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ホーム  > 診療科  > 心臓血管外科  > 【専門外来】血管外科

【専門外来】血管外科

2024年度より血管外科専従医師が着任いたしました。血管外科は、冠動脈(心臓)と頭蓋内血管(顎から頭)を除く全身の全ての脈管(動脈・静脈・リンパ)の疾患を対象としております。血管の病気は、放置すると重症化することがあるため、気になる症状があれば早めの受診をおすすめします。
診断については、血圧測定、皮膚灌流圧測定、超音波検査、CT、MRI、血管造影検査などで行います。
治療については、低侵襲治療や日帰り手術を含め、患者さんの状態や希望に沿って、最適な治療や予防方法をご提案します。
医長 夏目佳代子

対象疾患

・大動脈瘤・大動脈解離・内臓動脈瘤
・末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症、バージャー病など)・急性動脈閉塞
・下肢静脈瘤・深部静脈血栓症・バスキュラーアクセス
・リンパ浮腫など

主な疾患と治療法

大動脈瘤

出典:日本ステントグラフト実施基準管理委員会 大動脈のはなし-大動脈ってなあに?-大動脈の基礎知識

大動脈瘤とは、人体で最も太い血管である大動脈が、動脈硬化などによって血管壁が弱くなり、こぶ状に膨らむ病気です。

【大動脈瘤の種類】
大動脈瘤は、発生する場所によって以下の3つに分けられます。
・腹部大動脈瘤: 腎臓より下の腹部大動脈に発生
・胸部大動脈瘤: 心臓から上行する大動脈に発生
・胸腹部大動脈瘤: 胸部と腹部にまたがって発生
【症状】
大動脈瘤は、ほとんどの場合無症状です。しかし、大きくなると周囲の臓器を圧迫したり、破裂したりする危険性があります。破裂すると激しい痛みが生じ、突然死の原因となります。
【治療】
大動脈瘤の治療は、瘤の大きさや状態、患者さんの年齢や健康状態などによって異なります。当科ではこれら全ての治療を患者様の全身状態・動脈瘤の性状などから総合的に判断して行います。詳しくはコチラ
経過観察瘤が小さい場合や、手術のリスクが高い場合は、定期的に検査を行いながら経過を観察します
手術瘤が大きくなった場合や、破裂の危険性がある場合は、手術を行います。手術には図1 開胸・開腹手術(人工血管置換術)図2 血管内治療(ステントグラフト内挿術)があります

   
図1【開腹手術イメージ】

図2【血管内治療イメージ】

下肢閉塞性動脈硬化症

下肢閉塞性動脈硬化症とは、足の動脈が動脈硬化によって狭くなったり、詰まったりすることで、足への血流が不足する病気です。進行すると足の切断が必要になることもありますので、早期発見・早期治療が重要です。
【症状】
・歩くとふくらはぎや太ももが疲れる・痛む
・足が冷たく、しびれる
・少し歩いただけでふくらはぎや太ももが痛くなる
・足の傷がなかなか治らない
・足が黒くなった(潰瘍・壊疽)
・足先の色が悪い
【治療】
当科ではこれら全ての治療を総合的に判断して行います。
薬物治療血管拡張剤や血液を固まりにくくする薬、LDLアフェレーシス(LDL吸着療法)、レオカーナ(吸着型血液浄化器)など
バイパス手術血液の流れが悪くなった血管に別の血管で迂回路を作る手術
カテーテル治療血流が滞った血管にステントを広げて留置して血流を再開させる治療

出典:日本循環器学会/ 日本血管外科学会合同ガイドライン.2022 年改訂版 末梢動脈疾患ガイドライン. https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2022/03/JCS2022_Azuma.pdf 2025年3月閲覧

出典:日本循環器学会/ 日本血管外科学会合同ガイドライン.2022 年改訂版 末梢動脈疾患ガイドライン. https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2022/03/JCS2022_Azuma.pdf 2025年3月閲覧

下肢静脈瘤

下肢静脈瘤は、足の静脈に血液が溜まり、コブのように膨らんでしまう病気です。主に足の血流がうまく戻らなくなることが原因で、特に立ち仕事の多い人や高齢者、女性に多く見られます。

出典:コヴィデエンジャパン株式会社 小冊子『知って下さい下肢静脈瘤治療』

【症状】
・足の血管がぼこぼこ浮き出ている
・足のだるさや重さ
・足のむくみ
・痛みやかゆみ
・こむら返り
・湿疹
・潰瘍
【治療】
症状が軽い場合は、生活習慣の改善や弾性ストッキング(着圧ソックス)での対策が可能ですが、症状が進行すると手術が必要になることもあります。症状や患者さんの状態によって適切な治療方法を選択します。

「主な治療法」
全ての治療が局所麻酔・日帰りで可能となりました。必要に応じて入院加療も行います。

全て保険適応です。費用は目安になります。
*弾性ストッキングの購入にかかる費用は原則自己負担となります。

透析バスキュラーアクセス

透析バスキュラーアクセスとは、血液透析を行うために必要な、血液を体外へ取り出し、浄化された血液を体内に戻すための経路のことです。
*以前は『シャント』とよんでいましたが、シャントを含む透析患者さんの血管アクセス全般を指す言葉として、バスキュラーアクセスという表現が用いています。
【バスキュラーアクセスの種類】
自己血管内シャント:動脈と静脈を直接つなぐ手術を行い、血流量を増加させることで透析に適した血管を作る方法
人工血管シャント:自分の血管が細い場合などに、人工血管(グラフト)を用いて動脈と静脈をつなぐ方法
カテーテル:頸静脈や大腿静脈に留置するカテーテルを用いる方法(緊急や一時的な透析に使用。また、バスキュラーアクセス作成が困難な患者さんに対する長期留置カテーテルを留置する場合もあります。)
その他:上肢でのシャント作成が困難な場合、前胸部でのシャント作成なども行います。
【治療対象】
・新規バスキュラーアクセス作成
・バスキュラーアクセス作成困難
・シャント狭窄
・シャント瘤
・感染
・スティール症候群
【治療】
血液透析を行うための血管アクセス(シャントやカテーテルなど)が狭くなったり(狭窄)、詰まったり(閉塞)した際に行われる治療法です。上記に対する手術・血管内治療のいずれも対応します。
バスキュラーアクセス作成
バスキュラーアクセス合併症に対する手術
血管内治療(カテーテル治療):シャント狭窄に対してバルーン拡張術を行います。また再狭窄を予防するための薬剤コーティングバルーンの使用や人工血管シャント狭窄に対するステントグラフト治療も行います。

外来日

毎週火・金 午前
外来日以外でも、可能な限り対応いたしますので、地域医療連携室へご連絡ください。

ご予約方法

患者さんご本人からのご予約の場合

紹介状をお持ちの方は、下記へご連絡ください。
ご連絡先地域医療連携室
受付時間月~金曜日:8時30分~17時00分 / 土曜日:8時30分~13時00分 *祝祭日は除く
電話番号053-439-0001

紹介状をお持ちでない方でも予約をお取りできます。(ただし、選定療養費がかかりますのでご了承ください)
 下記へご連絡いただき「血管外科専門外来受診希望.心臓血管外科へつないでください」とお伝えください。
ご連絡先外来受診専用窓口
受付時間 月~金曜日:14時00分~16時00分/祝祭日は除く
電話番号053-439-1300

病医院からのご予約の場合

ご連絡先地域医療連携室
受付時間月~金曜日:8時30分~17時00分 / 土曜日:8時30分~13時00分 *祝祭日は除く
電話番号0120-811-559 / 053-439-0001
FAX番号053-439-0002