精神科
INDEX
メッセージ

主な対象疾患
- 統合失調症、統合失調型障害および妄想性障害
- 気分障害
- 神経症性障害、ストレス関連障害および身体表現性障害
- 症状性を含む器質性精神障害
- 生理的障害および身体的要因に関連した行動症候群
専門的な治療・活動の紹介
精神科救急医療
静岡県⻄部地区における精神科常時対応型施設として、地域の精神科輪番病院と協⼒体制を組み、迅速かつ適正な医療の提供を⽬標としています。当院では精神疾患を有する⽅からの電話相談と速やかな診療を要する⽅を受け⼊れる体制を整えています。特に当地域ではかかりつけ医療機関のない精神疾患を持つ⽅の平日夜間・土日祝日の⼊院対応は当院のみで行っています。なお平⽇⽇中については、夜間・休⽇の緊急⼊院のための病床を常時⼀定数確保する必要があるため、状況により他の精神科医療機関をご紹介させていただいていますのでご了承ください。精神科⾝体合併症医療
⾝体疾患のため⼊院治療が必要とされている⽅は、まず専⾨の診療科における⾝体疾患治療を優先してください。静岡県には東部、中部、⻄部それぞれのブロックにおいて、精神疾患を有しながら⾝体合併症を併発した⽅に対して医療を提供できる医療機関が複数あります。まずかかりつけ医療機関あるいは最寄りの保健所にてご相談ください。当院は静岡県精神科救急⾝体合併症対応事業において⾝体合併症対応施設となっています。精神疾患と⾝体疾患のいずれも⼊院治療が必要と判断された⽅について、可能な限り受け⼊れを⾏っています。ただし、維持透析やリハビリテーションを目的とした⼊院については地元の医療機関をご紹介させていただいています。地域精神医療
地元の医療機関との連携、近隣施設への診療⽀援、保健所での精神保健相談、リハビリテーション⽬的の精神科ショートケアなどにも⼒を⼊れています。近隣のメンタルクリニックや精神科病床を持たない総合病院精神科で治療中の⽅が図らずも⼊院治療が必要となった場合は、かかりつけ医療機関からのご紹介により随時⼊院をお受けしています。当院での⼊院治療により症状が改善された⽅につきましては、再度かかりつけ医療機関での外来通院治療をお願いしています。当院精神科は⼊院治療が必要な⽅の受け⼊れを最優先としています。そのため病状やお住まいの地域などの状況により、近隣のクリニックなどをご紹介させていただくことがあります。ご理解ご協⼒のほどよろしくお願いいたします。
当院で提供可能な専⾨医療
- 治療抵抗性統合失調症に対するクロザピン治療
統合失調症の方で一般的な治療を行っても病状が改善しない場合に選択される治療です。2種類以上の⼗分な量の抗精神病薬での治療を4週間以上投与しても反応がみられなかった⽅、あるいは副作⽤のため他の抗精神病薬が⼗分に増量できず治療効果が得られなかった⽅、等が対象となります。投与開始時に厳密な⾝体管理や⽩⾎球数や⾎糖値のモニタリングを要するため治療導⼊後には原則18週間⼊院を続けていただく必要があり、外泊や退院にも規定されている条件を満たす必要があります。また退院後も当院あるいは近隣のクロザピン処⽅が可能な医療機関で定期的な通院と採⾎によるモニタリングの継続が必要となります。
- 修正型電気けいれん療法
⼿術室において⿇酔科医師による全身管理を受けながら⾏われる通電療法です。適応疾患としては、⼤うつ病性障害、双極性感情障害、亜昏迷状態あるいは緊張病状態にある統合失調症などの⽅があげられます。当院外来通院中の⽅だけではなく他医療機関にて治療中の⽅でも、適応があると判断された⽅は治療を受けることができます。まずかかりつけ医療機関でご相談いただき、紹介の上で当院外来にて評価をさせていただきます。適応があると判断された場合は、必要な検査を外来で⾏い、治療中は⼀定期間⼊院をしていただくことになります。また治療が終了した時点で、再度かかりつけ医療機関をご紹介させていただきます。
- 精神科ショートケア
精神科での治療は精神療法や薬物療法が主流となっていますが、当院ではそれらと並⾏してショートケアで社会復帰を促進するための治療プログラムを受けることができます。現在医療機関で治療を受けているが、⼈付き合いが苦⼿、社会に出る⾃信がない、⽣活リズムが取り戻せないといった理由で学校や職場に戻れず家庭に引きこもりがちとなっている⽅などが対象となります。簡易作業、スポーツやレクリエーション、園芸、SST(社会技能訓練)といったプログラムへの参加が可能です。またメンバー同⼠の交流やミーティング、スタッフへの相談などができます。簡易作業では集団で箱折等を通じて作業能⼒の向上を⽬指しています。過去の参加者の中には就労移⾏⽀援プログラムへ参加されるようになった⽅も多数いらっしゃいます。SSTでは対⼈関係に⾃信のない⽅が少⼈数で集まり、治療プログラムを通じて社会の中で困難を感じる場⾯の対応の改善を図っています。プログラムは作業療法⼠、看護師と臨床⼼理⼠が共同して運営をしています。参加には費⽤がかかりますが、⾃⽴⽀援医療の対象となるため補助があります。また当院かかりつけでない⽅でも現在の通院先での治療を継続したまま参加することが可能です。ご参加をご希望される⽅は、まずかかりつけ医療機関の主治医にご相談ください。また詳しいプログラム内容については当院スタッフにお尋ねください。
