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2018年7月号

栄養課は、「利用者一人ひとりを尊重した栄養管理と安全で質の高いサービスの提供」を基本方針として、「食」の専門性を発揮し、各専門医療スタッフと連携して患者の病態改善・治療・治癒を目指しています。病院における食事は、『治療の一環』であると共に、『癒し』『楽しみ』の役割を担っています。
栄養課の旬な取り組みをピックアップしてご紹介していきます。

がん病態栄養専門管理栄養士の1日

当院は質の高いがん医療を受けることができる地域がん診療連携拠点病院として厚生労働大臣より指定を受けています。

がん患者においては、疾病・治療・精神的な苦痛などの原因により、しばしば栄養管理が困難な状態となります。栄養管理を円滑に行うためには、がんに関する高度な知識と技術は欠かすことはできません。そこで、よりがんに特化した管理栄養士の育成とチーム医療への連携強化を目的としてがん病態栄養専門管理栄養士が必要とされています。

今回は当院で活躍するがん病態栄養専門管理栄養士の1日を紹介したいと思います。

■プロフィール(入職してからの担当部署、資格など)
1993年

2001年
2007年
2011年
2015年
2018年


専門資格


聖隷三方原病院  栄養課 入職 
当時 3病棟・7病棟(現 B3病棟・A3病棟)担当
ホスピス病棟担当
特別養護老人ホーム 和合愛光園へ異動
聖隷三方原病院  栄養課 異動
がん病態栄養専門管理栄養士 資格取得
緩和ケアチーム 参加
現在、がん治療・緩和ケア病棟 担当

日本病態栄養学会 病態栄養認定管理栄養士
         がん病態栄養専門管理栄養士
         がん病態栄養専門管理栄養士指導師

■資格取得のきっかけ

がん患者が手術前後や治療時、特に化学療法により食欲不振・食思不振により栄養管理が困難となる多くの症例を経験しました。

終末期の患者の栄養介入の際、1人1人の患者の最期の1スプーンが何を食べられるか患者の病態によって異なっていました。そこでがん患者対応の経験をもとに、病態やターミナルケアなど、がんに対する知識を学びたいと思ったのが取得のきっかけです。

■一日のスケジュール

【 6:15】 出勤
     ・メールチェック
     ・給食業務
【 8:00】 休憩
【 8:30】 給食業務
      カンファレンスの前に、緩和ケア介入患者の情報収集
【10:30】 緩和ケアチーム カンファレンス

【11:30】 緩和ケア回診
【12:00】 ミールラウンド・休憩
【13:00】 緩和ケア回診
【15:00】 カルテ記録
      帰宅
■必需品
電卓・メジャー・輸液一覧表・栄養補助食品一覧表
食事摂取困難時に相談・アドバイス出来るように持っています。

■仕事をしていて嬉しかった事、大切にしている事、今後の目標など

今年度より緩和ケアチームに参加させていただいていますが、関わる患者さんは病気によって痛みを伴い食事が食ベられない方が多くいます。大切にしていることは、癌と一言で言っても様々な症状があるため管理栄養士は多職種と共に患者さんの体調を考慮しながら負担がない食事を考えていきます。少しでも食べられるようにとデザート等用意し「美味しかったよ、ごはん食べられたよ」と患者さんより声を掛けていただいたときはうれしかったです。
今後の目標は患者さんの「食べる」ことをサポートし、少しでも苦痛緩和に努め、食事を楽しんでいただけるよう関わっていきたいと思います。


■栄養課のがん病態栄養専門管理栄養士

■施設認定
(公財)日本医療機能評価機構 認定病院 「緩和ケア機能」
  がん病態栄養専門管理栄養士研修実地修練施設認定

■緩和ケアチーム
  緩和支持治療科 医師:1名
  精神科 医師:1名
  緩和ケア専従 看護師:1名
  緩和ケア担当 薬剤師:3名
  臨床心理士:1名
  歯科衛生士:1名
  管理栄養士:1名

ホスピス季節のおやつ

ホスピスでは、担当管理栄養士・調理師が昼食時に定期的に患者さんのベッドサイドを訪問しています。その際お聞きした患者さんのご希望をもとに、季節を感じられるようなおやつを考案し毎月提供していますので、その様子についてご紹介します。

6月のおやつ

  • あじさいゼリー

〜ひとこと〜
 6月になると、青や紫に色づいた花を咲かせるあじさいをイメージして季節を感じることができるよう作成しました。飲み込みづらさがある患者さんにはゼリーの硬さを調整し食べやすく工夫しました。

 牛乳ゼリーの上に青と紫色のクラッシュゼリーをのせ、アクセントとしてミントの葉を添えることであじさいの花にみたてました。患者さんからは「彩がきれい」とお言葉を頂きました。