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2021年6月号

 栄養課は、「利用者一人ひとりを尊重した栄養管理と安全で質の高いサービスの提供」を基本方針として「食」の専門性を発揮し、各専門医療スタッフと連携して患者の病態改善・治療・治癒を目指しています。病院における食事は『治療の一環』であると共に、『癒し』『楽しみ』の役割を担っています。
 栄養課の旬な取り組みをピックアップして紹介していきます。

聖隷おおぞら療育センター

 今回は、聖隷おおぞら療育センター担当管理栄養士の業務を紹介します。

 聖隷おおぞら療育センターは医療型障害児入所施設・療養介護事業所を並列した施設で、2006年に聖隷三方原病院へ統合しました。病院では急性期の栄養管理が主ですが、当施設では生活における栄養管理を実施しています。管理栄養士は施設利用者の方へ美味しく安全な食事の提供、食数管理、提供食事形態や個別栄養管理、衛生管理、ミールラウンド、食事相談等の業務を担っています。

 食事は大きく分けて普通食・きざみ食・ペースト食の3段階、その他胃瘻食・幼児食・離乳食を提供しています。特にペースト食は重症心身障害者の嚥下状態を考慮し、増粘剤で調整したまとまりのあるペースト食を調理しています。利用者に関わる多職種スタッフと連携しながら重症心身障害者の特徴に沿って工夫をこらし、より適切な食事が提供できるよう日々心がけています。

普通食

・ご飯
・牛肉コロッケ
・インゲン煮浸し
・茄子とツナのサラダ
・オレンジゼリー

きざみ食

ペースト食

●おおぞら担当管理栄養士の仕事をしていて嬉しかった事、大切にしている事、今後の目標など聞いてみました。

嬉しかったこと・・・
重症心身障害者の栄養管理に関しては、その障害による個人差が大きく、栄養量の設定や評価が難しいと感じます。介入した利用者の栄養状態が改善することは嬉しく感じますし、また管理栄養士として他職種より必要とされることは嬉しくもあり、ありがたく感じます。

大切にしていること・・・
聖隷おおぞら療育センターに限らず、聖隷で働く上で、「患者・利用者のために」を一番に考えることにしています。そのために、働いているスタッフのことも考えなければいけませんし、環境も考えなければいけません。また、私1人の力では何も出来ないので、様々なスタッフとの人間関係も非常に大切にしています。

今後の目標・・・
聖隷おおぞら療育センターでの栄養管理体制を整え、利用者へより適切な栄養管理ができるようにしたいと考えています。

嬉しかったこと・・・
性別・年齢・身長別に定められた体格指数により、どの程度の体格がバランス良いのかを判断する基準の重度心身障害児への適応がないため、栄養必要量の決定には個人差があり難しいと感じています。現在は、食事提供量・喫食量・注入量・毎月の体重変化等を確認しながら、栄養量の決定を行っています。

大切にしていること・・・
利用者様の生き生きとした表情に触れられた時、よかったなと思います。

今後の目標・・・
「常に誠実に、真摯に」を大切にと思っています。
早く業務に慣れ、多くの方々と連携し利用者に満足のいく食事サービスを提供できるようになりたいと考えています。

5月の行事食 ~こどもの日~

入院中もお食事で季節を感じていただけるよう、季節ごとの行事にちなんだ食材を使った献立を提供しています。その様子についてご紹介します。

5月5日 こどもの日メニュー
ご飯
スパニッシュオムレツ
レタスサラダ(サウザンドレッシング)
柏餅

ホスピス季節のおやつ

ホスピスでは、担当管理栄養士・調理師が昼食時に定期的に患者さんのベッドサイドを訪問しています。その際お聞きした患者さんのご希望をもとに、季節を感じられるようなおやつを考案し毎月提供しています。

5月のおやつ <<りんごぷりん>>

~作製者からのひとこと~
消化移行食と嚥下食に提供できる柔らかさに少し手間を要しましたが、さっぱりとした味付けになり、よかったです。

~患者様からのひとこと~
「りんごでさっぱりとしていてよかった」、「柔らかくて食べやすかった」などありがたいお言葉を頂きました。