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~病院ブログ~


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2023年5月

体組成装置“InBody”を導入しました

体組成装置“InBody”

当院の血液浄化センターでは体組成装置である「InBody」を導入し、5月から活用しています。この装置は人体に微弱な電流を流すことで人体を構成する成分を測定し、それにより体の中の水分量や、筋肉量、脂肪量などを知ることができます(※心臓ペースメーカーのような植込み型医療機器を装着されている方はご使用いただけません)。

透析患者さまは腎機能の低下により排泄できる尿量が減少し、体に水分が溜まっている状態です。この余分な水分を透析治療によって取り除くのですが、どれくらいの水分量を取り除くのかを考えるときの基準にドライウェイトというものがあります。いわば目標とする体重のことで、このドライウェイトを適正にコントロールすることが透析患者さまの生活の質や生命予後に関連してきます。

適正なドライウェイトを決定する上で様々な因子がありますが、InBodyもその重要な因子の一端を担っています。
今後も活用し、透析患者さまにとってよりよい透析治療を提供できたらと思っています。

【関連ページ:血液浄化センターのご案内(専用ページへ移動)】

臨床工学室 T、M

漢方について院内講演会を開催しました

5月15日(月)より漢方外来が始まります。
漢方外来の開設にあたり、漢方専門医 入江医師より院内講演会を行いました。
漢方医とはどのような資格なのか、どんな症状を治療していくのかなど、症例を含め、漢方の魅力を分かりやすく説明いただきました。
当日は多数の職員が参加し大盛況でした。

漢方外来では、所見上では異常がみられないが症状が継続している、治療を行っているのに症状が緩和されないなどの症状を対象としています。
ご症状でお悩みの方はぜひ、漢方外来へご相談ください。

事務部 H

フィジカルイグザミネーションの研修がありました

フィジカルアセスメントとは、問診とフィジカルイグザミネーション(視診、触診、聴診、打診)を用いて、身体的健康上の問題を明らかにするために、全身の状態を系統的に査定することです。
医師は診断を確定するために身体診察をおこないますが、看護師は「必要な看護ケアを明確にし、根拠に基づく看護ケアをおこなう」、「実施した看護ケアを評価する」ためにフィジカルアセスメントをおこないます。

  1. 問診:患者さまの訴えを聞きます(声色、話しづらそう、普段の口調と違う等異変に注意します)
  2. 視診:患者さまの全身を観察し、身体の機能も異常がないか確認します(表情の変化にも注意します)
  3. 触診:患者さまに触れて皮膚の状態や痛みの部分を正確に知ります(痛みがある場合、どんな痛みか、どのタイミングや姿勢で痛みが強くなるかも大切なポイントです)
  4. 打診:患者さまの身体の表面を叩いた振動から、ガスが溜まっているかなど内部の状態を知ります 
  5. 聴診:聴診器を使って呼吸音や心音、血管音、腸音などに異常がないかを聴きます

呼吸のフィジカルイグザムでは1:呼吸の生理、2:異常呼吸の種類、3:呼吸回数と呼吸パターン、4:呼吸音と呼吸副雑音、5:SpO2(指先などで測る酸素飽和度)と測定部位での違い、について学びました。

正常な呼吸音と異常な呼吸音を聴き比べ、実際に患者さまの元へ行き、呼吸音を聴診させていただきました。

学生の時には、フィジカルイグザミネーションとしてどのように身体を観察するかを学びましたが、臨床に出て日々患者さまを診ていく中で、「普段と違う、何かがおかしい」にいち早く気付き、早期に対処していくためにとても重要な技術であると再認識しました。日々の丁寧な観察を心掛けていきたいと思います。

看護部 K

嚥下訓練と認知症ケアの研修がありました

今回の研修では、嚥下訓練と口腔ケア、認知症ケアについて学びました。

まず摂食と口腔ケアが人間にとって大事な習慣であり、QOL*に対する影響が大きい日常生活行動であるということを講義で学び、さらに嚥下の基礎から、誤嚥しやすいタイミング、誤嚥してしまう原因について学ぶことができました。
*QOL=Quality of life(クオリティ オブ ライフ)は「生活の質」「生命の質」と訳されます

口腔ケアをしっかりと行うことは嚥下機能にも影響するため、看護師として患者さまの口腔内の状況は常に意識して観察し、必要時には介入していく必要があるのだと気付きました。
また嚥下ケアをする際には、姿勢の調整から食事介助の細かい手技まで、患者さまにとって安全で安心な食事にするため、看護師の技術が問われる場面であるということを、実際に患者役を経験して感じることができました。

認知症ケアについては、最初に病気が原因で起こる進行性の中核症状と、周りの人の関わり方や環境で改善がみられる行動心理状況について学びました。
病棟では実際に認知症やせん妄の患者さまとかかわる場面が多くあります。患者さまを認知症の方、として接するのではなく、1人の"人"として関わる意識を持って、尊重し、その人の行動や発言を理解しようと努める姿勢を持つことが大事であると学びました。
また認知症は早期発見・早期治療をすることで、進行スピードを下げることができると言われています。
早期発見・早期治療の重要性を伝え、早期の受診を進めていくことが健康な時間を長く保つことに繋がるということを意識して、自分たちにできることをこれからもしていきたいと思います。

看護部Y

嚥下訓練

認知症ケアの研修

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