4月 早期発見が重要!『突発性難聴』とは?/耳鼻咽喉科

2026.04.01

【特集】 早期発見が重要!『突発性難聴』とは?

 難聴と言っても、様々な病態・疾患があります。耳垢(じこう/耳あか)によるもの、鼓膜内に水が入った滲出性中耳炎によるもの、そして聴力に関する神経そのものが悪くなるものなどです。今回は、その中でも突発性難聴についてお話します。
  • 特徴と診断
 突発性難聴は、読んで字の如く突然に起きる難聴で原因不明のものです。ほとんどの場合、片方だけの症状で、耳閉感(耳の詰まった感じ)やめまいを伴う場合もあります。 耳鼻咽喉科では上述の耳垢や滲出性中耳炎による難聴ではないことを確認するために、鼓膜のチェックも行いつつ聴力検査を行い、突発性難聴かを判断します。
  • 治療について
 治療は主にステロイド薬の投与を行いますが、発症2週間以内に開始することとされます。それも発症から1週間以内に開始するのが望ましいとされます。治療は聴力の状態だけでなく、その方が抱えておられる疾患を踏まえて通院にて内服で行うか、入院にて点滴で行うかを考えます。また安静・休息も治療のうちと言われます。それ以外の治療の選択肢も、改善の状態をチェックしつつ適宜、検討・提案しております。
  • 早めの受診を
 突発性難聴は、ステロイド薬などの治療を受けられても必ず治ることが保証される訳ではありません。しかしながら早期の治療を受けて頂くのが良いことに変わりはありません。突然の難聴を自覚されたようでしたら早めに耳鼻咽喉科へ受診して頂くことをお勧めします。

【部門クローズアップ】 耳鼻咽喉科

わかりやすい説明を心掛け、最適な治療を提供できるよう診療に当たっています。
当科では耳、鼻、のど、頸部の疾患の治療を行っています。画像検査や薬の投与などの内科的な側面と、手術を行う外科的な側面を併せ持っており、後者を重視しながらバランスの取れた医療を目指しています。手術として具体的に行っているものは、耳では鼓膜切開術や鼓膜チューブ留置術、鼻では内視鏡下鼻副鼻腔手術、のどではアデノイド切除術・口蓋扁桃摘出術や声帯ポリープ切除術、頸部では甲状腺切除術やリンパ節摘出術などです。対象となる患者さんが幅広い年齢層に渡るのも当科の特徴です。それぞれの患者さんのニーズも考慮しつつ、引き続き地域医療に貢献して参ります。
文責:耳鼻咽喉科 部長 野田 和洋(のだ よしひろ)

No.545(2026年4月号)

みどりの通信4月号[PDF:4MB]