検査課
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職場の紹介
職場の紹介
検査課は現在(2022年度)、臨床検査技師37名(男性7名、女性30名)と看護師1名が従事しています。
検査業務は24時間体制(日・祝日は日直体制、夜間は当直体制)で行っています。スタッフ一同、検査技術の向上と人間力を高めるため、昼夜問わず頑張っており、各種学会・勉強会への参加や各種認定試験にも、積極的に取り組んでいます。
検査課の取り組みの一つとしては、課内に様々な委員会を設けて、品質管理の向上に努めています。また、検査室の外へ働きかけることを推奨しており、NSTや褥瘡・ICTのラウンドなどにも積極的に参加しています。
(簡単な検査課の紹介を掲載しておりますので、どうぞご覧ください。)
聖隷検査部門 理念
臨床検査を通して地域社会に貢献します。 |
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行動指針
- 専門性を高め、新しいことにチャレンジします。
- 精度と迅速性を追求した臨床検査情報を提供します。
- 知識・技術を常に高め、地域医療に貢献します。
- 医療人として広い視野を持ち、バランスのとれた行動思考を持つ人材を育成します。
- 医療情勢を知り変化に迅速に対応します。
- 多職種と協働しチーム医療に貢献します。
臨床検査技師が関わる分野の紹介
各種認定資格取得者数及び所属学会
各種認定資格取得者数(医療従事者としての資格) | |
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超音波検査士(消化器領域) 超音波検査士(泌尿器領域) 超音波検査士(循環器領域) 超音波検査士(健診領域) 超音波検査士(体表領域) | 10名 8名 3名 3名 4名 |
日本乳がん検診精中機構 乳房超音波検査講習会認定 | 5名 |
認定輸血検査技師 | 1名 |
二級臨床検査士(病理学) 二級臨床検査士(血液学) | 1名 2名 |
認定一般検査技師 | 1名 |
認定臨床化学・免疫化学精度保証管理検査技師 | 1名 |
認定臨床エンブリオロジスト | 1名 |
JHRS認定心電図専門士 | 1名 |
細胞検査士 | 1名 |
緊急臨床検査士 | 5名 |
特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者 | 1名 |
ピンクリボンアドバイザー(中級) | 1名 |
ISO9001:審査員補 | 1名 |
心電図検定2級 | 5名 |
衛生管理者 | 1名 |
心電図検定3級 | 2名 |
遺伝子分析化学認定士(初級) | 1名 |
日本臨床神経生理学会認定技術師 | 1名 |
化学物質管理者 | 1名 |
認定救急検査技師 | 1名 |
所属学会 | ||
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日本臨床衛生検査技師会 日本超音波医学会 日本超音波検査学会 日本心エコー図学会 日本輸血・細胞治療学会 日本不整脈心電学会 日本乳腺甲状腺超音波医学会 | 日本検査血液学会 日本救急医学会 日本臨床検査医学会 日本細胞検査学会 日本臨床エンブリオロジスト学会 日本臨床微生物学会 日本血液学会静岡支部会 日本臨床神経生理学会 | |
検査課内委員会 | ||
品質管理委員会 精度管理委員会 統計管理委員会 | 広報防災委員会 文書管理委員会 教育管理委員会 システム管理委員会 | |
参加している精度管理 | ||
静岡県臨床検査精度管理調査 日臨技臨床検査精度管理調査 | 日本医師会臨床検査精度管理調査 全国労働衛生団体連合会 臨床検査精度管理調査 |
臨床検査技師とは
臨床検査技師と聞いて、どのような職業か思いあたる方は、どれくらいいらっしゃるでしょうか。
臨床検査は、日常の診療の中で疾病の診断・治療効果・予後の判定などを行う際の重要な情報として利用されています。
