- 2026年8月7日
- 積み木で広がる子どもたちの世界
- 猛暑が続いておりますが、子どもたちは夏の遊びを元気いっぱい楽しんでいます。8月1日(土)には夕涼み会が開催されました。開催にあたり、保護者会役員の皆様をはじめ、多くの方が準備や当日のお手伝いにお力添えをくださいましたこと、心より感謝申し上げます。今年度は例年のゲームや納涼踊りに加え、子どもたちと保護者の皆様とが一緒に楽しめるようにと保護者会役員会で『フォトスポット』を企画してくださり、THE PAPA BASE(パパ会)で顔はめパネルや背景を作成してくださいました。笑顔あふれる温かい時間となりましたね。素敵な時間を過ごしていただけたようでしたら幸いです。
さて、先日もみじ組(3歳児)の職員より、「A君がカプラ(積み木)で高速道路を作ったのでぜひ見に来てください」との誘いを受け保育室へ遊びに行ったところ、楕円形に繋げた一つの大きな高速道路で複数名の子どもたちが車の玩具を走らせていました。カプラを積んで作った柱の上に、更にカプラを並べてつなげて立体的な道路に組み上げ、高低差をつけて坂道になっている箇所もあります。相当な時間、根気よく組み上げたことがわかる力作です。A君が一人で作り始めたところに、4歳児のB君や5歳児のC君も加わって協力して作り上げ、その様子を見て同じ3歳児のD君やE君も車を持って参加し始めました。道の途中では、2台の車がすれ違ったり、坂道でスピードアップして前の車に追いついたりと様々なストーリーが生まれています。すると突然、手を上に高く上げてピカピカ動かしながらF君が「雷でーす!」と道路に近づいてきました(前日ひどい雷雨で、雷の音や稲光が印象的だったようです)。すると、それに気づいたA君やB君が「雷が来たー!逃げろー!」と車をスピードアップさせます。今度はC君が回転しながら「竜巻が発生しました!」と近づいてきます。雷と竜巻の発生に、急いで避難する車で高速道路が崩れ始めると、崩れた所に落ちた車を救助したり、道路を修理するための車両がやってきて崩れた箇所を直したり…。高速道路のあちこちで見られた物語が、一つになって進み始めました。
先日、保育環境についての講演を聞く機会がありました(「子どもの学びを支える保育環境づくり~玩具によって遊びは変わる~」講師:高山静子氏)。その講演の中で、子どもにとっての遊びは大人にとっての遊びとは異なり様々な能力を獲得する機会であり、自身の発達しようとしているものを感じ取って、繰り返し行うこと=『あそび』であること。そのため、乳幼児期の教育(教材)として市販の玩具を選ぶ際には、『応答性の高いものを選ぶ』ことが大切であると伺いました。『応答性が高い』とは、子どもの行動に合わせて反応を返すもの(例:泥団子や虫のように力の入れ方で形が変ったり、壊れたりしてしまうもの)であり、子どもを無視するもの(例:電池で動き続ける乗り物)や子どもの行動以上に動いてしまうもの(例:投げても踏んでも壊れない玩具等)に比べ、様々な学びを得る機会があるとのことでした。応答性の高い玩具の一つとして『積み木』のお話しがありましたが、まさに、この積み木を通して子どもたちの想像力や表現力、言葉や協働性等、様々な育ちが感じられる一場面でした。
講演では、積み木遊びを通して①想像力②自己制御(自己コントロール)③構成力・計画力・表現力④柔軟性・粘り強さ・レジリエンス⑤友達と協働する力⑥数量・物理感覚⑦美的感覚(秩序感・リズム)⑧達成感・自己肯定感等、が育つと伺いました。有難いことに、今年度は保護者会より、卒園記念品として積み木3種を寄贈いただけるとのことです。6月には職員研修(こども園・かるみあ)としてこどものとも社 安田氏をお招きし、積み木について学びを深め、新たに積み木コーナーを設ける準備を進めていたところでしたので、さらに子どもたちがイメージを膨らませながらじっくりと取り組める環境として整えていけるのではないかと期待が膨らんでいます。子どもたちの発達や興味に沿った環境や玩具を整え、日々の学びや育ちを保護者の皆さまと共に喜んでいきたいと思います。今月もよろしくお願いいたします。
園長 二村郁枝
- 2026年7月2日
- 楽しい時間の共有を通して
- 2026年6月1日
- 子どもの意見が尊重される保育・療育をめざして
- 2026年5月1日
- 安心できる場所、安心できる人
- 2026年4月10日
- ご入園おめでとうございます
- 2026年3月3日
- 家庭と共に創る保育 ~“保育参加”“パパ会(仮)より”~
- 2026年1月5日
- 愛され見守られながら、その子らしく育つ
- 新年 明けましておめでとうございます
新しい年が皆様にとって実りある豊かな一年となりますようにお祈り申し上げます
年末年始のお休みが明け、子どもたちの元気な顔や声と共に新しい年がスタートしました。年末年始休暇の家庭保育へのご協力をありがとうございました。聖隷こうのとり富丘では、今年も職員一同、一人ひとりと丁寧に関わりながら子どもたちの未来につながる“今”を大切に考え、日々の保育・療育・教育の充実を目指していきたいと思います。
さて、11月の園だよりで折り紙の飾りを作ってくださった訪問看護の利用者さんに宛てて手紙を書いたA君を紹介しましたが、その後、訪問看護の職員が折り方を動画で撮影し、A君と一緒に作ってくれました。そして、
今度はお正月飾りとして「輪締め」を園にプレゼントしてくれ、訪問看護の職員を通して輪締めの意味
や込められた思いを教えてもらいました。手に取りながら、教えてもらったことを友達と共有していた
