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2018年11月号

栄養課は、「利用者一人ひとりを尊重した栄養管理と安全で質の高いサービスの提供」を基本方針として、「食」の専門性を発揮し、各専門医療スタッフと連携して患者の病態改善・治療・治癒を目指しています。病院における食事は、『治療の一環』であると共に、『癒し』『楽しみ』の役割を担っています。
栄養課の旬な取り組みをピックアップしてご紹介していきます。

透析室担当管理栄養士

 今月は透析担当管理栄養士業務を紹介いたします。
■外来透析栄養管理業務内容
平均年齢60歳以上、高齢の患者さんが多数を占め、透析歴の長い方も多く栄養不良に陥る、またはリスクのある患者さんが増加してきました。
透析では看護師・CE(臨床工学士)と共に患者さんの栄養評価・指導による栄養管理を実施しています。
栄養課では週に3回程度、透析室へ出向き栄養指導を実施しています。
栄養評価にて低栄養と判定された方や食生活上の改善が必要とされる患者さんを対象とし、透析中にベッドサイドにて指導しています。必要時には家族も同席することもあります。
また定期的に透析カンファレンス参加し、多職種と情報共有や新規透析導入患者さんの病棟管理栄養士への情報伝達もおこなっています。

透析カンファレンス参加風景

■栄養指導・評価の必需品
透析食に関する食事パンフレットを用い指導しています。
また「In Body」による体組成評価を行い、栄養評価に活用しています。



■透析担当管理栄養士に仕事をしていて嬉しかった事、大切にしている事、今後の目標など聞いてみました。



過度な食事制限行なっていることで、栄養摂取不足となっている場合や長年の食習慣を変えることは難しいため、家庭環境や意欲なども注意深く捉えるよう注意しています。患者さんの大切にしていること理解し、押しつけず、共に改善策を考えています。血液検査結果が改善され、患者さんがよろこんでいるときがうれしかったです。


透析歴の長い患者さんも多く、食生活を変えることは難しいと感じています。一緒に問題点を探し、改善策を見出せるよう否定的な表現は使わず、できるだけ前向きに取り組めるよう心がけています。「栄養士さんによい結果を見てもらいたいから、食事療法がんばれました。」と声をかけていただいた時はうれしかったです。
定期的カンファレンスにも参加し、多職種と共にチームとして患者さんによりよい医療を提供していきたいです。

■透析室の看護師に管理栄養士が透析患者へ介入することに関しての意見をきいてみました。


専門的な知識をもった管理栄養士の介入により具体的に指導してもらえるので助かっています。
栄養課では今後もチームで取り組むことで、よりよい透析患者さんの栄養管理に努めてまいります。

ホスピス季節のおやつ

ホスピスでは、担当管理栄養士・調理師が昼食時に定期的に患者さんのベッドサイドを訪問しています。その際お聞きした患者さんのご希望をもとに、季節を感じられるようなおやつを考案し毎月提供していますので、その様子についてご紹介します

10月のおやつ

  • 「柿プリン」


~作製者よりひとこと~
 秋の果物でといえば柿です。柿は収穫後あっという間に完熟となります。そこで今回は熟した柿を使った珍しいデザートを考案しました。
そのままの柿が食べることができない方にも「秋が来た」と感じてもらいたいと思い、心をこめて作製しました。

患者さんからは季節感があってよかった、見た目が美しく食べるのがもったいないなど、ありがたい感想をいただきました。