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ホーム  > 臨床研修医  > 修了生の声 第19期生

修了生の声 第19期生

2024年3月に第19期生 15名全員が修了されました。修了にあたり、この2年間を振り返ってのお言葉をいただきました。掲載にご協力いただき、「修了生の声」としてこのページに残しております。


安藤 知秀 ~何者~

2年前に岐阜を出たときには何者になろうか、と奮起したものでした。2年間を経て何者にもなれませんでした。当たり前です。2年しか働いていないのですから。
 しかしなりたい人にはたくさん出会うことができました。この病院で様々なことを教えてくださり、尊敬している先生方、支えてくださったコ・メディカルの方々、そして個性的で人間的に優れた同期たち。自分が「こうありたい」と思える多くの先生方の背中、同期の横顔を見てきました。そんな恵まれた環境が僕の医師としての起点となりました。自分が何者になるかはわかりませんが、いつか「何者」かになったときに、この2年の土台を思い出します。そのときに数々の(前)顔がほほえんでくれている「医者」になれるよう、岐阜の地で神経内科として奮闘したいと思います。
2年間ありがとうございました。

小野 豪洋 ~“主治医”という重み~

「主治医なんだから、患者さんのことは全部分かっておかないと。」
当たり前のことではありますが、医者を始めたばかりの自分にとっては重い責任を感じる言葉でした。責任を感じながらも診断、治療だけでなく、今後の生活まで考えて退院先を検討しご家族やスタッフと相談する、という経験を主治医として行うことで、自分の医者としての礎を作ることができました。
日々の診療の中で自分の出来ていないことが明らかになり、不甲斐なさや無力感に打ちひしがれることもありました。しかし、その中でも何とか乗り越えることが出来たのは同期はじめ聖隷浜松病院のスタッフの方々、そして「先生に診てもらえて良かったわ。ありがとう。」と言ってくださった患者さんたちのおかげです。
普段の生活を考えながら退院先を考えていくこと、また診療の幅広さに魅力を感じ、その人だけでなく家族、そして地域の主治医となるような家庭医として、新たな一歩を踏み出していきます。この2年間で学んだことを大きな糧にして、より大きくなることができるように精進していきたいと思います。
2年間、大変お世話になりました!

鬼頭 尚也 ~ここが私のanother sky~

1.自力の付く研修病院であること、2.色んな毛色の人間が集まっていること、3.愛せる街であること。そんな3つの条件を手に研修病院としてここ聖浜にたどり着きました。(最も大切な当院での研修に関しては他者の項参照) 当院の魅力はなんたって色んな場所から人が集まっていること。各々思いは様々なれど、何か思いや事情があって集まっている人ばかり。上級医の先生方や研修医の先輩方、同期、後輩、病棟スタッフ、事務局の皆々様に至るまで、その偶発的巡り会いが織りなす人と人とのchemicalな反応に、快!な2年間でありました!!ここには書き切れない学びと思い出がたくさんあります。私めとの時間を少しでもご共有いただいた皆様に大きな大きな感謝を送ります。誠に有り難うございました!!!!!
 (右に示すは、みんな大好き浜松祭りでございます。日々苦楽を共にする同期後輩の仲間達と参加できたことは何よりの思い出です。この美しき祭の文化が続くことを祈って。)

佐藤 稔久 ~感謝~

もともと興味ある領域をとことん突き詰めたい性格の自分にとって、generalに患者を診察し、プライマリケアを重視する聖隷浜松での研修は、今までの自分から抜け出せるのではと楽しみに思っていた反面、不安な点も多かった。2年間という期間は、目の前の仕事を全力でこなす日々の連続で、始まってみればあっという間だった。その中で、一人一人の患者に真摯に向き合い、知識や技術を常日頃からアップデートして、最善の医療を提供するという上級医の先生方の姿勢に非常に惹きつけられた。それまで口腔という限られた臓器のみを診察していた自分に、時に厳しいお言葉を頂戴しながらも熱心に指導してくださり、これが医療なのだと背中で示してくれた姿には感謝しかない。また辛いと思ったときに気軽に相談したり、勉強している姿を見て自分も頑張らなくてはいけないと思わせてくれた同期の存在もとてもありがたかった。
来年度からは耳鼻科の医局に入局することになった。学びたい分野を思いっきり学べる嬉しさを噛みしめつつ、聖隷浜松で培った全身的に患者を診る精神を忘れずに、日々精進し研鑽を積んでいきたい。