私達の仕事は、医師の指導のもと、医師に代わって検査をさせていただき、人体の様々なデータを調べることです。大きく分けて、血液や尿・人体を作っている細胞、臓器を分析する検体検査や検査担当者が患者様に直接接して行う検査です。
検査課の部門および業務内容
検体検査である血液、生化・免疫、一般、輸血、細菌と生理検査から構成されています。各スタッフは専門分野でスキルを磨きつつ、他の分野へのサポートにも入ります。お互いを補うような体制をとっており、検体検査と生理検査のどちらにも携わるように業務を行っています。
また、迅速病理検査・採血・健診センター内での人間ドック・外部検診などにも携わっています。
臨床検査は、日常の診療の中で疾病の診断・治療効果・予後の判定などを行う際の重要な情報として利用されています。
教育体制
人材育成
当検査課では、「目標管理システム」を用い、「キャリアラダー」ツールを使ってOJT(職場内研修)やOffJT(各種学会や研修)を組み合わせ、スタッフの人材育成に取り組んでいます。
検査技術能力・組織管理能力・教育管理能力を育成する為、検査課内で教育管理委員会を発足し、各種勉強会の計画やラダー進捗状況及び実績の管理を行っています。
また、「目標参画シート」及び「キャリアラダー能力評価表」を用い、年度ごとにスタッフ全員、職場目標に対して自分にできることは何か?己のレベルアップをするためにはどうすればよいか?等を考え、それぞれのレベルにあった個人目標を作成し、目標達成にむけて活動していきます。そして、PDCAサイクルを基に、年3回(初回・中間・最終)の面接を役職者とおこないます。
初回面接では、スタッフがたてた目標やそれに対する具体的方法の適正さや計画性を検討します。中間面接では、目標計画の進捗状況を確認し、計画や目標自体に修正が必要となった場合は、この時点で修正をおこないます。最終面接では、目標の達成状況を確認し、未達成な目標に関しては、なぜ達成できなかったのかを考え、次のステップへと繋げていきます。
外来採血室のご案内
外来採血室 場所:内科待合い前の13番 看護師と臨床検査技師が携わっています。採血開始は、8時15分からとなります。 |
I. 受付から採血までの流れ
1. 予約採血・採尿の指示が出ている患者様へ |
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2. 診察後に採血・採尿の指示が出た患者様へ |
診察後、「基本スケジュール表」を持って、外来採血室までお越しください。 |
II. 採血室受付後
- 採血室受付後、採血の指示がある場合は、「整理番号券」を、尿検査の指示がある場合は「尿コップ」をお渡しします。
- モニターにて整理番号が表示されましたら、該当する採血ブースへお入りください。ここで基本スケジュール票と整理番号を提出してください。
- 採血患者さん間違え防止の為、フルネームでの個人確認を行っています。ご協力お願いします。
以下に該当する患者様は、採血時にスタッフへお申し出ください。 |
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・採血をしたときに気分が悪くなったことがある方 ・消毒や絆創膏にアレルギーをお持ちの方 ・採血部位を医師に指示されている方 ・血液をサラサラにするお薬を飲んでいる方や血が止まりにくい方 |
検体検査のご案内
分析部門 患者様から採血させていただいた血液は、ほとんどが院内の検査室で検査されます。 肝・腎機能検査、その他の血液成分を測る生化学検査、白血球数、貧血などの検査をおこなう血液検査、尿、便等の検査をおこなう一般検査、輸血検査、細菌検査などがあります。 |
生化学検査・免疫検査
生化学検査
血清中や血漿中の様々な成分を汎用自動分析機や専用分析機を用いて定量的に分析しています。
健康診断の結果でよく目にするAST・ALT・γ-GTや血糖値などを分析する検査です。肝機能・腎機能・脂質異常・糖代謝・炎症反応などがわかり、臨床検査において検体数が一番多い検査です。行っている検査項目の一部を提示します。
脂質の検査 | ||
