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2021年10月号

 栄養課は、「利用者一人ひとりを尊重した栄養管理と安全で質の高いサービスの提供」を基本方針として、「食」の専門性を発揮し、各専門医療スタッフと連携して患者の病態改善・治療・治癒を目指しています。病院における食事は、『治療の一環』であると共に、『癒し』『楽しみ』の役割を担っています。
栄養課の旬な取り組みをピックアップして紹介していきます。

就労支援の取り組み

現在栄養課では聴覚障がいを持った調理師2名と知的障がい者の調理助手8名を雇用し、栄養課業務に携わっています。グループ就労から雇用に至るまで、障がい者が働きやすい環境とは何か試行錯誤を繰り返し、取り組んでいます。院内の障がい者雇用は27.1人が目標となっており、36名の雇用にいたっています。そのうち栄養課で10名(約28%)を占めています。
この取り組みは地域に対する社会貢献の一環として、関連施設との連携をとりながら障がい者雇用をすすめていくことを目的としています。
 栄養課での取り組みの概要 
栄養課と就労支援施設であるナルド工房・チャレンジ工房との間で話し合いを行ないます。

〈導入までの流れ〉

現場見学→業務内容・時間の確認→対象者を決定


実際に栄養課にて約6ヶ月実習を行います。最初の3ヶ月は就労支援側のジョブコーチが現場にて彼らの指導を行います。3ヶ月を目処にジョブコーチと栄養課で働くことが可能か評価します。働くことが可能と評価された場合にはさらに3ヶ月、実践的な支援を行っていきます。この間、ジョブコーチの支えを減らしていき、彼らの自立度を確認していきます。
6ヶ月の実習期間の間、就労支援施設側でも随時本人と面談を行なっており、その後栄養課と就労支援施設との打ち合わせを月1回実施し、両者合意のもと本採用となります。
その後も定期的に就労支援施設やご家族との情報交換を行なっています。

朝・昼・夕の食器洗浄業務を中心とし、患者に提供するアイスの詰めこみ作業、乳製品の仕分け作業、床などの清掃、ラップやゴミ袋などの物品補充など能力・理解度により仕事内容を広げています。やはり業務の習得には個人差があり、個々に見合った指導方法を検討し、実践しているところです。

 障がい者雇用をするにあたり見えてきた課題 
●栄養課業務と本人の適性
 個人差があり、障がいの程度や特徴を把握し、業務内容・時間の調整
●彼らにあった指導方法の検討
 スケジュールの管理、職員への指導方法の教育
●就労支援施設との協力体制の構築
 適性を把握するための情報共有
●洗浄室の整備の検討
 彼らが動きやすいような導線や配置を検討

今後は課題解決に彼らと共に取り組み、彼らが働きやすい環境を構築していきたいと考えております。障がい者と共に働く事で職員も学び、社会貢献にもつながっている事と実感しています。

行事食 ~ 9月20日 敬老の日 ~

入院中もお食事で季節を感じていただけるよう、季節ごとの行事にちなんだ食材を使った献立を提供しています。その様子について紹介します。

メニュー
芋ご飯
鯖の塩焼き
ひすいなすの海老あんかけ
おはぎ

ホスピス季節のおやつ

ホスピスでは、担当管理栄養士・調理師が昼食時に定期的に患者さんのベッドサイドを訪問しています。その際お聞きした患者さんのご希望をもとに、季節を感じられるようなおやつを考案し毎月提供しています。

9月のおやつ ~ 愛玉子風ゼリー(オーギョーチーゼリー)~

~作製者からのひとこと~
「オーギョーチーとは台湾料理などで使われるデザートです。プルンとした食感に仕上げました。喜んでいただけたら嬉しいです。」

~患者様からのひとこと~
患者さんからは「甘さと酸味がバランス良くさっぱりしていて美味しかった」と感想を頂きました。