- 2025年2月4日
- 子どもの姿から学ぶ
- 2025年1月6日
- 心の宝探し
- 2024年12月2日
- クリスマス(神の愛)
- 2024年11月7日
- 彩り
- 2024年10月2日
- 共感
- 2024年9月17日
- 耳を傾ける
- 2024年8月5日
- 愛を知る
- 2024年7月22日
- 生きる力
- 2024年6月5日
- 葉っぱのトランプ
- 2024年5月10日
- 健やかな育ち
- 2024年4月8日
- ご入園、ご進級、おめでとうございます
- 2024年3月9日
- 通い合う心
- 2024年2月2日
- もう1回!
- 2024年1月9日
- 夢
- 2023年12月4日
- 目に見えないもの
- 2023年11月1日
- 模倣遊び
- 日中のぽかぽかとしたお日さまがより暖かく感じられる程の、朝晩の冷え込み。晩秋の気配が深まる頃となりました。子どもたちはますます深まる秋を感じながら、自然との触れ合いを楽しんでいます。
この間3歳児の部屋を覗くと、一角に椅子を並べて数人が何かをしている様子が見えました。バスごっこをしているのかな?と思い部屋に入っていくと…「うわぁ~本物が来た!」と。私(園長)役の子が3名、「礼拝ごっこ中です」と教えてくれました。「じゃあ私も入れて!子ども役になるね。」と椅子に座ると、続きが始まりました。立って讃美歌を歌い、聖句を言い、園長役の3名が司会を進めます。そしてモニャモニャお話をし、「それではお祈りをします」と手を合わせお祈りをしてくれました。最後に子ども役の子達の頭を撫でてくれます。私の頭も撫で、肩を優しく触ってくれたのです。その手から伝わる優しいぬくもりに感動し、そのまま目を閉じていると…「静かに歩いて行って下さい。」と声を掛けられ、「はい」と急ぎその場を立ったのでした。9月より4、5歳児と一緒に礼拝を守るようになり、日々子ども達の模倣遊びが繰り広げられているとのことでした。礼拝の流れが良く分かっていることに驚くと同時に、話し方や仕草等も意識して真似ている姿に思わずクスッと笑ってしまいました。何よりあの優しい手のぬくもりが忘れられません。子ども達がこのように感じているのだということを嬉しく思いました。園庭で体操やダンスをしている姿を見ていても、担任の動きをそのまま一所懸命真似るため、しっかり肘を伸ばし、指先までピンと伸びています。膝も胸に付くほど上げて万遍の笑みで踊っているのです。以前「空に届くくらい手を上に伸ばして!肘曲げないよ。」なんて言っていた自分を恥ずかしく思いました。適切な見本を示せば、子どもは大人の行動を真似るのですね。
子どもは視覚や聴覚を使って大人の動作や声を観察し、真似をしながら自分の行動や表現力を増やしていきます。3歳頃は、想像力がさらに豊かになり言語能力も向上する時期です。この時期の模倣遊びは、複数人で展開するごっこ遊びやロールプレイの割合が増え、さまざまな状況や役割を想定して遊ぶようになります。直接経験したことのない状況をイメージすることで、想像力や創造力、発想力が養われ、また、演じる役割に応じた言葉遣いや表現方法を考えることで、言語能力の向上にも繋がります。友だちとの役割分担や協力も必要になり、協力して物事を進める力やコミュニケーション能力も育ちます。そして4、5歳頃になると、言語能力や想像力が成長し、他者との協力やルールを意識した遊びができるようになり、より複雑なシナリオや役割分担が可能になります。友だちや保育者と一緒に独自のストーリーや世界観を創造して遊ぶ力が高まっていくのです。夢中・没頭する遊びの中で経験していることが子どもの育ちに繋がります。子どもは遊びのプロセスにおいて、今を超えていこうとする力(意欲)が育ち、より複雑なものへと取り組むことで、新たな力を自らのものとして獲得(成長・発達)していきます。
森の動物になりきって木の実を拾い集める3歳児、桃太郎のお話の世界の中で遊ぶ4、5歳児、友達と力を合わせ、協力して頑張る姿等々、11日に予定されているあおぞら広場では、このような子ども達の姿に注目していただき、あたたかい応援をお願い致します。