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TC | 総コレステロール | 動脈硬化の危険因子とされていて、脂肪を多く含む食事を摂ると食後に上昇します。また妊娠時も上昇します。 |
TG | 中性脂肪 | 高くなりすぎると動脈硬化の危険因子となります。食後や飲酒習慣により上昇します。 |
HDL | HDLコレステロール | 一般的に善玉コレステロールと言われ、動脈硬化に対し予防的役割を果たしています。喫煙,運動不足,肥満によって低下します。 |
LDL | LDLコレステロール | 一般的に悪玉コレステロールと言われ、動脈硬化起因性のコレステロールとして知られています。 |
腎機能をみる検査 | ||
UA | 尿酸 | 腎臓から排出され、痛風などで高値を示します。女性より男性の方が高くなりやすく、脱水,激しい運動、大量飲酒で上昇します。 |
UN | 尿素窒素 | 尿素は代謝の最終産物として腎臓から排出されるため腎疾患で上昇します。脱水,出血などでも上昇します。 |
CRE | クレアチニン | 筋肉中のクレアチンの終末代謝産物です。主に腎機能の低下で上昇し、脱水や尿路閉塞などでも上昇します。また慢性腎臓病の指標としてeGFRの計算に用いられます。 |
eGFR | 推算糸球体濾過量 | |
肝機能をみる検査 | ||
LD | 乳酸脱水素酵素 | 生体内のあらゆる臓器組織に存在する酵素であり、障害が起こると血中に漏れ出し上昇します。スクリーニング検査として用いられます。 |
AST | アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ | 肝臓,心筋,骨格筋,血球に多く含まれる酵素であり、これらの細胞に障害が生じることにより高値となります。 |
ALT | アラニンアミノトランスフェラーゼ | 肝臓に対する特異性が高い酵素であり、肝臓や胆管系に障害が生じると高値になります。 |
γ-GT | γグルタミルトランス ペプチダーゼ | 主に肝臓,腎臓,膵臓に含まれる酵素であり、肝、胆道系の障害で高値を示します。また飲酒による肝障害の指標になります。 |
ALP | アルカリホスファターゼ | 生体内のほとんどの臓器に存在する酵素であり、肝臓、胆道系、骨などの疾患の指標となります。 |
CHE | コリンエステラーゼ | 肝細胞で生産される酵素で、肝臓の障害により低値となります。 |
T-BIL | 総ビリルビン | 赤血球内のヘモグロビンに由来した分解産物で、肝疾患の診断、黄疸の鑑別に重要な検査です。 |
D-BIL | 直接ビリルビン | |
糖尿病を見る検査 | ||
GLU | 血糖 | 血液中のブドウ糖(グルコース)のことで、食事や運動により変動します。糖尿病の重要な目安になります。 |
HbA1C | 糖化ヘモグロビン | ブドウ糖と結合したヘモグロビンで、ブドウ糖が増加すればHbA1Cも増加します。過去1~3ヶ月の血糖を反映します。 |
免疫検査
血清を用いてB型肝炎・C型肝炎・HIV等の各種さまざまな感染症検査や腫瘍マーカー、血中薬物濃度の分析を行っています。
また、簡易キットを用いてRSウイルスやインフルエンザウイルスの検査も行っています。
肝炎ウイルス・HIVの検査 | ||
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HBsAg | HBs抗原 | (+)の場合、B型肝炎に感染している可能性があると考えられます。 |
HBsAb | HBs抗体 | (+)の場合、B型肝炎の感染の既往やB型肝炎のワクチンの接種後の可能性があると考えられます。 |
HCV | HCV抗体 | (+)の場合、C型肝炎に感染している可能性があると考えられます。 |
HIV | ヒト免疫不全 ウイルス抗体 | エイズウイルスに感染しているかどうかのスクリーニング検査です。 |
血液検査
末梢血液中の白血球数や赤血球数の算定を行い、貧血や白血病などの血液疾患の鑑別等を行っています。また、血漿を用いた凝固機能検査も行っています。
血球計測 | ||
