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2021年12月号

 栄養課は、「利用者一人ひとりを尊重した栄養管理と安全で質の高いサービスの提供」を基本方針として、「食」の専門性を発揮し、各専門医療スタッフと連携して患者の病態改善・治療・治癒を目指しています。病院における食事は、『治療の一環』であると共に、『癒し』『楽しみ』の役割を担っています。
栄養課の旬な取り組みをピックアップして紹介していきます。

ご出産お祝膳のリニューアル

今月はお祝い膳についてご紹介します。
 
ご出産された方へのささやかなお祝いのお食事として、普段の病院食とは違い、調理師が直接サービスさせて頂いています。
メニューはご要望を元に、デザートと飲み物を含めたコース料理をご用意し、出産後、退院までの火曜日と金曜日のいずれかの昼食で提供できるよう調整しています。
現在は感染対策のため、各自のお部屋での提供になっていますが、従来はダイニングルームでお楽しみ頂いています。同じ時期にご出産された方々と喜びをともに味わい、産後の疲れを癒やして頂けるような環境作りにも力を注いでいます。

今回のリニューアルのポイント

 今回は、見た目もきれいでボリュームのある献立をテーマに考えてみました。
料理の構成は、サラダ、スープ、パン、メイン料理の鶏肉のオレンジソース煮込み、紅茶、デザートです。
 サラダはミックスベビーリーフを使い、味と食感のアクセントに香ばしく焼いたカシューナッツとトマトをトッピングしています。
スープは旨味のあるオニオンスープにしました。
メイン料理はお祝膳をお召し上がり頂いた方のアンケートからお肉料理が食べたいというご要望がありましたので、鶏肉をメインにしたオレンジソース煮込みとしました。オレンジのさっぱりとした酸味とデミグラスソースで深みのある味に仕上がっています。
栄養面についても管理栄養士と相談し、調整しています。

ホスピス季節のおやつ

ホスピスでは、担当管理栄養士・調理師が昼食時に定期的に患者さんのベッドサイドを訪問しています。その際お聞きした患者さんのご希望をもとに、季節を感じられるようなおやつを考案し毎月提供していますので、その様子について紹介します。

ほうじ茶プリン ~ 秋 ~

~作製者からひと言~
和風のプリンを召し上がって頂きたく、ほうじ茶プリンを選びました。甘くなりすぎないよう、デコレーションの生クリームの量はひかえめにし、季節感を出すために栗を飾りました。

~作製者からひと言~
甘さもちょうどよく美味しかったとの感想を頂きました。