聖隷佐倉市民病院は、千葉県佐倉市の地域に根差した中核病院。腎臓病・脊椎脊髄疾患・がん治療における高度な医療技術に対応。
こんにちは。健診センター医師の楠目です。
いや~びっくりしました。ふつうにお風呂に入っていてもぎっくり腰になるんですね(笑)。
ただ単に足の裏を洗おうと前かがみになっただけなんですけどね・・・。
でも実はぎっくり腰になるのは初めてではないんです。4-5年前だったか、東京のお台場にアニメ機動戦士ガンダムの実物大の模型が展示されていましたが、家族みんなでそれを見に行ったときにもぎっくり腰になっていたのです。
その時は確かに私がいけないんです。いくらガンダム大好きで浮かれていたとしても、そしてもうすぐ実物大のガンダムに会えるよろこびを抑えきれずに子供たちと鬼ごっこをして走り回っていたとしても、1m以上の段差をカエル飛びで飛び越えようとするなんて・・・。
そしてその結果、大好きなガンダムまであと200mの地点で動けなくなり、タクシーで自宅まで強制送還とあいなりました。(それでもなお、車窓から見えた遠ざかるガンダムうしろ姿に、「かっこいい・・・」と痛みも忘れて見とれていたことを覚えております・・・。)
そのとき以来、子供と遊ぶときも準備運動をしたり無理をしないように注意しているのですが、ふつうにお風呂に入っていてぎっくり腰になってしまうのでは防ぎようがないですね・・。ただ、思い返せばその前日に部屋の掃除などで重い物を持ったりして腰を酷使していたので、それが原因だったのかもしれませんが。
いずれにしましても腰を痛めたことでご迷惑・ご心配をおかけしました患者さま、病院職員のみなさま、申し訳ありませんでした。なるべく早くよくなり、これまで以上にがんばっていきますので、今しばらくの間やさしくいたわってあげてください。(ほんとうにびっくりするほど痛いんですよ~~(泣))
12月18日
こんにちは。健診センター医師の楠目です。
かつての私は自分自身がどんな人間なのか自分でもよくわかりませんでした。
自分らしさって何だろう。ずっと探していました。
高校時代はクラスの人気者だった親友のようになりたいと思い、彼の趣味や行動をまねて好きでもない外国の曲を一生懸命聴いたり、無理に明るく振る舞ったりしていました。大学生になると大人の男にあこがれて、渋い顔をしながら吸えないたばこをふかしてみたり、学年のムードメーカーであった友達のファッションをまねて厚底の靴やペンダント、ブレスレッドなどを身につけ、一人飲み屋のカウンターで知ったかぶりして銘柄指定でウイスキーをロックで注文していました。
自分の歴史の中ではかなり迷走した時代だったと思います。
明るく楽しくみんなから愛され、集団のリーダーとして繊細にかつ大胆に行動できる人間でありたい、私はそう願っていました。そして努力することで少しずつではあってもその理想に近づけているんだと思っていました。あの日までは。
医師になって数年たったある日、40代後半の先輩医師より私の仕事ぶりをこう注意されたことがありました。
「どうした楠目。おまえらしくないぞ。楠目から真面目をとったら何も残らないだろうが。」
その言葉を聞いて私はとてもショックでした。自分は他人からもっとできる人間だと見られていると思っていたからです。真面目以外に取り柄がないと思われていたことに、そして何より自分がそのことに気づいていなかったということに言葉を失いました。
ただ、自分はこれまで一度たりとも真面目な人間を目指したことはなかったので、なぜ真面目な人間だと思われたのか当初は不思議でなりませんでした。そこで気がついたのです。
これが自分の個性だということを。
すごく気持ちが楽になった気がしました。先輩の厳しい言葉ではありましたが、楠目だったら間違いなく丁寧な仕事をしてくれるだろうという先輩の期待があったからこそのあの言葉であったとすれば、逆に大変光栄なことですし、自分の強みになるのではないか。
誰かのまねをして、他人の目を気にして演じていた偽物の自分から解放されたような気がしました。
自分らしさってなんだろう。ずっとずっと探しつづけていました。
でもどんなに探しても見つからないはずです。答えは自分自身の中にあり、そして鏡を使わないと自分の顔が見えないのと同様、自分らしさは他人を通じてしか気づかされることがないのですから。
12月6日