私たち小児科外来スタッフは、お子さんが具合悪いとき一刻も早く治してあげたいと思うご家族のお気持ちに温かく寄り添っていくことを常に心掛けています。小児科を受診されるとき、これから述べることを思い出していただき、スムーズな診察を受けられるようご協力いただければと思います。
お子さんのご様子をよく把握している人が連れてきてくださると助かります。お仕事のご都合などでどうしても、代わりの方にお願いするときは、経過がよくわかるようなメモをご持参いただくとよいでしょう。診断に際しての検査によっては保護者の同意が必要な場合もあります。また、中学生だからといってお子さんだけの受診はお断りしております。必ず御家族のご同伴をお願いします。当院では原則的に中学生までは小児科で診察を行います。
母子健康手帳
母子手帳は日本が世界に誇るお子さんと妊娠中の母子の記録です。妊娠、分娩、成長発達に関する記録、予防接種の記録などお子さんの健康の情報満載です。受診に際しては必ずご持参いただくようお願いします。
体温の記録
単に熱がある、体が熱い、という訴えが多いですが、体温の数値、体温の日内変動は診断に有力な情報となります。最低朝晩の2回、できれば朝昼晩の3回の体温の記録(体温表)を持参していただくと助かります。
(下記、子どもの体温参照)
(下記、子どもの体温参照)
便
下痢や、血便など便の異常を訴えるとき、なるべく新しい便をおむつごと見せていただくことも診断の一助になります。
投薬の記録
お薬手帳や他の医療機関で処方された薬の記録などがありましたらご持参ください。薬の重複投与、飲みあわせの悪い薬などのチェックに役立ちます。
哺乳瓶、おむつ、着替え、お気に入りのおもちゃ
外来がスムーズに進んで待ち時間なく過ごせればよいのですが、感染症の流行期や、診断に難しい患者さんの対応などで長時間お待ちいただくことがあります。お子さんが飽きてくることもしばしばです。吐いたり、おもらししたり、と大変です。
動画、写真、音声などの記録
デジタルカメラ、スマートフォンの普及で、動画、音声の記録も簡単に行えるようになりました。気になるしぐさ、行動、音、発疹、など記録して見せていただくことも診断の助けになります。痙攣やてんかんの診断には動画撮影記録は大変有力な情報源となります。じんましんは、外来受診時は消えていることもありますが、写真でみせていただくとわかりやすいです。夜間の独特の咳やゼイゼイ(喘鳴)は喉頭炎、クループ、喘息の診断にとても役立ちます。
診察前の飲食はお避け下さい。どうしてもぐずりなどでお困りの際は、スタッフまでご相談ください。おしっこ、うんちなどは診断の助けになる場合もあります。トイレに行く前にその旨をスタッフまで教えていただくと助かります。当院では、お子さんのご様子はトリアージといってスタッフが診察前に観察して医師に連絡していますが、とても苦しそうな場合はスタッフまでお申し出ください。こうした場合、診察の順番を変更することがあることもご理解ご承知おきください。
患者さんがご自身で病状を訴えることを主訴といいます。お子さんの場合、主訴がはっきりとしないことが多く、小児科医が保護者の方々から伺って主訴を見極めます。
など、詳しくおしえてください。
ご持参頂いた熱型表や母子手帳、お薬手帳をもとにお子さんの診察を進めます。
- 一番気になることは何か?
- その症状、所見はいつごろからみられるか?
- 他に気が付いたことはあるか?
など、詳しくおしえてください。
ご持参頂いた熱型表や母子手帳、お薬手帳をもとにお子さんの診察を進めます。
外来の主訴でも最も多いものの一つに発熱があります。人間の体温は一日の中で変動します。朝は低め、夕方は高めです。また、運動後、食後も体温が高くなります。
赤ちゃんは体温のコントロールが未熟ですから、周囲の気温に左右されやすく、また、着ているものにも左右されます。厚着は熱がこもるため体温が高めになります。おでこや体が熱いからといって体温が高いかどうかは判定が難しいことがあります。こうした場合は適温の環境下で薄着にしてからもう一度測り直してみましょう。平熱に戻っていれば安心です。さらに、お子さんの平熱を知っておくとよいでしょう。
なお、生後3~4か月未満の乳児、新生児の38℃を超える発熱には注意が必要です。
ご機嫌が悪い、おっぱいの飲みが悪いなど普段とちがうようでしたら、なるべく早い小児科受診をお勧めします。
正常体温;(あくまで参考値です。)
乳児 36.3℃~37.4℃
幼児 36.5℃~37.4℃
学童 36.5℃~37.3℃
赤ちゃんは体温のコントロールが未熟ですから、周囲の気温に左右されやすく、また、着ているものにも左右されます。厚着は熱がこもるため体温が高めになります。おでこや体が熱いからといって体温が高いかどうかは判定が難しいことがあります。こうした場合は適温の環境下で薄着にしてからもう一度測り直してみましょう。平熱に戻っていれば安心です。さらに、お子さんの平熱を知っておくとよいでしょう。
なお、生後3~4か月未満の乳児、新生児の38℃を超える発熱には注意が必要です。
ご機嫌が悪い、おっぱいの飲みが悪いなど普段とちがうようでしたら、なるべく早い小児科受診をお勧めします。
正常体温;(あくまで参考値です。)
乳児 36.3℃~37.4℃
幼児 36.5℃~37.4℃
学童 36.5℃~37.3℃