者さんに寄り添った医療を大切にしていきます。
文責:てんかん・機能神経外科 部長 山添 知宏
【部門クローズアップ】 ベテルてんかんセンター
てんかん患者さんのQOL向上・維持に努めていきます

ベテルてんかんセンターは、てんかん・機能神経外科、脳神経外科、小児科、精神科、脳卒中科の複数診療科の連携でてんかん診療に従事しています。また、診療科医師のみならず、看護師、臨床検査技師、リハビリ療法士、臨床工学技師等のコメディカルもてんかん診療支援に従事し、多職種カンファレンスも実施しています。現在、6 名(看護師3 名、臨床検査技師3 名)がてんかん診療支援コーディネーターに認定されており、治療方針や日常生活での心配事、入院生活での療養方法や検査方法の工夫など様々な面で患者さんの相談に応じています。
てんかんという病気は、抗てんかん発作薬内服で発作の再燃が何年もみられない方、薬剤でのコントロールが困難でも手術加療で発作の再燃がなくなる方、手術加療を行っても発作が完全に消失しない方など状態・症状も様々です。それぞれの患者さんが、よりよいQOL を維持できるよう、スタッフ一同努めています。
なにかお困りのことがございましたら、ご遠慮なく、ご相談ください。
てんかんという病気は、抗てんかん発作薬内服で発作の再燃が何年もみられない方、薬剤でのコントロールが困難でも手術加療で発作の再燃がなくなる方、手術加療を行っても発作が完全に消失しない方など状態・症状も様々です。それぞれの患者さんが、よりよいQOL を維持できるよう、スタッフ一同努めています。
なにかお困りのことがございましたら、ご遠慮なく、ご相談ください。
3月26日は「パープルデイ」

3 月26日はてんかん啓発の日「パープルデイ」です。パープルデイは世界中で行われており、てんかんをもつ人への応援メッセージを込めて「紫色のもの」をみにつけます。当時カナダの9歳少女だったキャシディー・メーガンさんが自身の持つてんかんに対する葛藤から、『世界中の人にてんかんについてもっとよく知ってほしい。てんかんであるがために差別や孤独を感じている人に、あなたは一人ではないと伝えたい』という願いから始まりました。我々スタッフも紫色のものを身に着ける計画をしています。ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
文責:ベテルてんかんセンター センター長 山添 知宏
【シゴト図鑑EX】 てんかん診療支援コーディネーター

看護師3名

臨床検査技師3名
てんかん診療支援コーディネーター(※)は、てんかん患者さんとご家族、医療者や関係機関を結ぶ役割を担う認定資格者です。診療や療養が途切れることなく、安心して継続できるよう支援しています。当院では病棟・外来・検査室に配置され、医師を中心とした医療チームの一員として活動しています。外科的手術や長時間脳波検査で入院される際には、重度心身障害などにより療養上の工夫が必要な患者さんに対し、病棟看護師がご自宅での生活状況をうかがい、可能な範囲で入院中に療養環境づくりの支援をしています。退院後、発作が安定している患者さんには、てんかん地域連携手帳「Epi Network」をお渡しし、地域のかかりつけクリニックと当院が連携して診療を継続します。手帳には緊急時に役立つ情報も掲載されており、常時携帯をお勧めしています。また外来では、小児期から成人期への移行期にある患者さんを対象に、就学・就労・結婚などのライフイベントや服薬管理について確認し、必要に応じて地域と連携した支援を行っています。
※てんかん全国支援センターによる認定制度
※てんかん全国支援センターによる認定制度
文責:看護部 課長 田中 恵梨子