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WBC | 白血球数 | 白血球とは好中球・好酸球・好塩基球・リンパ球・単球の総称です。種々の炎症で高値を示し、特に好中球は殺菌能を持ち、細菌などの病原体に反応し高値を示します。リンパ球は免疫反応を持ち、ウイルスなどの異物に高値を示し、好酸球はアレルギー等に反応し増加が見られます。 |
eosino:好酸球 | ||
baso:好塩基球 | ||
seg :好中球 | ||
lympho:リンパ球 | ||
mono:単球 | ||
RBC | 赤血球数 | 赤血球とは肺で受け取った酸素を体内に供給したり体内で発生した炭酸ガスを肺で放出するガス交換を行っているものです。貧血で低値を示します。 |
HGB(Hb) | 血色素量 | 赤血球内に含まれる血色素の量を示します。これが酸素と結合し酸素を運ぶ役割を示します。貧血で低値を示します。 |
HCT(Ht) | ヘマトクリット | 全血液中の赤血球の占める容積比率(%)を示します。貧血で低値を示します。 |
PLT | 血小板数 | 血液凝固(止血)に関与する機能を持つものです。 |
凝固検査 | ||
PT | プロトロンビン検査 | 血液は血管が損傷したりして出血すると直ちに止血してもとの状態に戻そうとするしくみを持っています。これらの項目は代表的な血液凝固能を示しています。 |
APTT | 活性化部分トロンボ プラスチン時間 |
一般検査
尿定性検査(色調・混濁・比重・pH・白血球・亜硝酸塩・蛋白・糖・ウロビリノゲン・ビリルビン・潜血反応)や尿中の有形成分を測定します(場合により尿沈渣を顕微鏡にて行う)。
手作業で行う検査項目が多く、髄液・腹水・関節液などの体腔液の検査、精液検査、妊娠反応、喀痰肺炎球菌、ロタ・アデノウイルス、ノロウイルス検査、ダニ・白癬菌などの鏡検検査など幅広い分野を担っています。
尿検査 | ||
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色調 | 通常は薄い黄色で、水分を多く摂ると薄められて無色に近くなり、逆に濃縮されると黄褐色がかってきます。泌尿器系疾患疑いの場合、血尿を示したりします。 | |
混濁 | 通常は透明ですが、室温放置・冷蔵保存によって塩類が析出し、また細菌などによる炎症反応により混濁を示します。 | |
比重 | 尿の希釈・濃縮の度合いが分かります。 高比重尿(1.030以上):糖尿病、蛋白尿/低比重尿(1.006以下):尿崩症 | |
pH | 酸性尿(< pH7):糖尿病・肺換気の低下・肉類多量摂取/アルカリ尿(pH7 <):嘔吐・過呼吸・野菜多量摂取・細菌尿 | |
WBC反応 | 炎症を起こしている場合、尿中に白血球が多く現れ陽性を示します。混濁の原因にもなります。 | |
亜硝酸塩 | 細菌の有無を知ることができます。陽性の場合、細菌の存在が疑われますが陰性に於いても細菌の存在を否定することはできません。 | |
尿蛋白 | 健康な人からも激しい運動後や発熱時などに蛋白が見られることがあります。腎臓や膀胱などに障害がある場合尿中に排出されます。 | |
尿糖 | 健康な人でも微量に糖が検出されることがありますが陽性の場合は糖尿病の可能性が疑われます。 | |
ケトン体 | 栄養が十分摂れていない場合などに陽性を示します。絶食・激しい下痢・妊娠などでも陽性を示します。 | |
ウロビリノーゲン | 健康な人の尿にも少量(0.1~1.0)存在します。多量にある場合は肝臓に障害があることが疑われます。 | |
ビリルビン | ビリルビンは寿命が過ぎた赤血球から作られます。肝臓に障害がある場合や胆管が詰まっている場合などで尿中に排出されることがあります。 | |
潜血 | 泌尿器系の出血などにより尿中に血液(赤血球)が含まれている場合陽性となります。 | |
尿中アルブミン定性 | 尿蛋白が検出される前の微量な蛋白(アルブミン)を検出することにより、早期の糸球体障害を発見することが出来ます。 | |
その他の検査 | ||
便潜血 | 消化管出血の有無を調べます。便中への微量な血液混入で陽性となるため、痔などでも陽性を示します。 | |
