7月 “周術期治療”で広がる肺がん治療/呼吸器外科
2026.07.01
【特集】 “周術期治療”で広がる肺がん治療

- 周術期治療で再発を予防
- 新薬でひろがる治療選択
これらの薬剤は、手術後の再発予防として用いられるだけでなく、最近では手術前に投与することで腫瘍を小さくし、より安全で確実な手術につなげる試みも行われています。実際に、これらの治療を組み合わせることで、従来よりも再発率が低下し、生存率が向上することが報告されています。



●チーム医療で最適な治療を
ただし、これらの治療はすべての患者さんに適しているわけではなく、がんの性質や遺伝子変異の有無、全身状態などを総合的に評価したうえで選択されます。そのため、呼吸器内科医、外科医、放射線治療科医などが連携し、最適な治療方針を決定する「チーム医療」がますます重要となっています。
ただし、これらの治療はすべての患者さんに適しているわけではなく、がんの性質や遺伝子変異の有無、全身状態などを総合的に評価したうえで選択されます。そのため、呼吸器内科医、外科医、放射線治療科医などが連携し、最適な治療方針を決定する「チーム医療」がますます重要となっています。

肺がんは「手術だけの時代」から、「薬物療法と組み合わせで治す時代」へと変わりつつあります。私たちは患者さん一人ひとりに最適な治療を提供することで、より良い治療成績を目指しています。
【部門クローズアップ】 呼吸器外科
自分や自分の家族が受けたいと思える医療

呼吸器外科では、肺がん、気胸、縦隔腫瘍、気道狭窄、胸部外傷など、心大血管や食道を除く胸部疾患全般に対して幅広く診療を行っています。各分野に精通した専門医が在籍し、体への負担が少ない低侵襲手術から高度な技術を要する難易度の高い手術まで、安全かつ質の高い医療を提供しています。当科では、科学的根拠(エビデンス)に基づいた
最新の医療を大切にするとともに、「患者さんとともに治療を選ぶ医療(共同意思決定)」を重視しています。治療には複数の選択肢がある場合も多く、それぞれの利点やリスク、予測される経過について丁寧にご説明し、患者さんやご家族の価値観や生活背景を踏まえながら、最適な治療方針を一緒に考えていきます。また、「自分や自分の家族が受けたいと思える医療」を常に意識し、安心して治療を受けていただける環境づくりに努めています。どんな小さな不安や疑問でも、どうぞ遠慮なくご相談ください。
最新の医療を大切にするとともに、「患者さんとともに治療を選ぶ医療(共同意思決定)」を重視しています。治療には複数の選択肢がある場合も多く、それぞれの利点やリスク、予測される経過について丁寧にご説明し、患者さんやご家族の価値観や生活背景を踏まえながら、最適な治療方針を一緒に考えていきます。また、「自分や自分の家族が受けたいと思える医療」を常に意識し、安心して治療を受けていただける環境づくりに努めています。どんな小さな不安や疑問でも、どうぞ遠慮なくご相談ください。
文責:呼吸器外科 部長 棚橋 雅幸(写真前列中央)
【シゴト図鑑EX】 がん薬物療法看護認定看護師
“その人らしい生活”を支える

がん薬物療法看護認定看護師は、抗がん剤治療を受ける患者さんとご家族を支える看護師です。近年のがん治療は、従来の抗がん剤に加え、免疫療法や分子標的治療薬など新しい治療が増え、通院や在宅で長く治療を続ける方も多くなっています。一方で、皮膚障害やしびれ、だるさなど、副作用が複雑化していることも特徴です。認定看護師は、こう
した症状を早期に発見し、悪化を防ぐための支援を行います。また、食欲低下や口内炎、皮膚トラブルへのセルフケア方法をわかりやすく説明し、「困った時にどう対応するか」を患者さんと一緒に考えます。さらに、近年は遺伝子やがんの特徴に合わせて治療を選ぶ“個別化医療”が進み、治療方法も多様化しています。治療内容や副作用についてわかりやすく説明し、患者さんが納得して治療に向き合えるよう支援します。「仕事を続けたい」「家族との時間を大切にしたい」など、一人ひとりの生活や価値観に寄り添いながら、患者さんが安心して“その人らしい生活”を続けられるよう支えています。
した症状を早期に発見し、悪化を防ぐための支援を行います。また、食欲低下や口内炎、皮膚トラブルへのセルフケア方法をわかりやすく説明し、「困った時にどう対応するか」を患者さんと一緒に考えます。さらに、近年は遺伝子やがんの特徴に合わせて治療を選ぶ“個別化医療”が進み、治療方法も多様化しています。治療内容や副作用についてわかりやすく説明し、患者さんが納得して治療に向き合えるよう支援します。「仕事を続けたい」「家族との時間を大切にしたい」など、一人ひとりの生活や価値観に寄り添いながら、患者さんが安心して“その人らしい生活”を続けられるよう支えています。
文責:看護部(がん薬物療法看護認定看護師) 加藤 亜沙代
【MIKATAヘルスナビ】薬剤部
小さな変化もお知らせください

がん治療は新薬の研究・開発が進み、近年では治療効果の高い新しい抗がん剤が数多く登場しています。体への負担が少なく、より大きな治療効果をもたらしてくれるようになりました。そのひとつに「免疫チェックポイント阻害薬」というお薬があります。従来の抗がん剤と大きく異なり、自身の免疫力を利用してがんと闘います。そのため従来の抗がん剤と比べて副作用が少ない治療法です。しかし、特徴的な副作用もあり、「免疫チェックポイント阻害薬」は免疫の働きが過剰に反応し、正常な細胞を攻撃してしまうことがあります。これは「免疫関連有害事象」と呼ばれる副作用で、早く気づいて対応することがとても重要です。
副作用の代表的な症状
- だるさ(元気がない)
- 力が入らない
- 息苦しい
当院には、抗がん剤などのがん薬物療法において高度な専門知識と豊富な臨床経験を持った「がん専門薬剤師」が2 名在籍しています。少しでも早く副作用に気づけるように薬剤師がリーフレットや治療日誌を用いて、薬剤指導を行っています。お薬について気になることがあれば、薬剤師まで気軽にお声かけください。
文責:薬剤部(がん専門薬剤師) 松川 陽央
