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化学療法


化学療法とは

がんや血液腫瘍など、悪性腫瘍に対する化学療法は、主に抗がん剤を用いる治療です。薬剤には内服薬・注射薬があります。化学療法は手術療法や放射線療法と異なり、薬剤が全身に作用するために、何らかの副作用が出現することがあります。治療期間が長くなることも多く、安全に、苦痛を可能な限り軽減して継続していくことが必要になります。以前は化学療法を行うために、長期間入院する必要がありました。しかし、近年では吐き気止めなどの副作用予防薬や、強い副作用が出現しにくい抗がん剤の開発が進み、外来通院で行うことが主流となっています。化学療法を受けながら自宅で生活し、家事や仕事などを続けることも可能です。
当院では一般病棟での入院治療とは別に、化学療法室にて注射薬を用いた外来治療を行っています。入院・外来ともに、患者さんが安心して、また安全に抗がん薬治療を受けることができるように、医師・看護師・薬剤師が連携しています。

化学療法室の概要

化学療法室は30床(ベッド26床、リクライニングチェア4床)が稼働し、各臓器のがんや血液腫瘍に対して化学療法やホルモン治療を行っています。外来化学療法件数は毎月500件程度となっています。
化学療法室には患者さんが快適に治療を受けることができるように、テレビやテーブルが備えられています。

チーム医療

乳腺科カンファレンスの様子

化学療法室では医師・がん専門薬剤師・外来薬物療法認定薬剤師・がん化学療法認定看護師などのスペシャリストが連携して患者さんの治療にあたっております。患者さんにとっての最良の治療を、少しでも苦痛がなく受けていただけるように、それらの多職種でカンファレンスを定期的に行っています。身体や気持ちの辛さがあれば、緩和ケアチームと連携して対応することも可能ですので、遠慮なく看護師にお伝えください。
また化学療法中は嘔気や口内炎などにより、お食事が摂りにくくなることもあります。そのような場合は栄養相談を受けることもできます。化学療法の治療費に不安がある場合は医療福祉相談を受けることもできます。

地域連携

地域連携シート(XELOX療法)

外来化学療法では、飲み薬は院外の調剤薬局で購入をしていただきます。その際に調製薬局の薬剤師も、治療の内容や副作用の状況がわかるように地域連携シートを活用しています。シートには治療スケジュールや副作用の症状と出やすい時期が書かれています。自宅での副作用症状も記入できるようになっています。

外来化学療法の流れ

治療前

診察中の場面

1. 主治医は患者さんに対して最善と思われる治療を考え、患者さん本人やご家族と相談のうえ、治療薬を決定いたします。病状のことや、化学療法の期待できる効果と副作用について説明をします。

2. 看護師、薬剤師が外来化学療法オリエンテーションを行い、以下のことについて説明をします。
  • 外来化学療法の流れ
  • 予測される副作用と日常生活の注意点
  • 緊急に病院へ連絡する症状と連絡方法 など

治療当日

抗がん剤調製

1. 主治医が外来で診察し、体調や血液データを確認します。体調によっては抗がん剤の量を変更したり、その日の治療を延期することも考慮します。

2. 薬剤師は、医師が外来で確定した当日の治療薬を確認した後、化学療法室内の抗がん剤専用の調製室で調製をします。

化学療法中の場面

3. 患者さんは化学療法室へ移動して治療を受けます。

4. 看護師が点滴の針を刺し、治療が開始されます。

5. 点滴治療を受けている間に、看護師は自宅での生活での困りごと、不安なことなどをお聞きします。日常生活が楽に過ごせる方法を提案したり、治療が継続できるようにお気持ちをサポートします。薬剤師は、抗がん剤の副作用や、吐き気止めなど副作用を軽減する薬について説明します。

6. 治療が終了したら血圧を測定し、体調確認後、帰宅となります。

帰宅後

体調に問題がなければ、普通の生活をして構いません。熱が出たり、吐き気止めを飲んでも吐き気が続くなどの症状がありましたら、病院へ連絡をしましょう。
平日日中であれば、診療を受けている科の外来、また休日や夜間であれば救急外来の看護師が症状を伺い、予約外で受診するかどうかを相談させていただきます。

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