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修了生の声 第8期生(2013年3月修了)

2年間の卒後臨床研修を終えて ~研修医の感想~

伊藤 みゆき 2年間を振り返って

建物に書かれた聖隷浜松病院という文字を見上げて通った2年間。この聖隷浜松病院で働ける喜びにあふれていた1年目の春から時は経ち、今病院を見上げ思うことは自分を育ててくれたことへの感謝の気持ちと間もなく来る別れへの淋しさだ。
新しいこと・知らないことの連続に苦労しながらも、たとえ小さなことでも自分に出来ることが増えるたび喜びを感じ、がむしゃらだった1年目。しだいに出来ることは当たり前、出来ないことに落ち込んだ1年目の終わり。出来ないことを認め、悔しさを受け入れ、今いる場所から学んでいくしかないのだと教わった。2年目は進むべき道に迷う中、もう甘えてはいられないのだと不安を抱えつつ奮闘する日々。
この2年間、負けず嫌いだけど打たれ弱く、いつも自信を持てない自分に苦労する毎日。そんな私を支えてくれたのは、バディ、同期、先輩、1年目の後輩達、尊敬すべき指導医の先生方、清水先生はじめ研修センターの皆さん、そして患者さんだ。この聖隷浜松病院の研修での出会いは私のかけがえのない宝物だ。

〔10年後の自分について〕
循環器内科医としての専門性は究めつつも、視野は広く持っていたい。
やりたいことには挑戦してほしい。
迷うことはたくさんあると思うけど、その時々で自分にとって大事なことを選択していければいいな。

野口 翔平(副リーダー) 初期研修

循環器科から僕のローテートは始まりました。心不全の管理や、御家族への面談など、医者になりたての自分がやっていいのか?と迷いながら、何度もオーベンの先生に必死に教えを請いながら診療していました。2年間が経ちましたが、色々な作業や状況に慣れただけで、基本的にはあの頃と大きく変わっていないのかもしれません。本当の意味で自分1人で出来る診療はほぼなく、責任を負うこともしていません。
初期研修とはなんだろうと考えてみました。医師として全人的医療を行なうために基本的な診療能力を身に付けるものでしょうか、はたまた、自身のなりたい医師像をある程度見いだすモラトリアムでしょうか。少なくとも医師としての地力を身に付けるには、相当の高い意識を持って謙虚に毎日鍛錬を積まないと、適わないものだと感じました。
まだ何も出来ない自分ですが、先生方から戴いたこの貴重な2年間を自分の基盤に、これから自分のなりたい医師像に近づけるように、とにかく翔んでみようと思います。

〔10年後〕
医療を1コンテンツとした街づくりは実現できそうですか?医療の分野の潜在的なニーズを様々な分野のスペシャリストに開放できていますか?他国に対して、超高齢化社会での理想的な医療システムを、生と死を大事にしながら示せていますか?それとも、身近な幸せを大切に、変わらない医療社会の中で生きていますか?

浅野 遼太郎 2年間を振り返って

悩み、苦しみ、笑い、楽しかった2年間はあっという間に終わろうとしています。振り返って思うのは、聖隷浜松病院で研修できて本当に良かったということ。

この病院には良き先輩後輩関係が息づいています。1年生は2年生を兄貴のように慕い、背中を見て大きくなります。今でもそんな兄貴の後ろ姿を投影して追いかけ続けています。そして自分もそんな存在になれていたらいいな。

2年間、いろんなことがありました。ベットサイドでチャートやモニターとにらめっこをして頭を抱えたこともありました。力不足を悔やみ涙してお別れをしたこともありました。元気に退院していく患者さんを見て一緒に笑顔したこともありました。感謝の言葉をもらってうれし涙したこともありました。本当に大切なことを教えてくれたのはいつも患者さんでした。そんな出会いの積み重ねが僕の人生を変えました。自分の道を見つけることができました。

聖隷浜松病院で積んだ研修に僕は満足しています。自分が成長できたということではなく、医師を目指して良かったと思わせてくれたこの初期研修に大満足しています。でもここが出発点、まずは10年後が楽しみです。

〔10年後〕
・本当に大切なものを見失っていませんか。
・臆病がらず常に新しいものを求められていますか。
・夢を持ち続けていますか。
・尊敬されるお父さんになれていますか。

前田 杏梨 『一期一会』

最近はすっかり遠州弁にも違和感がなくなりました。2年前、新幹線の窓から富士山を眺めながら、浜松が第二のふるさとになれば良いなーと思っていたのがとても懐かしく感じられます。
この2年間でどれだけの人に出会ったのだろうとふと考えてみました。
まずはかけがえのない11人の同期。素敵な先輩とかわいい後輩研修医。
次に患者さん。退院サマリを見返すと300人弱、一晩当直平均5~6人とすれば2年間で700人近く、合計約1000人の方とお会いした事になります。本当に沢山の人に出会い、色々な生き方に触れ、笑顔をもらい、時には辛い場面に遭遇し、医療だけでなく人生そのものについて考えさせられる時も多々ありました。
清水先生をはじめ各診療科の先生方、研修センター、各部署の方々。多くの方々に支えられたこの2年間は今後私の医師としての基盤となっていくことと思います。
おっちょこちょいで、良くいじっていただきました。要領が悪くご迷惑をおかけすることも多かったですが、どの科でも新しい発見があり、色々な事に興味を持つ事ができ、楽しくローテートさせていただきました。学生見学の時にどんなに辛くてもここでなら頑張れそうな気がする!という直感は本当でした。この病院で研修できて良かった!
今後はこの2年間あたたかく育てていただいた恩返しの意味もこめて、患者さん含め周りの方々の心に響く何かを残せるような医師になりたいです。
本当にありがとうございました。

