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2021年9月号

 栄養課は、「利用者一人ひとりを尊重した栄養管理と安全で質の高いサービスの提供」を基本方針として「食」の専門性を発揮し、各専門医療スタッフと連携して患者の病態改善・治療・治癒を目指しています。病院における食事は『治療の一環』であると共に、『癒し』『楽しみ』の役割を担っています。
 栄養課の旬な取り組みをピックアップして紹介していきます。

ホスピス季節のおやつ

ホスピスでは、担当管理栄養士・調理師が昼食時に定期的に患者さんのベッドサイドを訪問しています。その際お聞きした患者さんのご希望をもとに、季節を感じられるようなおやつを考案し毎月提供しています。

8月のおやつ <<フルーツパンナコッタ>>

パンナコッタはイタリア発祥のデザートで生クリーム・牛乳・砂糖を熱してゼラチンで固めたものです。プリンやババロアとの違いは卵を使っていないことです。

四色の色鮮やかなゼリーに仕上げて、緑はキウイ味のゼリー・白はパンナコッタ・赤はフルーツ(すいか)とサイダーのゼリーの層です。
目にも鮮やかで綺麗なデザートに仕上がりました。


~作製者からのひとこと~ 調理師・五明
カラフルな見た目から気持ちが楽しくなるようなデザートを作りました。

~患者様からの感想~
何層にもなっていて、どうやって作っているのか、ゆっくり考えながら食べました。
美味しかったです。

おすすめレシピのご紹介

聖隷福祉事業団は日本全国に9つの病院があり、それぞれの管理栄養士・栄養士・調理師が腕を奮って作っている病院食やおすすめのレシピが出来ました。
テーマに沿った料理を2~3品ずつ、2か月に1回配信しますのでぜひご覧ください!
※各メニューの詳しいレシピはページ下段でダウンロードしていただけます。

にんじんしりしり(聖隷袋井市民病院)

【作り方】
  1. 人参を千切りにする
  2. フライパンにごま油をひき、千切り人参がしんなりするまでじっくり炒める
  3. 2にツナ缶とAを入れて、さらに炒める
  4. 3をフライパンの隅によせ、空いたスペースに溶き卵を入れて火がとおるまで炒める
  5. 4の全体をざっくり合わせて味をなじませ、皿に盛る


【管理栄養士のオススメPoint】
  • 脂溶性であるβカロテンを多く含む人参は、油を使った料理にすると吸収がよくなります。油で炒めるとかさも減り、たくさん食べられます。
  • 人参が苦手なお子様でもおいしく食べられます。

ラフテー 沖縄の豚角煮(聖隷袋井市民病院)

【作り方】
  1. 豚バラ肉を塊のまま30分下茹でし、余分な脂を落とす
  2. 1を3㎝幅に切る
  3. チンゲン菜を4㎝幅に切り、茹でる。茹で上がったら水気を絞る
  4. 鍋にAと2を入れ、箸で切れるくらい柔らかくなるまで煮込む(約40分)
  5. 4を皿に盛り、チンゲン菜を添える


【管理栄養士のオススメPoint】
  • 豚バラ肉を一度下茹ですると、余分な脂が落ち、カロリーカットとともに食感も柔らかく仕上がります。
  • 豚肉はビタミンB1を多く含み、疲労回復に効果的です。