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病理診断科

概要

病理診断科という科名は、聞きなれない方が多いと思いますが、胃カメラなどの検査の後に、病理検査の結果が出るまでお待ちになった経験のある方は多いと思います。病理検査(組織や細胞を顕微鏡観察する検査)の結果、すなわち胃の病変が良性であったか悪性であったかなど、最終診断を下す科が病理診断科です。病理診断科は、病院で病理医が行う病理診断が医療行為であるとの考えから、2008年の医療法改正により標榜科の一つとして認められました。当院の病理診断科は、緒に就いたばかりですが、診療科の一つとして当院の医療を支えるべく日々努力しております。

病理診断科の重要なもう一つの業務として病理解剖があります。当院では、不幸にして亡くなられた症例に対してご家族の同意のもとに病理解剖をさせていただいております。病理解剖の目的について多くの方々は医学研究をあげられると思いますが、病院における病理解剖のもっとも重要な使命は、診断に至る過程や選択された治療の結果など症例そのものを見直すことで、医療の質を一定レベルに保つことにあります。病理解剖の結果は、ご家族の希望に応じて説明させていただくことができます。患者さんとそのご家族にも医療に参加していただきたいとの思いを形にしました。

先に述べましたように、病理診断は歩き始めたばかりですので、その活動状況などをデータでお示しすることがいのが現状ですが、これからは、定期的に、具体的な業務内容など、ホームページをご覧の皆様にご報告してまいりたいと思います。

病理検査

適切な治療のためには適切な診断が必要になります。
病理検査では体から採取された組織や細胞を顕微鏡で観察することにより病理診断を行い、主治医に報告され治療に生かされます。
臨床検査技師は臓器等の検体の処理、標本の作製などを行い、正確かつ迅速に結果報告を行えるよう臨床医や病理医と連携しています。

組織診断

内視鏡検査を行った際に、胃や大腸、肺などの組織の一部を採取し病理診断を行う「生検病理診断」や、手術によって摘出された臓器や組織で病理診断を行う「手術材料の病理診断」があります。
生検病理診断では治療方針の決定を少ない侵襲で行うことができます。
手術材料の病理診断ではどのような病変がどのくらい進行しているか、手術で全て取りきれているのか、がんであれば悪性度や転移の有無を調べることで治療方針の決定に役立ちます。

細胞診断

尿や喀痰などを顕微鏡で観察し、がん細胞が混ざっていないか判断するのが「細胞診断」です。乳腺や甲状腺にしこりがある場合、針を刺して細胞を吸引する「穿刺吸引細胞診断」を行うこともあります。

術中迅速組織診断

「術中迅速組織診断」は、がんの広がりや転移の有無を確認し、手術による切除範囲を決定するために、手術中に採取した組織の標本を直ちに作製し診断します。

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