西村 克彦
精神科 部長
1971年 | 9月 | 精神科外来を開設 |
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10月 | 精神科病棟が併設 精神科病院と総合病院の両方の機能を兼備 | |
1995年 | 静岡県西部で精神科救急の輪番制(輪番病院)が始動 | |
1996年 | 8月 | 新築の病棟6階と5階に精神科病棟が移転 |
1998年 | 8月 | 静岡県西部精神科救急の基幹病院として始動 |
2003年 | 12月 | 精神科救急入院料の許可を取得 |
2008年 | 4月 | 静岡県精神科救急身体合併症対応事業における身体合併症対応施設として県より委託を受ける |
2012年 | 11月 | 身体合併症病棟の改修工事 12床の合併症ユニット完成 |
統合失調症、気分障害、神経症性障害、ストレス関連障害、摂食障害、認知症の行動・心理症状(BPSD)などを治療対象としています。また、一般診療科で治療中の方に合併した精神疾患の治療や、心理・社会面・倫理面の評価を行っています。
アルコール依存症等の依存性疾患および児童精神疾患につきましては、治療プログラムを行うことができないため他の専門施設をご紹介させていただきます。
診察は完全予約制をとっています。初診にはかかりつけ医療機関からの紹介が必要となります。
アルコール依存症等の依存性疾患および児童精神疾患につきましては、治療プログラムを行うことができないため他の専門施設をご紹介させていただきます。
診察は完全予約制をとっています。初診にはかかりつけ医療機関からの紹介が必要となります。
精神科救急医療
静岡県西部地区における精神科常時対応型病院として、地域の精神科輪番病院と協力体制を組み、迅速かつ適正な医療の提供を目標としています。当院では精神疾患を有する方からの電話相談と、速やかな診療を要する方について受け入れ体制を整えています。特に当地域ではかかりつけ医療機関のない精神疾患を持つ方の夜間・休日の入院受け入れは当院のみでおこなっています。なお平日の日中については、夜間・休日の緊急入院のための病床を常時一定数確保する必要があるため、状況により他の精神科医療機関をご紹介させていただいておりますのでご了承下さい。
精神科身体合併症医療
身体疾患のため入院治療が必要とされている方は、まず専門の診療科における身体疾患治療を優先して下さい。静岡県には東部、中部、西部それぞれのブロックにおいて、精神疾患を有しながら身体合併症を併発した方に対して医療を提供できる医療機関が複数あります。まずかかりつけ医療機関あるいは最寄りの保健所にてご相談ください。当院は静岡県精神科救急身体合併症対応事業において身体合併症対応施設となっております。精神疾患と身体疾患のいずれも入院治療が必要と判断された方について、可能な限り受け入れを行っております。ただし、入院治療を要さない身体疾患を持つ方(維持透析や既に完成された麻痺など)については地元の医療機関をご紹介させていただいております。
地域精神医療
地元の医療機関との連携、近隣施設への診療支援、保健所での精神保健相談、リハビリテーション目的の精神科デイケアなどにも力を入れております。近隣のメンタルクリニックや精神科病床を持たない総合病院精神科で治療中の方が図らずも入院治療が必要となった場合は、かかりつけ医療機関からのご紹介により随時入院をお受けしております。当院での入院治療により症状が改善された方につきましては、再度かかりつけ医療機関での外来通院治療をお願いしております。
当院精神科は入院治療が必要な方の受け入れを最優先としております。そのため病状やお住まいの地域などの状況により、近隣のクリニックなどをご紹介させていただくことがあります。ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。
当院精神科は入院治療が必要な方の受け入れを最優先としております。そのため病状やお住まいの地域などの状況により、近隣のクリニックなどをご紹介させていただくことがあります。ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。
当院で提供可能な専門医療
- 治療抵抗性統合失調症に対するクロザピン治療
他の抗精神病薬での治療に抵抗性を示す統合失調症の方が対象となります。2種類以上の十分な量の抗精神病薬での治療を4週間以上投与しても反応がみられなかった方、あるいは副作用のため他の抗精神病薬が十分に増量できず治療効果が得られなかった方、等が対象となります。投与開始時に厳密な身体管理や白血球数や血糖値のモニタリングを要するため治療導入後には原則18週間入院を続けていただく必要があり、外泊や退院にも規定されている条件を満たす必要があります。また退院後も当院あるいは近隣のクロザピン処方が可能な医療機関への2週間ごとの通院と採血によるモニタリングの継続が必要となります。 - 修正型電気けいれん療法
手術室において麻酔科医の身体管理を受けながら行なわれる通電療法です。適応疾患としては、大うつ病性障害、双極性感情障害、昏迷・亜混迷状態あるいは緊張病状態にある統合失調症などの方があげられます。当院外来通院中の方だけではなく他医療機関にて治療中の方でも、適応があると判断された方は治療を受けることができます。まずかかりつけ医療機関でご相談いただき、紹介の上で当院外来にて評価をさせていただきます。適応があると判断された場合は、必要な検査を外来で行い、治療には一定期間当院にて入院をしていただくことになります。また治療が終了した時点で、再度かかりつけ医療機関にご紹介させていただきます。 - 精神科大規模デイケア
