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2022年10月号

 栄養課は、「利用者一人ひとりを尊重した栄養管理と安全で質の高いサービスの提供」を基本方針として、「食」の専門性を発揮し、各専門医療スタッフと連携して患者の病態改善・治療・治癒を目指しています。病院における食事は、『治療の一環』であると共に、『癒し』『楽しみ』の役割を担っています。
栄養課の旬な取り組みをピックアップして紹介していきます。

大規模災害に備えて

9月1日は防災の日でした。静岡県でも南海トラフ大地震に備えた訓練が行なわれたとニュースで取り上げられていました。当院でも10月に地震防災訓練を行なっています。

当病院は県西部に5カ所ある地域災害拠点病院のひとつに指定されています。
地域災害拠点病院は、各都道府県内や近県において災害が発生し、通常の医療体制では被災者に対する適切な医療を確保することが困難な状況となった場合に都道府県知事の要請により傷病者の受け入れや医療救護班の派遣等を行なうとなっています。

今回は災害時の栄養課の取り組みの一部を紹介します。

病院では地震など大規模な災害が発生したときの為に、免震構造の建物の一画に防災倉庫を設置しており、防災用の備品や非常食を保管しています。



一部の非常食は長期保存用の物ではないため、病院食の栄養補助食品として利用しながらローリングストックしています。


病院全体での災害時の動きについては各職場で発生直後から数日までの大まかな流れや対応が作成され、それに基づいて動くことになります。
備蓄されている物の管理は、非常用食品在庫管理表を作成し、賞味期限の確認や中身の入れ替えも行なっています。

ホスピス季節のおやつ

ホスピスでは、担当管理栄養士・調理師が昼食時に定期的に患者さんのベッドサイドを訪問しています。その際お聞きした患者さんのご希望をもとに、季節を感じられるようなおやつを考案し毎月提供しています

7月のおやつ 「冷製しるこ」

暑い季節にぴったりの冷たいおやつに仕上げました。

8月のおやつ 「ビール風ゼリー」

夏らしく見た目も涼しく感じられるおやつにしました。
見た目はビールですがアップルゼリーと杏仁豆腐ゼリーでできています。
患者様からもビールなの?美味しかったと感想を頂きました。

9月のおやつ 「南瓜プリン」

美味しかった、懐かしい味がしたと好評でした。

行事食 (8月・9月)

入院中もお食事で季節を感じていただけるよう、季節ごとの行事にちなんだ食材を使った献立を提供しています。その様子について紹介します。

8月お楽しみ献立

献立は、
菜めし・ハンバーグ・ほうれん草コーンソテー・トマトマリネ

普段の主食は白飯ですが、菜めしにしました。

9月 敬老の日

献立は、
芋ご飯・鯖の塩焼き・翡翠なすエビあんかけ・おはぎ

主食にさつまいもを入れて秋らしいメニューにしました。おはぎも好評でした。