園長 梶山 美里
- 2023年10月3日
- 絵本が繋ぐ素敵な関係
- 2023年9月4日
- あたたかい心
- 2023年8月4日
- 傾聴
- 2023年7月4日
- 答えはいつも相手(子ども)の中にある
- 2023年6月5日
- 「子どもの"?“」
- 2023年5月8日
- はじめの一歩
- 2023年4月3日
- ご入園、ご進級、おめでとうございます
- 2023年3月1日
- 子どもの育ち
- 2023年2月1日
- お手伝い
- 2023年1月10日
- ハッピー&レジリエント
- 2022年12月1日
- 実りある秋に感謝
- 2022年11月7日
- 体感を育む
- 2022年10月17日
- 安心と快適
- 2022年9月1日
- 「子どものものさし」
- 2022年8月2日
- 平和を考える
- 2022年7月1日
- 子どもたちの“今”
- 2022年6月1日
- 「認める」「認め合う」
- 2022年5月9日
- 共育(きょういく)
- 2022年4月1日
- ご入園 ご進級 おめでとうございます
- 2022年3月1日
- 『 あしあと 』
- 2022年2月1日
- 『 幼児期、学童期に大切なこと 』
- 2021年12月7日
- 『意欲と自己充実の繰り返し』~みんな金メダル~
- 2021年11月1日
- 『祝 創立50周年』
- 2021年10月1日
- 『生きる力を育むアタッチメント』
- 2021年9月1日
- 『相手の気持ちになって考える』
- 2021年8月1日
- 『 子どもを見る 』
- 2021年7月1日
- 『子どもたちの輝ける未来のために』
- 2021年6月1日
- 『隣人愛 ~実習生との関わりの中で~』
- 2021年5月7日
- 『子どもたちの今が未来を創る』
- 2021年4月8日
- 「ご入園 ご進級 おめでとうございます」
- 2021年3月3日
- 『人とつながる力』
- 2021年2月3日
- 『御言葉に導かれて』
- 2021年1月7日
- 「心と心が通い合うコミュニケーション」
- 2020年12月9日
- 「心から感謝し、喜び祝う」
- 2020年11月9日
- 『豊かな感性』
- 2020年10月8日
- 『おさるのジョージ』
- 2020年9月3日
- 『心をはぐくむ』
- 2020年8月7日
- 仲間 ~ 共に育つ経験 ~
- 2020年7月2日
- 新型コロナ時代の食育
- 2020年6月1日
- 小さないのちとの出会い
- 2020年5月11日
- 遊びから学ぶ
- 2020年4月6日
- ご入園 ご進級 おめでとうございます
- 2020年3月5日
- 新しい生活(進級・卒園)を迎える大切なときに
- 2020年2月4日
- 子どもが実体験から得られるもの
- 2020年1月7日
- 新しい年も
- 2019年12月2日
- クリスマスを迎える
- 2019年11月13日
- 子どもの心に寄り添って ~自分って何だろう~
- 2019年10月3日
- 『祈る』
- 2019年9月4日
- 保育料の無償化が始まります
- 2019年8月9日
- 育ちに必要な手間をかけて ~西瓜の“ゆりかご”~
- 2019年7月1日
- 「子ども目線の評価」 ~「氷がとけると○○になる」の答えは?~
- 2019年6月4日
- 「お母さんのどこが好き?」
- 2019年5月12日
- 新しい時代『令和』
- 2019年4月2日
- ヨセフの会(お父さんの会)に支えられて
- 2019年3月7日
- 巣立ちのときを迎えて
- 2019年2月5日
- 自分を生きていく
- 2019年1月16日
- 新しい年を迎えて
- 2018年12月4日
- 神様に愛されて
- 2018年11月2日
- 自然災害から考える
- 2018年10月1日
- 海ガメ放流を通して
- 2018年9月6日
- 子どもの姿を的確に捉える保育者の目
- 2018年8月3日
- リスク回避のために ~周りの大人の丁寧な見守りを~
- 2018年7月3日
- よい子になれないわたしでも