〔10年後の自分〕
10年後も何か夢を持ち続けていられたらいいなと思います。
休日に家族でテニスは憧れです。
整理整頓頑張ります(>_<)

土手 尚 岩手の地から、浜松での2年間を振り返る

締切の都合上派遣先の病院宿舎より。今日は地酒でいい塩梅に脱抑制されていますが、敢えてこの状態で書いてみます。
初ものの印象は強烈なもので、医師になって1人目の担当患者さん(巨漢の心不全の方でした)・最初の当直で診た患者さん(先輩A先生と丹毒の方でした)その他諸々当時のことは苦い思い出とともに未だ鮮明に覚えています。
「1回見たら覚えて、2回目からはできるように」「”Do no harm”が原則だ」どちらも最初の上級医だった先生の言葉です。2年間を通じて多くの方から数々のご指導をいただきましたが、やはり最初にインプットされたこの2つのウェイトは大きかったように思います。
どちらも到底実践できぬまま初期研修を終えようとしており某上級医Drには恥じ入るばかりですが、各科での様々な経験・同期からの刺激にまみれた2年間のおかげで、多少なりとも成長した感があるのもまた事実。

美化して思い出にするほどの何かを成し遂げたわけでは全然なく、駆け出し医師としては今後も謙虚に精進していく所存ですが…公私ともに充実していたこの2年はきっと美化しなくても、そのまま医師として確固たる土台・楽しかった記憶として忘れないと思います。

なにやらまとまりに欠けますが、本日は酩酊状態?故ご勘弁ください。
明日からは、抜群の集中力を発揮して業務にあたります!
2年間ありがとうございました。

〔10年後の自分について〕
採用試験の面接でも問われた気がするこのテーマ。
自分の価値観が変わることを恐れずに、やわらかい頭で救急医療に携わってるはず。
相変わらずあやふやな回答です。

田村 峻介 「振り返ると色々あった2年間でした」

聖隷の見学に学生の時に来て、先輩研修医の姿にあこがれて就職して2年間の研修がもう過ぎてしまいました。あの時にあこがれた先輩に少しは近づいているのかな。研修中はつらく、休みたくなるような時も多々ありました。しかし、そのような所に自分が成長するチャンスがあるのだと信じて突き進んできました。
2年間の思い出はたくさんありすぎてここでは書ききれないので、特に思い出に残るエピソードを2つ書こうと思います。
研修医とはいったい何なのだと悩んでいた1年目のある時の事・・何を一番大事にして研修を行っていけばいいんだ?!と深い悩みの中に迷いこんでいると、ある先生が「医療ってのはチームでやるもので、周りの助けが必要だしそういう繋がりが大事なんじゃん」と救いの言葉をくださいました。その後は「後輩・同輩・先輩との繋がりを大切に」をモットーに過ごし、日々の診療や勉強、飲み会や遊びにいかしてきました。聖隷浜松に来てよかった事は、他の所にいたら出会えなかったような、みなさんと繋がりを持てたことだと思います。

〔10年後〕
外科医として頑張っているか。もしくは・・宇宙飛行士に。
疲れていても何が一番大事かを考えて、自分が楽しいと思える事をやっていたい。とりあえず結婚したいです。

水野 哲太郎 2年間を振り返って

1年目、治療方針もはっきり理解出来ず患者を訪問する日々。これからどのような転帰を辿るのか具体的な想像も出来ないまま、自信の持てない回答を胸に何とか患者と接していた。2年目、患者によっては治療方針の立て方を何とか理解出来るようになり、患者との話にも多少の余裕が出来る。訳の分からない状態になっても、右往左往するよりも何をするべきかを考える方向に少しは頭を持って行けるようになったと思う。
1年目に言われて印象に残っている言葉がある。
「医療に正解はないんだよ。」
もちろん全ての状況に当てはまるものではないが、自分で考える大切さを教えてくれる良い言葉だと思っている。2年間ローテートさせて頂き、各々の科の医師の様々な考え方に触れることができた。これを経験に、自分-患者間での正解を作って行けるように努力したいと思う。最後なりますが、初期研修に携わって下さった全ての方に感謝致します。来年度も当院整形外科に残りますので、引き続き御指導御鞭撻の程よろしくお願い致します。

〔10年後の自分について〕
家庭も大切に、オペ室で楽しくハンマーをふるっている、はず。

喜夛 淳哉 『初期研修時代』

気づけば学生気分のまま始まった研修医生活も残り2ヶ月。本当にあっという間でした。指導医、11人の同期、スタッフ、患者さん等多くの方々に支えられながら、育てられながら医師人生の最初2年間を過ごすことができて本当に幸せでした。研修医という学生でもなく完全な医者でもない存在。守られ、大事にされている環境の反面、それに甘えてしまいどうしても全力になりきれないのは自分の弱さでもありました。しかし、夢中になり疾患や患者さんと立ち向い、無力さと闘いながら少しでも患者さん改善することを祈った初期研修での経験は自分にとっては財産になると思います。
『自分のやりたいことを見つける2年間』そう位置づけて始まった研修生活。実際に臨床に触れ、多くの科をローテートすることで自分の性格、何に夢中になれているかを知り、目指す将来像を見つけることができました。
まだまだ未熟で自信持てない事が多いですが、2年間で少しは変わってきたと思う。自分を育ててくださった、清水先生を始めとする研修センタースタッフ、指導して下さった上級医、同期、後輩、病院の職員の方々に感謝しております。今後も耳鼻科医としてここでの経験を大切にしていきたいです。

〔10年後の自分について〕
家族との時間を大事にし、仕事は楽しんでいたい。

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