ロタウイルス | 乳幼児下痢症の主要な原因ウイルスといわれており、嘔吐・発熱・下痢を主症状とします。 ※ロタウイルスは冬季に好発する下痢症を起こし、白色水様下痢を発症することが知られています。 | |
アデノウイルス | ||
ノロウイルス | 主に冬季に発生する非細菌性胃腸炎の原因ウイルスといわれており、下痢・嘔吐・吐き気・腹痛を主症状とします。汚染された貝類を十分に加熱調理せずに食した場合に感染するとされています。 | |
インフルエンザウイルス | 主に冬季に感染することが多く、高熱・頭痛・関節痛・筋肉痛・全身倦怠感が初期症状で現れるのが特徴です。 | |
白癬菌 | 俗に「みずむし」と言われる真菌の有無を調べます。 | |
髄液検査 | 主に髄膜炎・脳炎において、ウイルス性炎症か細菌性炎症なのかを調べます。脳で出血があったかどうかも分かります。 | |
精液検査 | 主に男性不妊症の診断や治療の経過観察の目的で行われ、精子の有無、運動しているかどうかが分かります。 | |
U-Bit | 尿素呼気試験 | 胃潰瘍などの原因菌と言われているヘリコバクターピロリ菌の感染診断・及び除菌療法正否判定診断に有用な検査です。 |
MRウレア | 現在、胃または十二指腸粘膜組織中にピロリ菌が存在しているか、薬剤による除菌治療がうまくいっているかを検査します。MRウレアは胃・腸の粘膜組織を、尿中H・ピロリ抗体は尿を用います。 | |
尿中H・ピロリ抗体 |
輸血検査
輸血検査は、血液型検査・不規則性抗体検査・交差適合試験を実施し、血液製剤の保管管理を行っています。
また、輸血による副作用を回避する為に、患者様の血液を計画的に貯血して輸血する、自己血の管理も行っています。
輸血検査 | ||
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輸血 | 赤血球・白血球・血小板などの血液成分の機能や量が低下した時にその成分を補充することです。主な検査項目としては血液型検査・不規則抗体検査・交差適合試験があります。 | |
血液型検査 | ABO式 | 輸血にとって最も重要な検査です。安全な輸血のためには同じABO型の血液を選ぶことが重要となります。 【日本人の頻度】A型:O型:B型:AB型=40:30:20:10(%) |
Rh(D)式 | Rh(D)陰性の人にRh(D)陽性の血液を輸血すると、輸血副作用を起こすことがありますので、Rh(D)陰性の血液を選んで輸血します。 【日本人のRh(D)陰性の頻度】約200人に1人 | |
不規則抗体検査 | 過去に輸血や妊娠歴がある場合、不規則抗体(ABO血液型以外の血液型に対する抗体)を持つケースがあります。この抗体の有無を調べることにより、輸血副作用を防止することができます。 |
細菌検査
細菌検査とは、患者様から採取した検体(喀痰・尿・便・血液・膿など)から、原因菌(起因菌)を検出し、どの薬(抗生物質)が効くのかを調べる検査です。
細菌検査 | |
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塗抹・培養・同定検査 | 塗抹検査:検査材料をスライドガラスに薄く塗りつけて、グラム染色(細菌を染め分ける)を行います。これを顕微鏡で観察して、細菌の存在の有無や細菌の形態から菌種を推定する検査です。 |
薬剤感受性検査 | 感染症の原因菌と思われる菌が、どの薬剤によく効くのか、また、どの薬剤に効かないのかを調べる検査です。この検査により薬の選択をし、治療を行っています。また、薬剤感受性検査は、院内感染の原因として問題となるMRSAや多剤耐性菌などのアウトブレイクが起こっていないかなどの監視としても重要な検査です。 |
抗酸菌塗抹検査 | 肺結核などを引き起こす結核菌の検査です。院内では、チール・ネルゼン染色と蛍光染色の2種類の染色法を行っています。 |
生理検査のご案内
生理検査室 場所:薬局奥の11番 |
検査担当者が患者様に直接接して行う検査です。
生理検査は、循環器に関するもの(心電図・心エコー他)、神経に関するもの(脳波・他)、呼吸に関するもの(肺活量)、超音波を用いるもの(心エコー・腹部エコー他)などがあります。
