蛍光抗体法は、腎炎や膠原病の診断に際して、組織に沈着する免疫グロブリン(IgG, IgA, IgM)や補体(C3, C4, C1q)の性状、沈着パターンや沈着部位を明らかにする検査方法です。
蛍光抗体法では、採取した生の腎や皮膚の組織片を、OCTコンパウンドに埋め-80℃ で急速に凍結させ、凍結ブロックとします。凍結ブロックから薄切された切片は、FFPE切片とは異なり、変性していないタンパクに対する直接的な抗原抗体反応なので、検出感度が高く、蛍光物質によって、コントラストも美しく際立たせて見せてくれます。
蛍光抗体法に使用される抗体には、蛍光色素が付与されており、非特異反応も少ないという利点もあります。蛍光顕微鏡は、前もって、用いる蛍光物質に対する、適切な励起波長と蛍光波長を組み合わせてセットしておきます。蛍光色素は時間とともに退色するので、作製された標本は直ちに蛍光顕微鏡下で観察し、写真撮影にて保存します。
蛍光抗体法では、採取した生の腎や皮膚の組織片を、OCTコンパウンドに埋め-80℃ で急速に凍結させ、凍結ブロックとします。凍結ブロックから薄切された切片は、FFPE切片とは異なり、変性していないタンパクに対する直接的な抗原抗体反応なので、検出感度が高く、蛍光物質によって、コントラストも美しく際立たせて見せてくれます。
蛍光抗体法に使用される抗体には、蛍光色素が付与されており、非特異反応も少ないという利点もあります。蛍光顕微鏡は、前もって、用いる蛍光物質に対する、適切な励起波長と蛍光波長を組み合わせてセットしておきます。蛍光色素は時間とともに退色するので、作製された標本は直ちに蛍光顕微鏡下で観察し、写真撮影にて保存します。
IgA腎症
以下の図は、 IgA腎症の光顕写真と蛍光写真を示します。
沈着部位はメサンギウム領域で、沈着物は塊状でIgA陽性です。
沈着部位はメサンギウム領域で、沈着物は塊状でIgA陽性です。
膜性腎症
以下の図は、膜性腎症の光顕写真と蛍光写真を示します。
沈着部位は係蹄の毛細血管壁で、IgG陽性の沈着物が顆粒状に連なって観察されます。
沈着部位は係蹄の毛細血管壁で、IgG陽性の沈着物が顆粒状に連なって観察されます。
(日比野)