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総合診療内科

診療科責任者

三澤 健太郎 部長

三澤 健太郎 部長

概要または責任者から一言

総合診療内科は、古くて新しい内科です。戦後、日本の医療は高度な検査や治療が急速に発達しました。その結果、一人の医師が全ての医療技術を得るのが困難となり、それぞれに特殊な技能をもった臓器別専門科に分かれていきました。「内科」も、循環器科、呼吸器科、消化器科などに細分化されました。その結果、誰もが高度医療を受けられるようになり、特に癌をはじめとした難病の治療に大変な成果を上げることができました。しかし、専門単科が増える一方で、不都合な面も出てきました。それは、 患者さんの持つすべての疾患に目を配って管理する「主治医」の働きが薄れてきたことです。つまり、一人の患者さんに、複数の臓器別専門医師がばらばらに関わることになり、バランスの取れた診療がなされにくくなってきたのです。そういった状況に対する反省から、以前の内科医のように主治医として働く「総合診療内科」が主に1975年代から誕生しました。しかし、その実際の内容は病院によってさまざまです。

当院総合診療内科は、特に主治医としての働きを必要とする、複数の疾患を持った方や原因不明の症状所見がある方、感染症、血液病、膠原病にように多臓器を障害する疾患などの診療をしていますが、小人数ですし、院内の潤滑油的な働きが中心です。診療においては、「患者さんの話を良く聞くこと」「時間と経費を節約する合理的な診療」「科学的根拠に基づくと同時に患者さん一人ひとりの病状に合わせた治療」「説明と同意」を常に心がけています。また、複数の疾患を合わせもつ高齢者が、できるだけ在宅で良い医療が受けられるように、地域の開業医との協力を特に重視し、開業医への詳細な情報提供や適時の入院治療など、病院側からの支援をしています。さらに感染症の治療においては、安易な抗菌剤投与をせず、正確に原因診断をおこなうことにより適切な抗菌薬治療をおこなうよう努力しております。

これからの日本は、ますます老人の割合が増し、それに伴い国民の医療費の負担も増加していきます。バランスがとれた、老人医療がなされるように、地域の開業医や訪問看護師と共に力を尽くしていきたいと思います。

今後の総合診療内科は、院内の潤滑油的役割を超えて、主治医の働きと同時に高度医療を必要とする患者さんをより多く担当して、各臓器別専門科がバランス良く機能できるようにする役割を担える体制を目標として、努力していきたいと思います。同時に、多くの研修医を迎え入れ、実践的臨床教育を通して有能な「主治医」として機能できる医師を育てて世に送り出したいと思っています。

スタッフ

氏名職位卒年専門領域・認定医・専門医
三澤 健太郎部長1994年臨床研修指導医講習会修了
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
山田 未央医師2004年日本内科学会認定医/専門医

2020年4月1日現在