志智 大介 部長
当科の診療範囲は、各感染症および関節リウマチや各膠原病などの免疫性疾患の診療、治療や発熱のご相談など、幅広い内容を取り扱っています。
感染症も、関節リウマチを始めとする膠原病も、免疫系が活性化して様々な炎症所見を引き起こします。原因は、一方は微生物感染であり、一方は自己免疫異常の発生によるものですが結果としてどちらも全身性に各臓器に多彩な徴候を現わします。膠原病に使用される免疫抑制治療は結果として日和見感染症を引き起こす場合もあり、これら2領域は密接に関わり合います。これらの領域の診断および治療を進めていくには臓器別でない全身的総合的な診療能力が要求されます。
当科では、診察に際しまして、まず時間をかけじっくり病気の経過をお聞きします。そして頭から足のつま先まで、ていねいに全身の診察も行います。発熱などの症候の原因を探して適切に感染症や膠原病を診断するために、血液検査やレントゲン検査以上に、患者さんの症状を良く聞き、丁寧に診察する総合的診療が大切だと考えています。
細菌による感染症の治療には、抗菌薬(抗生物質)が使われます。世界では抗菌薬の使用量の増加に伴い、抗菌薬に効きの悪い細菌(耐性菌)が急速に増加しています。私たちは、このような耐性菌が増えていかないよう適切な抗菌薬の使用を心がけます。また、病院全体で適切な抗菌薬治療が徹底されるよう医師/研修医教育に関わり、専任看護師や薬剤師、検査技師とともにさまざまな感染対策を進めています。
またリウマチ領域やエイズなどの院内職員向け勉強会、地域住民向けのリウマチ市民講座を定期開催し、病院スタッフとしてまた患者や家族として知っておくべきことがらを周知しています。
感染症も、関節リウマチを始めとする膠原病も、免疫系が活性化して様々な炎症所見を引き起こします。原因は、一方は微生物感染であり、一方は自己免疫異常の発生によるものですが結果としてどちらも全身性に各臓器に多彩な徴候を現わします。膠原病に使用される免疫抑制治療は結果として日和見感染症を引き起こす場合もあり、これら2領域は密接に関わり合います。これらの領域の診断および治療を進めていくには臓器別でない全身的総合的な診療能力が要求されます。
当科では、診察に際しまして、まず時間をかけじっくり病気の経過をお聞きします。そして頭から足のつま先まで、ていねいに全身の診察も行います。発熱などの症候の原因を探して適切に感染症や膠原病を診断するために、血液検査やレントゲン検査以上に、患者さんの症状を良く聞き、丁寧に診察する総合的診療が大切だと考えています。
細菌による感染症の治療には、抗菌薬(抗生物質)が使われます。世界では抗菌薬の使用量の増加に伴い、抗菌薬に効きの悪い細菌(耐性菌)が急速に増加しています。私たちは、このような耐性菌が増えていかないよう適切な抗菌薬の使用を心がけます。また、病院全体で適切な抗菌薬治療が徹底されるよう医師/研修医教育に関わり、専任看護師や薬剤師、検査技師とともにさまざまな感染対策を進めています。
またリウマチ領域やエイズなどの院内職員向け勉強会、地域住民向けのリウマチ市民講座を定期開催し、病院スタッフとしてまた患者や家族として知っておくべきことがらを周知しています。
海外渡航関連感染症、HIV感染症、リケッチア感染症、などの感染症各疾患と、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、強皮症、血管炎などの膠原病各疾患、 多発性関節炎、不明熱、などの精査、 抗菌薬適正使用、院内感染対策、 等。
感染症分野では、マラリアなどの熱帯病や海外渡航関連感染症、HIV感染症(エイズ)、ツツガムシ病などのリケッチア感染症といった臓器別でない特殊感染症の診察と治療をおこなっています。一方、肺炎や尿路感染症といった臓器別の一般的な感染症は、まず相当する各科への受診相談をお願いしています。そうした感染症でも一般的な抗菌薬治療が難治の場合などで、症例相談を受けることもあります。
特殊感染症も疑われるような、原因の分からない発熱の継続や皮疹、リンパの腫れなどの症候に関しましては、総合診療内科や皮膚科等と連携を取りながら診療をいたします。
免疫性疾患分野では、関節リウマチの診療、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、強皮症、皮膚筋炎、多発性筋炎、混合性結合組織病などの膠原病、高安動脈炎、側頭動脈炎、結節性多発動脈炎、顕微鏡的多発血管炎、アレルギー性肉芽腫性血管炎、ウェゲナー肉芽腫症などの各血管炎や、ベーチェット病、成人スチル病、リウマチ性多発筋痛症、抗リン脂質抗体症候群などを担当します。