- 2018年6月6日
- 大きな新玉ねぎの収穫
- 2018年5月8日
- こうのとり保育園が大切にしていることは
- 2018年4月2日
- 『生まれてきてくれてありがとう』
- 2018年3月1日
- 大きくなりました
- 2018年2月1日
- 主体的で対話的な深い学び
- 2018年1月11日
- 新しい年に向って
- 2017年12月1日
- 喜びの時を待つ
- 2017年11月1日
- 「こころの3大栄養素」
- 2017年10月3日
- もっと楽しく運動あそびを
- 2017年9月1日
- 子どもたちの命を守るために
- 2017年8月1日
- お泊り保育でのできごと
- 2017年7月3日
- 子どものあそび「表出」の重要性
- 2017年6月14日
- 自然は大きな保育室
- 2017年5月8日
- 愛されて育つ
- 2017年4月6日
- 出会いの中で
- 2017年3月14日
- 家庭生活と園生活がつながり合って
- 2017年2月7日
- 花育 ~五感で感じながら~
- 2017年1月6日
- 小さなことを大きな愛をもって
- 2016年12月2日
- クリスマスを迎えるために
- 2016年11月2日
- 『もったいないばあさん』と一緒に
- 2016年10月8日
- やさしい気持ち
- 2016年9月1日
- 保育環境を考える
- 2016年8月9日
- 家族から離れて友だちの中で育つ子どもたち
- 2016年8月9日
- 聖隷の始まりは
- 2016年6月3日
- 自然の中で「いのち」のつながりを感じて
- 2016年5月19日
- 子どもの持つ力を信じて
- 2016年4月6日
- 大きく豊かな愛に包まれて
- 2016年3月14日
- 成長を共に喜び合って
- 2016年2月5日
- 『共に育ち合う統合保育をめざして』
- 2016年1月5日
- 新しい年に 想いを新たに
- 2015年12月7日
- 感動の“あおぞらひろば
- 2015年11月12日
- 成長する子どもたち
- 2015年10月1日
- 秋には
- 2015年9月1日
- 共に育ち合う保育をめざして
- 2015年8月10日
- 年長組のお泊り保育 ~子どもの命を預かるために~
- 2015年7月1日
- 豊かな自然体験が育むものは
- 2015年6月2日
- 親子散歩
- 2015年5月7日
- 親子で心地よさを味わって~「もっとやりたい」~
- 2015年5月7日
- 新しい年度を迎えて
- 2015年3月4日
- 〝自分らしく〟生きていく
『意欲と自己充実の繰り返し』 ~みんな金メダル~
本格的な寒さに冬の訪れを感じる時期になりました。1年の締めくくりの月だからでしょうか、いつにも増して子どもたちの成長を感じ取っている今日この頃です。
先月は皆様のご理解、ご協力の中、無事に幼児クラスのあおぞら広場を開催できました。お忙しい中、ご参加いただきありがとうございました。心から感謝致します。空模様を心配しながらの開催となりましたが、保護者の皆様の温かい見守りと拍手の中、子ども達が笑顔で楽しみ、力を発揮し、誇らしげに金メダルをかける姿に感動しました。アンケートのご協力もありがとうございました。「見ていて楽しかった、面白かったです」「子ども達の遊びや片づけなど生活の中からヒントを得て競技が考えられていて、年齢にも合っているなと思いました」等、お子様のクラス以外のクラスの競技(遊び)に対する感想が多いことに驚くと共に、日常の保育や当日までの過程があおぞら広場から伝わったことを本当に嬉しく思いました。4月から子ども達と楽しんできた遊びや園庭が人工芝になったことで生まれた遊び、オリンピック・パラリンピック競技から刺激、ヒントを得た遊び等々、今の子ども達の姿を大切に、子ども達と担任とで考え、創られたあおぞら広場。誰よりも担任達が楽しんでいる姿がありました。年長児が長縄に挑戦をしている時の事です。担任が絶妙なタイミングで縄を回しながら「すごい!入るタイミングが掴めたね!」「入る位置が良くなったよ」と一人ひとりに声を掛けていました。