検査名 | 所要時間 | 詳細 |
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心電図検査 | 5~10分 | 心疾患の診断と治療の為に行う重要な検査です。一般的には、安静時12誘導心電図というものです。心臓の活動により生じる電気的変動を記録するもので、まったく痛みはありません。 |
ホルター心電図 | 24時間 | ホルター心電図…24時間連続して心電図を記録する検査です。胸の5箇所に電極をつけて記録器を携帯して帰宅し、日常の生活や就寝中の心電図を記録します。 |
負荷心電図 (マスター・トレッドミル) | 約30分 | マスター心電図は、凸型の階段を用いて、トレッドミルは、ベルトコンベアーを用いて検査します。運動負荷を行い、その間にどんな症状が起こるか、あるいは、心電図や血圧にどのような変化が起こるかをみる検査です。トレッドミルは、医師の立ち会いのもと検査します。 |
ABI | 10~15分 | 上腕と足首の血圧の比を測定し、閉塞性動脈硬化症の診断に用います。ある程度の太い血管の内腔が閉塞したり、強い狭窄部分があると、その部位より末梢の血圧は低下します。 |
肺活量検査 | 約5分 | 肺の働きをみる検査です。肺活量(VC)では、日常、息をしているときに使っている肺の容量を調べます。努力性肺活量(FVC)では、息をいっぱい吸い込んだ後、勢いよく一気に吐くことで気管支の状態や、肺の柔らかさなどを知ることができます。全身麻酔による手術前検査としても利用されます。 |
脳波検査 | 1~2時間 | 主に大脳の活動状態を頭皮上の電極から記録します。脳の活動状態とは、通常の生活をしていく上での機能的な働き具合のことで、脳細胞が活動しているとき、その状態に応じた脳波が記録されます。脳の働きに問題があると、脳波が変化します。てんかん・脳腫瘍・脳損傷・脳血管障害などの診断に際して行います。 ※その他、脳波室で行う検査として誘発電位検査や神経伝導速度があります。 |
聴力検査 | 15~20分 | 人の耳に最も聞こえやすい周波数の音を中心に7種類の音を聞いて、聞こえる最小限の音の大きさを測定します。気導と骨導を測定し、聴覚障害や難聴の種類を判断します。 |
心臓超音波検査 | 約30分 | 超音波を用いて、心臓の動きや大きさ・弁の動きなどを調べ、心臓疾患の診断や心臓の機能評価を行います。 |
血管超音波検査 (頸動脈) | 40~50分 | 頸動脈の血管や血液の流れを調べる検査です。頸動脈は、脳に血液を供給する血管で、血管の走行や血管壁・血流を検査し、動脈硬化の有無や程度を調べます。 |
腹部超音波検査 (地下の画像診断部にて行います) | 20~30分 | 超音波を体に当て、その反射を画像として描出して、臓器の形態や腫瘍の有無を調べる検査です。画像診断部では、医師と臨床検査技師によって腹部と表在の超音波検査が行われています。 |
2年目スタッフの声です!
私は生理検査を実施するチームに所属しており、今は主に心電図、脳波、スパイロなどの検査を行っています。また生理検査だけでなく外来採血や病理の迅速検査も行っています。生理検査は検体検査とは違い患者さんとのコミュニケーションが必要で、とてもやりがいを感じています。さらに、病院だけでなく隣接する健診センターでの心電図検査も担当しており、多くの受診者の検査を実施するために、いかに効率よく検査を進められるか考えながら取り組んでいます。まだまだ学ぶことは多いですが、経験や知識が豊富な先輩方が多く在籍しているため、分からないことがあっても助けていただけるので非常に心強いです。エコー検査や神経伝導検査などこれから習得していく検査が多くあるので、日々スキルアップし先輩方に少しでも近づけるように頑張ります。
どの部署に配属になっても、採血業務に携われることが出来ます。 |
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先輩の声
検査課 臨床検査技師(2023年入職)
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