善光 みさと ~忘れないし、忘れずにいたい。~

「少し違う環境へ踏み出して、自分なりに働いてみたい!」そう選んだ初期研修先をきっかけに、こうして研修を終えた今も、ここ浜松で次の挑戦をしようとしているのは何か不思議な縁を感じます。医療現場に立ち、元気になって退院する患者の姿に喜びを噛み締めた日もあれば、目の前で命が消え、またそれを自ら宣告し、自分の未熟さや不甲斐なさに涙を堪えた日もありました。色んなことに追われ続けたこの2年間は、どれだけ歳をとっても忘れることはないだろうし、これからも忘れずに、人の生きがいを守れる医者になりたいと思います。
研修を支えてくださった先生やコメディカルの方、素晴らしい研修環境を提供してくださった人育の方、人に頼ることを教えてくれた上級医の先生、高め合い笑い合った同期、良い刺激をくれた後輩、どんな時も味方となって背中を押してくれた親、すべての人に感謝します。
本当にありがとうございました。また会える日を楽しみにしています。

髙橋 雅 ~1つ1つのすべての出会いに感謝~

夢と希望、緊張で胸いっぱいにして門をくぐった去年の4月。自分の行動が、言動1つがどれだけ患者さんに影響するのかを早々に実感しました。それからは、自分の診療が本当に合っているのかとどれだけ調べても不安になり、患者さんへの声かけ1つに悩み反省する日々、1つ出来たと思ったら出来ないことばかりで落ち込む日々。うまくいかないことばかりで、ただがむしゃらに頑張る2年間でした。
でも、この2年間を頑張りきることができたのは、出会った多くの人たちのおかげです。やることが遅いのに文句も言わず助けて応援してくれる病棟そしてERの看護師・技師の方達。丁寧に時に厳しく教えてくださり、家族のように接してくださる各科の先生方。研修医室に戻ったら雛鳥のように笑顔を向けて、今日の出来事を話してくれる後輩達。そして何より苦楽をともにした、個性豊かで人間性あふれる最高の同期達。ここでの出会いが自分の医師としての心を強くしてくれたと思います。たくさんの愛情と学びをありがとうございました。

土田 彬博 ~大事にしたいこと~

2年間の研修生活をまもなく終えようしている。先日、救急外来で診察し、主治医として入院に上げ、退院後も外来で経過を見ていた患者さんに終診を告げた。「先生もいつまでも元気でね」といわれ、これまでの2年間を労われた気持ちになった。医者を元気付けてくれるのはいつも患者さんだ。
研修生活を振り返って思い起こすのは、指導医からの厳しくも愛のある言葉や、患者さんと過ごした日々だ。
「自己責任の時代」と言われ、厳しさの失われた現代で、ここまで熱心に指導して下さる病院がどれほどあるだろうか。それは指導医だけでなく、18期の先輩方やコメディカルの方々にも言えることだ。聖隷に指導熱心な方が多くいらっしゃるのは、かつての研修医が連々と繋いできた意志が今も受け継がれているからであろう。自分たちも後輩に引き継ぐことが出来ただろうか・・・。時代に合わせる部分はあわせつつも、譲れない部分は残し、当院の研修体制が今後も続くことを祈っています。
この2年間で患者さんの最期に立ち会う機会を何度も経験した。そして患者さんとその家族や友人との関係をみる度、自分の未来について思いを馳せるようになった。目の前のことに一杯で、大切なことをおざなりにしていないか。やりたいことはまだまだ沢山あるが、エゴイストにならず、他者との時間も大切に毎日を生きていきたいと思う。
最後に、研修中関わった全ての方に感謝申し上げます。ありがとうございました。

鶴 雄斗 ~素敵なご縁に恵まれて~

ひょんな「ご縁」から聖浜の存在を知り、聖浜で研修することだけを考えて猪突猛進。「ご縁」に恵まれ、晴れて当院で研修することが叶いました。
 生粋の浜っ子として横浜で育ち、「縁」もゆかりも無い浜松に意気揚々と乗り込む形となった訳ですが、本当に聖浜に来たことが正解だったのか悩む時もありました。でも、今では聖浜に来たことは正しかったと胸を張って言えます。素敵な同期・後輩、各科の先生方、多職種の皆様、沢山の素敵な「ご縁」に恵まれたからです。初心貫徹で、母校の横浜市大の心臓血管外科に入局する道を最終的に選びましたが、新生児科、循環器科、救急科etc...心外以外にもやってみたいなと思う診療科が沢山あり、人生1回きりじゃとても足りません。まさかのメンターが、横浜で一緒に働くことになる奇跡的な「ご縁」も発生し、本当に「ご縁」に恵まれた聖浜での2年間だったなとつくづく感じます。横浜に行くのは楽しみでもありますが、ホームシックならぬ聖浜シックに絶対なりますので、遊びに来た時にはどうぞよろしくお願いします。何かの「ご縁」で聖浜で働ける機会があったら良いなと思っています♪学会等で横浜に来る時は、是非連絡くださいね!!!