跳べた、跳べないで表情が変化する子ども達ですが、この言葉掛けで“もう1回やってみよう“と気持ちを切り替え、挑戦し続けるのです。子どもに就いてもらおうと回す役を私が交代すると、案の定タイミングが悪く跳びにくくなりました。それでも担任と一緒であれば私の下手くそな回し方でも跳べるようになっていくのです。保育者は、子どもの成長に合わせた手だてを行うために、子どもの仕草や言葉、行動の観察を大切にしています。「どこまで出来るのか、どこで躓いているのか、何が原因か」という現状把握と原因志向の視点と共に「成功したのは何が良かったのか、躓きを解消するためにどんな関わりが必要か、今後どうなって欲しいのか」という未来志向の視点で保育を考えています。子どもの姿を分析し、手だてを模索する保育力をフル活用している職員達がそこにはいました。意欲と自己充実の繰り返しが子ども達と担任と共に創り出したあおぞら広場に繋がっているのです。
クリスマスのアドベント(待降節)が始まりました。私達保育者は、神さまの愛の中で子どもの成長を育むお手伝いをさせていただいております。クリスマスの本当の意味を理解し、子ども達と共に過ごす中で、日々の生活の中に神さまがいらっしゃることが子ども達に伝わることを願い、喜びと感謝をもってクリスマスを迎えたいと思います。
園長 梶山 美里
本格的な寒さに冬の訪れを感じる時期になりました。1年の締めくくりの月だからでしょうか、いつにも増して子どもたちの成長を感じ取っている今日この頃です。
先月は皆様のご理解、ご協力の中、無事に幼児クラスのあおぞら広場を開催できました。お忙しい中、ご参加いただきありがとうございました。心から感謝致します。空模様を心配しながらの開催となりましたが、保護者の皆様の温かい見守りと拍手の中、子ども達が笑顔で楽しみ、力を発揮し、誇らしげに金メダルをかける姿に感動しました。アンケートのご協力もありがとうございました。「見ていて楽しかった、面白かったです」「子ども達の遊びや片づけなど生活の中からヒントを得て競技が考えられていて、年齢にも合っているなと思いました」等、お子様のクラス以外のクラスの競技(遊び)に対する感想が多いことに驚くと共に、日常の保育や当日までの過程があおぞら広場から伝わったことを本当に嬉しく思いました。4月から子ども達と楽しんできた遊びや園庭が人工芝になったことで生まれた遊び、オリンピック・パラリンピック競技から刺激、ヒントを得た遊び等々、今の子ども達の姿を大切に、子ども達と担任とで考え、創られたあおぞら広場。誰よりも担任達が楽しんでいる姿がありました。年長児が長縄に挑戦をしている時の事です。担任が絶妙なタイミングで縄を回しながら「すごい!入るタイミングが掴めたね!」「入る位置が良くなったよ」と一人ひとりに声を掛けていました。跳べた、跳べないで表情が変化する子ども達ですが、この言葉掛けで“もう1回やってみよう“と気持ちを切り替え、挑戦し続けるのです。子どもに就いてもらおうと回す役を私が交代すると、案の定タイミングが悪く跳びにくくなりました。それでも担任と一緒であれば私の下手くそな回し方でも跳べるようになっていくのです。保育者は、子どもの成長に合わせた手だてを行うために、子どもの仕草や言葉、行動の観察を大切にしています。「どこまで出来るのか、どこで躓いているのか、何が原因か」という現状把握と原因志向の視点と共に「成功したのは何が良かったのか、躓きを解消するためにどんな関わりが必要か、今後どうなって欲しいのか」という未来志向の視点で保育を考えています。子どもの姿を分析し、手だてを模索する保育力をフル活用している職員達がそこにはいました。意欲と自己充実の繰り返しが子ども達と担任と共に創り出したあおぞら広場に繋がっているのです。
クリスマスのアドベント(待降節)が始まりました。私達保育者は、神さまの愛の中で子どもの成長を育むお手伝いをさせていただいております。クリスマスの本当の意味を理解し、子ども達と共に過ごす中で、日々の生活の中に神さまがいらっしゃることが子ども達に伝わることを願い、喜びと感謝をもってクリスマスを迎えたいと思います。
園長 梶山 美里