精神科での治療は精神療法や薬物療法が主流となっておりますが、それらと並行して当院ではデイケアで社会復帰を促進するための治療プログラムを受けることができます。現在病院や診療所で治療を受けているが、人付き合いが苦手、社会に出る自信がない、生活リズムが取り戻せないといった理由で学校や職場に戻れず家庭で閉じこもりがちとなっている方などが対象となります。簡易作業、スポーツやレクリエーション、園芸、SST(社会技能訓練)といったプログラムへの参加が可能です。またメンバー同士の交流やミーティング、スタッフへの相談などができます。簡易作業では集団で箱折等を通じて作業能力の向上を目指しています。過去の参加者の中には就労移行支援プログラムへ参加されるようになった方も多数いらっしゃいます。SSTでは対人関係に自信のない方が少人数で集まり、治療プログラムを通じて社会の中で困難を感じる場面の対応の改善をはかっています。プログラムは作業療法士、看護師と臨床心理士が共同して運営をしています。参加には費用がかかりますが、自立支援医療の対象となるため補助があります。また当院かかりつけでない方でも現在の通院先での治療を継続したまま、当院のデイケアをご利用することが可能です。ご参加をご希望される方は、まずかかりつけ医療機関の主治医にご相談下さい。また詳しいプログラム内容についてはスタッフにお尋ね下さい。
- スタッフ:精神科医師8名(うち精神保健指定医6名、専攻医2名)、精神科看護師39名、精神科専任薬剤師2名、精神保健福祉士4名、臨床心理士3名、作業療法士2名の構成。
- 病棟104床:精神科救急入院料認可病棟44床、精神科身体合併症病棟60床。
- 入院形態:緊急措置入院、措置入院、応急入院、医療保護入院、任意入院。
- 患者数:外来約120名/月、入院約600名/年、平均在院日数約50日。精神科大規模デイケア定員50名。
- かかりつけ医療施設のある方
まずかかりつけ医療施設にご相談ください。
夜間休日など連絡がつかない場合は、精神科救急情報ダイヤル(静岡県立こころの医療センター内:054-253-9905)にてご相談ください。 - かかりつけ医療施設のない方
浜松市、湖西市にお住まいの方については、当院代表電話番号(053-436-1251)にご連絡ください。精神科看護師が対応いたします。
その他の地域にお住まいの方については、上記精神科救急情報ダイヤルにてご相談ください。
当院精神科には、
①一般的な精神科病院でおこなわれている、精神疾患を持つ方の外来や入院での診療、精神科デイケアでのリハビリテーションといった地域の精神科としての機能
②静岡県西部地域で主に休日夜間に発生した急性期症状を呈する精神疾患を持つ患者さんの入院受け入れという、常時対応型精神科としての機能
③他の診療科での入院治療が必要と判断されたが、精神疾患のため医療を行うことが困難であり精神科病棟への入院が必要とされる方の入院受け入れという有床総合病院精神科としての機能
といった役割が求められています。人員や設備の限界から全ての要請に応じることは難しいのですが、今後も地域医療に貢献できるよう努力を続けたいと考えております。
①一般的な精神科病院でおこなわれている、精神疾患を持つ方の外来や入院での診療、精神科デイケアでのリハビリテーションといった地域の精神科としての機能
②静岡県西部地域で主に休日夜間に発生した急性期症状を呈する精神疾患を持つ患者さんの入院受け入れという、常時対応型精神科としての機能
③他の診療科での入院治療が必要と判断されたが、精神疾患のため医療を行うことが困難であり精神科病棟への入院が必要とされる方の入院受け入れという有床総合病院精神科としての機能
といった役割が求められています。人員や設備の限界から全ての要請に応じることは難しいのですが、今後も地域医療に貢献できるよう努力を続けたいと考えております。
氏名 | 職位 | 卒年 | 専門領域・認定医・専門医 |
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西村 克彦 | 部長 | 2000年 | 精神保健指定医 精神保健判定医 日本精神神経学会専門医/指導医 日本総合病院精神医学会専門医/指導医 臨床研修指導医講習会修了 電気けいれん療法(ECT)講習会修了 がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了 自殺再企図防止のための救急患者精神科継続支援研修会修了 |
磯貝 聡 | 部長 認知症疾患医療センター長 | 1996年 | 精神保健指定医 日本精神神経学会専門医/指導医 臨床研修指導医講習会修了 精神科薬物療法研修会修了 老年精神医学 |
大城 由紀子 | 医長 | 2009年 | 精神保健指定医 臨床研修指導医講習会修了 電気けいれん療法(ECT)講習会修了 精神科薬物療法研修会修了 |
佐久間 俊一 | 医長 | 2012年 | 精神保健指定医 日本精神神経学会専門医/指導医 電気けいれん療法(ECT)講習会修了 精神科薬物療法研修会修了 臨床研修指導医講習会修了 |
村山 千尋 | 医長 | 2012年 | 精神保健指定医 日本精神神経学会専門医/指導医 産業医 がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了 第27回抗菌薬適正使用生涯教育セミナー受講終了 Primary Care Trauma Life Support Course 修了 |
山口 静乃 | 医師 | 2017年 | 精神保健指定医 産業医 がん等の診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了 |
日比 里彩子 | 医師 | 2020年 | がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了 アルコール依存症臨床医等研修医師コース課程修了 |
片山 豪 | 医師 | 2021年 | 日本精神神経学会認知症診療医 ECTトレーニングセミナー受講 がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了 アルコール依存症臨床医等研修医師コース課程修了 |
黒田 彬子 | 医師 | 2021年 | がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了 |
2024年4月1日現在