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2019年9月号

 栄養課は、「利用者一人ひとりを尊重した栄養管理と安全で質の高いサービスの提供」を基本方針として、「食」の専門性を発揮し、各専門医療スタッフと連携して患者の病態改善・治療・治癒を目指しています。病院における食事は、『治療の一環』であると共に、『癒し』『楽しみ』の役割を担っています。
栄養課の旬な取り組みをピックアップしてご紹介していきます。

ホスピス納涼祭

ホスピス病棟では、毎年納涼祭を開催しています。今年は8月9日に行われました。

栄養課では、管理栄養士が納涼祭の準備段階から関わり、模擬店を企画しました。
ホスピスのスタッフの皆さんと協力しながら模擬店を出店することで、夏のお祭りの雰囲気を感じていただけるよう準備をしました。

たこ焼きや焼きそば、フライドポテト、鶏の唐揚げなど、お祭りの屋台にお馴染みのメニューが盛りだくさんです。食欲のそそられる美味しそうな匂いがフロア中に広がっていました。その他にも枝豆や素麺・アイスやシャーベット・冷たいジュースなど、夏らしいものも揃えました。

皆さんの目の前で焼いて提供したことで「いいにおいがする」「おいしかった」という声を間近に聞くことが出来ました。暑い中でしたが、患者さんやご家族、スタッフが続々と来られ笑顔が沢山みられました。
調理師が作製したカービング(飾り切り)が模擬店に彩りを添えています。
野菜や果物のカービングは、野菜や果物に花草などのモチーフを彫刻するタイの伝統文化で、その昔、宮中の子女たちが王様に楽しんでいただくために飾り付けたのが始まりといわれています。納涼祭に来られた方に目でも楽しんでいただけるように調理師が技術を駆使して作製し、展示しました。

夏らしさを感じてもらえるよう、竹の器に盛り付けました。

~カービングを作製した調理師よりひとこと~
 毎年行っている納涼祭ですが、今年は更に多くの調理師スタッフの協力があり、大変華やかに行う事ができました。自身の中では難易度の高い作品はできませんでしたが、皆様からの喜びの声をいただきまして、大変嬉しく励みになりました。

ホスピス季節のおやつ

ホスピスでは、担当管理栄養士・調理師が昼食時に定期的に患者さんのベッドサイドを訪問しています。その際お聞きした患者さんのご希望をもとに、季節を感じられるようなおやつを考案し毎月提供していますので、その様子についてご紹介します。

(8月のおやつ) ほうじ茶ロール ぶどうのムース

~作製者からひと言~
残暑の厳しいこの時期にも食べやすいように、あっさりほろ苦いほうじ茶ロールケーキ、そしてひんやり冷えたぶどうのムースを提供させていただきました。患者さんからは、「さっぱりしていて食べやすかった」などの評価をいただきました。