このページの目次
・おしらせ
・栄養課通信2月 ~たんぱく質をとりましょう~
・特集・部門紹介 効果的な手洗いのタイミングをご存じですか?
見えない的に立ち向かう!感染管理について
・病院で働く人たち ~ICT(感染対策チーム~ ~AST(抗菌薬適正使用支援チーム)~
効果的な手洗いのタイミングをご存じですか?
細菌やウイルスは、感染している人の手やその人が触ったドアノブ、手すりなどについている事があります。このような場所を触り、自分の手に細菌やウイルスがついた状態で、自分の口や目、鼻などの粘膜を触ってしまう事で感染してしまう可能性があります。これらの物を触った後が手洗いをするタイミングです。その都度手洗いをすることは難しいと思いまで、外出から帰ってきたときや食事の前などに手洗いをしましょう。
《手洗いの方法》
手指消毒剤でもハンドソープでも、てのひらだけではなく手の甲や指の間、爪の先までしっかりとあらうことが大切です。しっかりと洗うと15秒以上かかります。正しい手洗いをして感染を予防しましょう!!
文責:感染管理室 係長 颯田 千絵子
見えない敵に立ち向かう! 感染管理について
具体的にはICTは院内全体の感染動向の把握や感染対策指導と、手指衛生,個人防護具、消毒薬の使い方などの教育、ASTは抗菌薬処方例や微生物検出例の把握と介入、抗菌薬の適正使用のための教育などです。いずれのチームの定期的な全病院の関連データの抽出と分析を行い各委員会など病院資料として提供しています。
文責:感染症・リウマチ内科部長 感染管理室長 志智 大介
~病院で働く人たち~ ICT(感染対策チーム) AST(抗菌薬適正使用支援チーム)
感染対策チームは、患者さんやご家族、そして病院で働く全ての職員を感染のリスクから守る重要な役割を担っています。医師、薬剤師、臨床検査技師、感染管理認定看護師など、専門性の異なる職種で構成された多職種チームが連携し、医療に関連した感染の予防や感染発生時の早期対応、対策の指導に努めています。また、病院内の感染対策にとどまらず、地域全体の感染防止に貢献するため、他施設や行政機関と協力し、情報共有や専門的な指導、相談対応も行っています。患者さんにとって安心・安全な医療環境を提供することを目指し、常に最新の知識と実践を取り入れた活動を展開しています。
↑使用期限のチェックをしています
近年、感染性が強く大規模な流行につながる微生物(新型コロナウイルス等)と抗菌薬が効かない(薬剤耐性:AMR)微生物はますます問題となってきています。特に AMR は治療が難渋しやすく、何も対策をとらないでいると 2050 年には全世界で、1 年当たりの死亡者数が 1000 万人に達する(オニールレポート、2016 年)と予測されており、世界的に重大な問題として掲げられています。
私たち AST(抗菌薬適正使用支援チーム)は多職種(医師、看護師、細菌検査技師、薬剤師)で連携し、AMR の治療について主治医の先生と協力をしたり、そもそも AMR を発生させないような正しい抗菌薬の使用方法(抗菌薬適正使用)の提案・啓蒙などの活動を行っています。
前列右 志智医師、前列中央 颯田係長
マイナ保険証のお手続きはお早めに
※1現在マイナンバーカードを健康保険証として利用するカードリーダーは受付1番と循環器外来受付に設置しています
Q1:12月2日以前の従来の保険証は使えなくなるのですか? |
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A:12月2日以降も、健康保険証の有効期限の範囲は利用可能です。ただし、その猶予は最長1年ですので、早めにマイナ保険証の利用登録をお願いします。 |
Q2:マイナ保険証の利用登録はどこでできますか? |
A:当院では、受付1番と循環器外来受付に設置してあるカードリーダーで登録できます。また、マイナポータル※2やセブン銀行のATMでも登録が可能です。 |
Q3:マイナ保険証になっても、毎月の保険証確認は必要ですか? |
A:はい。今まで通り、毎月マイナ保険証の確認をさせて頂きます。カードリーダーで確認できますのでご利用ください。 |
文責:医事課 次長 大西 主泰(おおにし ゆきひろ)
~病院で働く人たち~ 『医事課』
医事課は外来係と入院係に分かれており、それぞれ異なる事務所で業務にあたっています。患者さんの受付対応、医療費計算、事務手続きの説明、病棟案内など、業務内容は多岐に渡ります。
※レセプトとは「医療機関」が「保険者」に対して医療費を請求するために発行する請求明細書を示します