感染症分野では、マラリアなどの熱帯病や海外渡航関連感染症、HIV感染症(エイズ)、ツツガムシ病などのリケッチア感染症といった臓器別でない特殊感染症の診察と治療をおこなっています。一方、肺炎や尿路感染症といった臓器別の一般的な感染症は、まず相当する各科への受診相談をお願いしています。そうした感染症でも一般的な抗菌薬治療が難治の場合などで、症例相談を受けることもあります。
特殊感染症も疑われるような、原因の分からない発熱の継続や皮疹、リンパの腫れなどの症候に関しましては、総合診療内科や皮膚科等と連携を取りながら診療をいたします。
免疫性疾患分野では、関節リウマチの診療、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、強皮症、皮膚筋炎、多発性筋炎、混合性結合組織病などの膠原病、高安動脈炎、側頭動脈炎、結節性多発動脈炎、顕微鏡的多発血管炎、アレルギー性肉芽腫性血管炎、ウェゲナー肉芽腫症などの各血管炎や、ベーチェット病、成人スチル病、リウマチ性多発筋痛症、抗リン脂質抗体症候群などを担当します。
2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | |
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関節リウマチ | 180 | 172 | 177 | 209 | 183 |
うち生物学的製剤使用 | 39 | 40 | 53 | 40 | 44 |
SLEなど膠原病 | 75 | 82 | 90 | 79 | 75 |
側頭動脈炎、ANCAなど血管炎 | 36 | 43 | 29 | 44 | 34 |
その他免疫疾患 | 26 | 35 | 83 | 93 | 64 |
HIV感染 | 17 | 19 | 17 | 18 | 17 |
上記表はここ数年の当科にて診療対応した主な疾患群の統計ですが、これら以外にも診断確定していない例や抗体陽性のみで経過観察している例もあります。関節リウマチやHIV感染など長期フォローアップ疾患もみていますが、病診連携として安定された方を紹介医に再びお願いしたり、単関節痛や一過性感染症例などの相談例の単回受診例が多いのも特徴です。
当科外来もしくは入院で診療、または他科例で臨床介入した例で感染症例の主なものは、 HIV感染例14例、 その他、 梅毒(反応陽性のみも含め)、帯状疱疹、脾摘後サイトメガロウイルス感染症、脊椎結核/粟粒結核、膀胱結核、リンパ節結核、心血管難治性緑膿菌感染、僧帽弁形成術後心内膜炎、コリネバクテリウム心内膜炎、インフルエンザ心外膜炎、反復性腎盂腎炎、 溶連菌性椎体炎仙腸関節炎、成人水痘、ツツガムシ病、マダニ刺症、デング熱、蟯虫症、反復性髄膜炎(選択的IgM欠損症)、分類不能型複合性免疫不全症、などであった。
感染管理領域では、抗菌薬適正使用のための抗菌薬スチュワードシップ活動として、届け出抗菌薬のカルテチェック 、 血液培養陽性例のうち注目例チェックを行っている。
感染管理領域では、抗菌薬適正使用のための抗菌薬スチュワードシップ活動として、届け出抗菌薬のカルテチェック 、 血液培養陽性例のうち注目例チェックを行っている。
氏名 | 職位 | 卒年 | 専門領域・認定医・専門医 |
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志智 大介 しち だいすけ | 部長 感染管理室長 | 1995年 | 日本内科学会専門医/指導医 日本感染症学会認定インフェクションコントロールドクター 日本感染症学会専門医/指導医 日本リウマチ財団登録医 日本リウマチ学会専門医/指導医 日本渡航医学会認定医療職 日本化学療法学会抗菌化学療法指導医 日本病院総合診療医学会認定病院総合診療医 日本エイズ学会認定医 身体障害者福祉法第15条第1項に規定する診断医師【免疫機能障害】 指定自立支援医療機関(育成医療・更生医療)担当医(免疫に関する医療) 臨床研修指導医講習会修了 臨床研修プログラム責任者養成講習会修了 日本医学シミュレーション学会CVC指導者養成コース修了 日本専門医機構総合診療専門研修特任指導医 |
山田 未央 やまだ みお | 医師 | 2004年 | 日本内科学会認定医/専門医 |
2024年9月1日現在