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2021年8月号

 栄養課は、「利用者一人ひとりを尊重した栄養管理と安全で質の高いサービスの提供」を基本方針として、「食」の専門性を発揮し、各専門医療スタッフと連携して患者の病態改善・治療・治癒を目指しています。病院における食事は、『治療の一環』であると共に、『癒し』『楽しみ』の役割を担っています。
栄養課の旬な取り組みをピックアップして紹介していきます。

外来化学療法室

2020年度より外来化学療法患者に対し個々の状況に合わせたきめ細やかな栄養管理が実施できるよう、外来栄養食事指導料について診療報酬が改定されました。がんの化学療法は外来での治療が主流となってきていますが、有害事象による食欲不振は栄養状態の低下からがん治療の継続に大きな影響を与えるため、個々の患者に対応した栄養食事指導が重要となります。当院は質の高いがん医療を受けることができる地域がん診療連携拠点病院として厚生労働大臣より指定を受けています。
今月は外来化学療法室担当の管理栄養士業務を紹介いたします。

■外来化学療法チーム内での管理栄養士の役割
通院しながら化学療法を続けるためには体力を維持し、免疫力が低下しないことが大切です。できる限り体重の変化を最小限に抑え、生活の質を保つことが治療の効果だけではなく生命予後にも大きく影響を及ぼします。専任の管理栄養士を配置し適切なタイミングで栄養相談を実施することで治癒能力を維持または向上できる可能性が高くなります。栄養状態や体重変化などの評価を踏まえ、症状や食事量などを伺い、個々に適した食べ方や調理の工夫で食事摂取量が増えるなど、栄養改善をご提案させて頂くことで、治療が継続をできるよう支援していきます。

症状に合わせたパンフレットを組み合わせ、栄養指導を行なっています。栄養補助食品の資料なども準備しています。

■外来化学療法担当管理栄養士に仕事をしていて嬉しかった事、大切にしている事を聞いてみました。

食欲が落ち食べられないときでも負担に配慮しながら栄養をとれるよう注意し、それぞれの患者さんに寄り添って、食事の工夫のポイントや栄養補助食品等の紹介をお伝えできるよう心がけています。最近では、痩せてきて困っていた患者さんに身近な食品で手軽にとれる食品や調理法をアドバイスさせていただき、次の栄養相談で食事が「食べれたよ」というお声をいただけたことがとても嬉しかったです。

化学療法室から見える風景

栄養課では今後もチームで取り組むことで、よりよい患者さんの栄養管理に努めてまいります。

行事食 ~ 七 夕 ~

入院中もお食事で季節を感じていただけるよう、季節ごとの行事にちなんだ食材を使った献立を提供しています。その様子について紹介します。

メニュー
七夕素麺
冬瓜そぼろあん
七夕和菓子

患者さんからは、「七夕らしい献立で盛りつけも良かった」「和菓子がかわいらしく嬉しかった」「ソーダ味はさっぱりしていて美味しかった」と感想をいただきました。
●豆知識:素麺と冷や麦の違いは「太さ」の違い
日本農林規格(JAS規格)の『乾めん類品質表示基準』では機械麺の場合、麺の太さで分類されています。手延べ干しめんのうち、長径1.7mm未満は「手延べひやむぎ」 又は 「手延べそうめん」。そばには太さの定義(基準)はありません。
うどん長径1.7mm以上
きしめん幅4.5mm以上 厚さ2.0mm未満
ひやむぎ長径1.3mm以上 1.7mm未満
そうめん長径 1.3mm未満

ホスピス季節のおやつ

ホスピスでは、担当管理栄養士・調理師が昼食時に定期的に患者さんのベッドサイドを訪問しています。その際お聞きした患者さんのご希望をもとに、季節を感じられるようなおやつを考案し毎月提供しています。

7月のおやつ ヨーグルトババロア ~ オレンジ風味 ~

~作製者からのひとこと~
今年も暑い日が続きますね。ヨーグルトとみかんの甘酸っぱいババロアです。

患者さんからは「甘さと酸味がバランス良くさっぱりしていて美味しかった」と感想を頂きました。