写真・文責:外来係 吉野 華梨(よしの かりん)
写真・文責:入院係 江上 雄大(えがみ ゆうだい)
ロボット手術について
しかし、実際の医療現場ではすでに10年以上も前からロボットを用いた手術が始まっており、当院では2012年 か ら 前 立 腺 が ん に 対 し て、2018年から肺がんに対して、2019年から大腸がんに対してロボット手術を導入しています。現在は、ダヴィンチXiという機種を用いて、胃がん・膵がん・肝臓がんなどに対してもロボット手術を行っています。
ロボット手術は、AIが自動で手術を行ってくれるのではなく、あくまで外科医がロボットを操作して手術を行うのですが、外科治療の未来を変える可能性があるといわれています。
お腹や胸の手術は、①開腹(開胸)手術、②腹腔鏡(胸腔鏡)手術、③ロボット手術の3つに大きく分かれます。2000年代以降、傷が小さく体への負担が少ない②腹腔鏡(胸腔鏡)手術が主流となっていましたが、技術的に難しいなどの欠点もありました。
ロボット手術は、体内に入れる器具に関節があることで自由に動かせる、3Dカメラで立体視できる、手ぶれを防止する機能がついているなど、腹腔鏡手術よりもさらに正確で安全な手術が可能とされています。
当院では、大腸がん、胃がん、肝臓がん、膵がん、肺がん、前立腺がん、腎がんなどを対象にロボット手術を行っていますが、行うためにはいくつか条件もあります。詳しく話を聞きたい方は、各診療科までお問い合わせください。
~今月の部門紹介~ 『外科・消化器外科』それぞれの患者さんにとって、 最適な治療を提供できるよう 日々心がけています
外科・消化器外科部長 木村 泰生(前列右)
当科では、最新のデータを参考に外科医師全員で患者さん個々の治療方針をしっかり検討したうえで、どの担当医師からでもその患者さんにとって最も適切な治療を提供させていただくことを大事にしています。
~病院で働く人たち~ 『手術室看護師』
係長 伊藤 晶子
ロボット手術のような低侵襲手術では、多くの医療機器を使用するため、医師や診療技術スタッフと連携し準備を進めます。日々進歩する医療の中、一人ひとりの患者さんに合った手術が提供出来るよう、技術や知識を深めるよう努めています。
ロボットの導入で人工関節手術をより安全に正確に
人工関節手術は既に半世紀近い歴史があり、先人達が様々な工夫を加えて進化してきました。人工関節手術で使用するインプラントも自動車と同じく工業製品なわけですが、その運用も同様に進化を遂げてきました。
当初の人工関節手術は、まず術前にレントゲン写真を用いて設計図を作成し、それを元に実際の手術を行うものでした。これは即ち、旅行前に地図を確認して計画を練り運転に臨む行為に例えることができます。
それから術中ナビゲーションが登場し、今自分が関節のどの部分の処置を行なっているかをリアルタイムで確認しながら手術が行えるようになりました。これは文字通り、ナビゲーションを用いて自動車を運転している状況と同じです。
そして、手術支援ロボットの登場により自身の位置が確認できるだけではなく、関係のない臓器から遠ざけて損傷を防ぎ、進むべき方向へ器械が誘導してより安全に正確に手術が遂行できるようになりました。これは自動車で例えるなら自動ブレーキやレーン逸脱防止機能によってより安全性・正確性が担保された状況に例えることが出来ます。 ロボットが全てオートマチックで手術を行うわけではなく、あくまで医師との共同作業ではありますが、周囲の軟部組織への影響を最小限にできるため、患者さんの術後仏痛の軽減や離床までの期間短縮など様々なメリットの報告があります。
現在は人工膝関節・股関節のみの対応ですが、人工肩関節や脊椎領域への開発も行われており、今後も様々な領域への対応が期待されます。
ご興味がある方はぜひ遠慮なくお尋ねください。
~今月の部門紹介~ 『整形外科 関節外科』急性期外傷と慢性疾患治療の両立を目指して
関節外科部長 冨永 亨(前列左)
当科では年齢と共にやって来る脊椎や関節、手などの痛みや機能障害を改善し、健康寿命を延ばすお手伝いをしたいと考えています。また靱帯や半月板、軟骨の損傷といったスポーツ外傷も老若男女問わず、その方のライフスタイルに合わせた治療を提案しています。
~病院で働く人たち~ 『診療支援室』
診療支援室長 森田副院長(中央)
当院では、診察室での医師サポートが主な仕事で、患者さんの呼び入れから次回診察予約のご案内などを担っています。医師と患者さんのパイプ役となり、患者さんが安心・安全な医療を受けられるようお手伝いしますので、お困りの際には遠慮なくお声がけください。