稲葉 朱伽 ~医者人生の骨組みを作った初期研修~

時が経つのは早いもので、この病院で働き始めて2年が経ちます。私は地元のハイパー病院ということで当院を選びましたが、働き始めた当初は想像以上の辛さで衝撃を受けた事を鮮明に覚えています。自分は選ぶ病院を間違えたのではないかと本気で思った程です。
ただ、主治医としての責任から頑張らざるを得ない環境だったから、ここまで自分は成長できたと感じます。この2年間がむしゃらに働いてきましたが、今研修を終えて思うのは、聖隷浜松病院でこの長い医者人生のスタートを切って正解だったという事です。
私はまた新しい環境が見たくなり、別の病院へと後期研修に出る事にしました。そこでしかできない経験と成長をして、またこの病院に戻って来たいと思います。
最後に19期の研修医同期には本当に出会えて良かったです。皆との濃い2年間は宝物です。この病院での出会いと人脈に深く感謝しています。ありがとうございました。

楢葉 駿 ~縁~

主体性を持って患者さんに寄り添う医療を学びたい。そんな思いひとつで2年前にたどり着いたのがここ聖隷浜松病院でした。全国から熱い想いを持った同期たちに囲まれ、始まった研修医生活。自身の知識不足に打ちひしがれ、医師として人の命を預かる責任感に押しつぶされそうになることもありました。ここまで諦めずに成長できたのは、上級医の先生、同期、後輩、スタッフの皆様のおかげです。想像もしなかった貴重な経験と刺激をもらいました。今までの人生も「縁」には恵まれてきた方ですが、浜松でも大切な「縁」に巡り合うことができました。貴重な初期研修医2年間を一緒に過ごしてくれて本当にありがとう。仕事も遊びも全力で取り組む同期が大好きです。来年度からは慶應義塾大学病院の眼科学教室に入局し、眼科医としての道を歩みます。またそれぞれ成長した姿で会いましょう。

道下 裕子 ~私の世界を生きるということ~

子供の頃からものづくりや物理が好きで、将来は自分が面白いと感じた分野を突き詰めたいと思っていました。そんな私が医療の世界に飛び込んだのは、人のために尽くせる仕事をしたいと考えたからです。右も左も分からず始まった研修生活は、勉強することが決して尽きることがなく、時間がいくらあっても足りないと感じる日々でした。あまりにも無力な自分の姿に、この先続けていけないのではないかという不安と常に隣り合わせでした。そうした中で脳卒中と出会い、血管内治療のやりがいや研究の未来、そして脳卒中の分野で活躍される先生方の姿に、私も脳卒中をやりたいと強く思いました。いつも自分の至らなさに悩んでばかりでしたが、この気持ちだけはずっと変わりませんでした。それはひとえに先生方をはじめ多くの方々が私を見捨てることなく支えてくださったからです。自分で選んだ世界を進んでいけることがいかにありがたいことかを改めて実感しました。私も自分に手を差し伸べてくださった先生方のように人間としても成長したいです。この先も自分自身に悩むことがたくさんあると思いますが、感謝の気持ちを忘れずに自分の世界を一歩ずつ進んでいきたいです。

山橋 弘靖 ~大波を超えて~

聖隷浜松病院での初期研修は小舟での航海を思わせるものだった.暖かく照らす太陽の下穏やかな海面を進むこともあれば,嵐の高波の中を進むこともあり,時には氷山で針路の分岐を迫られることもあった.基本的に波風激しめなこの海域,私の航海は大嵐で始まった.優秀で人間力を併せ持つ仲間の風を受けながら,ぼろぼろの小舟は前進した.
2年の航海で私は,頼りになる仲間を得た.時にはまじめに語らい,時には楽しく酒を酌み交わし,ここまで尊敬できる仲間を得られたことは幸運である.2年の航海で私は,この世界が未知であふれていることを知った.学ぶべき事は星の数だけ.信念という羅針盤を持ち,輝く星に針路を定め,止めることなく小舟を走らせる.
この先に待つは神経内科という広大な海域.遭難も座礁もあるだろうが,聖隷浜松病院という母なる海での経験を活かして進んだ先にはどういう世界が待っているのか.舟は新世界に向け舵を切る.

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