栄養課は、「利用者一人ひとりを尊重した栄養管理と安全で質の高いサービスの提供」を基本方針として、「食」の専門性を発揮し、各専門医療スタッフと連携して患者の病態改善・治療・治癒を目指しています。病院における食事は、『治療の一環』であると共に、『癒し』『楽しみ』の役割を担っています。
栄養課の旬な取り組みをピックアップしてご紹介していきます。
栄養課の旬な取り組みをピックアップしてご紹介していきます。
当院では「飲み込む力」や「噛む力」が弱い患者さんの食事として嚥下食(嚥下調整食)を調理師が調理を行い提供しています。
嚥下食の一例を紹介します。
嚥下食の一例を紹介します。
【トマトおろしサラダ(嚥下調整食4)】
皮を湯むきし、種を取り除いたトマトを角切りにし、大根おろしとドレッシングで和えた物にとろみ剤を加え水分にとろみをつけています歯が無くても食べられる硬さで、飲み込みやすさにも配慮しています。
【トマトペースト(嚥下調整食2)】
皮を湯むきし、種を取り除いたトマトをミキサーにかけ裏ごした後、味付けし、飲み込みしやすいようにとろみ剤を加えとろみをつけています。
【トマトのゼリー寄せ(嚥下調整食1)】
皮を湯むきし、種を取り除いたトマトをミキサーにかけ裏ごした後、味付けし、ゼラチンでゼリーにしたもの。
嚥下食の主食は全粥・重湯ゼリーの他に「なめらか嚥下粥」という名称のお粥を提供しています。
なめらか嚥下粥は全粥に酵素入りゲル化剤をいれ、ミキサーにかけたお粥で、粥のべたつきを抑えたなめらかなお粥です。
なめらか嚥下粥は全粥に酵素入りゲル化剤をいれ、ミキサーにかけたお粥で、粥のべたつきを抑えたなめらかなお粥です。
お粥に酵素入りゲル化剤を投入
ミキサーにかけた状態
米の粒がなく、なめらかで、べたつきも抑えられています。
完成品
ホスピスでは、担当管理栄養士・調理師が昼食時に定期的に患者さんのベッドサイドを訪問しています。その際お聞きした患者さんのご希望をもとに、季節を感じられるようなおやつを考案し毎月提供していますので、その様子についてご紹介します。
~作製者からひと言~
「新茶の時期であることを思い出し、お茶を使ったおやつにしようと考えました。
新茶の季節を感じて頂けたら嬉しいです。」
「新茶の時期であることを思い出し、お茶を使ったおやつにしようと考えました。
新茶の季節を感じて頂けたら嬉しいです。」
抹茶プリン
抹茶あん玉
~患者さんからのお言葉~
「緑の色がとてもきれい」
「抹茶の香りがとてもいい」
などのお言葉を頂戴しました。
「緑の色がとてもきれい」
「抹茶の香りがとてもいい」
などのお言葉を頂戴しました。