子どもたち。家に帰ってからおうちの方にも話してくれたことと思います。このように、新しい物事に
出会い興味や関心の幅を広げていけるのも私たちにとって地域・社会とつながる大きな魅力の一つです。
今年も聖隷こうのとり富丘の職員や保護者の皆様、そして地域の方々等、多くの人たちに愛され
見守られながら、その子らしく育っていける保育・療育を目指して職員一同努めて参ります。目の前の
子どもたちの興味・関心を大切に、年齢発達に沿った保育、そして子どもたちと共に創っていく保育を大切にして
いきたいと思います。本年も、どうぞ、よろしくお願いいたします。
園長 二村郁枝
- 2025年12月10日
- 「愛されている実感」
- 2025年11月14日
- 「つながる」
- 2025年10月3日
- 「なかなおり」
- 2025年9月3日
- 心の栄養
- 2025年8月4日
- わくわくする気持ちを膨らませて
- 2025年7月18日
- 遊びを通して楽しく体を動かす経験
- 2025年6月4日
- 育ちあう(意見のぶつかり合いから)
- 2025年5月14日
- 人と人とのつながりの中で
- 2025年5月2日
- 人と人とのつながりの中で
- 2025年4月2日
- ご入園ご進級おめでとうございます
- 2025年3月11日
- 見えないものに目を注ぐ保育
- 2025年2月6日
- 共に味わう ~“おいしい”の共有~
- 2025年1月17日
- 子どもたちと共につくる保育
- 2024年12月5日
- 「かみさまからのおくりもの」
- 2024年11月5日
- 「目に見えない育ちに心を向ける」
- 2024年10月5日
- 家庭教育講座より ~つながる~
- 2024年9月9日
- 安心できる場所
- 2024年8月2日
- 「ありがとう」から広がる温かい気持ち
- 2024年7月4日
- 地域と共に
- 2024年6月4日
- 見て学ぶ環境(見よう見まねで育つ力)
- 天気や自然の移り変わりに、季節の変化を感じている子どもたち。室内や戸外に関係なく、汗ばみながらも日々いろいろな遊びを楽しんでいます。園庭ではダンゴムシやちょうちょ、トカゲ等々…、小さな生き物探しに夢中で、保育室には日々新しい仲間(小さな生き物たち)が増えていきます。毎日子どもたちと一緒にお世話をしている中で、身近な“命”について考える機会を与えられています。
5月17日はこども園(4.5歳児)、18日にはかるみあでそれぞれ親子遠足に出かけることができました。どちらも天候に恵まれ、笑顔あふれる素敵な時間を過ごすことができました。こども園では、子どもたちと一緒に“どんなことをして過ごしたいか”を話し合い、計画し、グループごとに『かくれんぼ』や『だるまさんがころんだ』、『オセロゲーム』など、保護者の方と一緒に体を動かして遊ぶことができました。また、ウォークラリーでは、グループごとにオリジナルのカードで親子で楽しんでいただきました。かるみあでは「いちご狩り」に出かけ、味覚だけでなく鮮やかないちごの色(視覚)や甘酸っぱい香り(嗅覚)柔らかな感触など経験しました。終了後は広場でパラバルーンを行い暖かな日差しとさわやかな風を感じ楽しむことができました。今回は初めてきょうだい児も参加し一緒に楽しい時間を過ごすことができました。
こども園も、かるみあも、たくさんの方にご参加いただき、共に楽しい時間を過ごせましたことに感謝いたします。ご参加ありがとうございました。
さて、玄関のあおむしがサナギになり3匹羽化して飛び立っていきました。生き物を飼う上では毎日のお世話が必要ですが、園では飼育ケースの掃除や餌(レモンの葉)の補充もできるだけ子どもたちが見えるところで…と思い、幼児クラスが園庭や室内で遊んでいる時間に1階のテラスで行っています。掃除を始めようとテラスへ出ると、興味ある子どもたちが集まってきます。ケースを開けて間近で見るあおむしに興味津々で近づいて、観察したり手を伸ばしたり…。少し離れた場所から、「ちょっとこわい…」と言いながらもジーと目が離せない子もいます。
先日、あおむしの飼育ケースを掃除しようとしたときのことです。保育室にいたA君が「一緒にやりたい!」と声をかけてくれたのをきっかけに、4歳児(いちょう組)の男の子3人が一緒に掃除を手伝ってくれることになりました。まずは、B君とC君が飼育ケースを二人で運び、テラスに置いて蓋を開けます。蓋にくっついていた2匹のサナギがピクピク動いている様子をみて、「そーっと!」と言いながら踏まれない位置に置いてくれました。ケースが開くと、「新しい葉っぱあげるね!」とC君が古い葉っぱを取り出します。すると、すぐにB君が「うんち洗ってくるね!」と飼育ケースをもって、あおむしの糞を捨て、ケースを洗ってくれました。その間、あおむしはA君とC君でしっかりと見守ってくれています。ケースがきれいなると新しい葉っぱとあおむしを戻し、サナギに気を付けながら蓋を閉めて、あおむしの飼育ケース掃除を終えました。あまりの手際の良さと、3人のチームワークに思わず感嘆の声がもれてしまうほどでした。実は、A君とB君は日頃からあおむしの掃除をしていると、「(あおむしの糞を指さして)これなに?」「なんでやってるの?」といろいろと質問しながら、よく観察している2人です。いつも大人が掃除している様子をよく見ていて、その手順通りに進めていたことに驚くと同時に、日常生活の中で子どもたちが“見て学ぶ”力の大きさを実感した出来事でした。
掃除や洗濯、畑仕事、買い物等々、日常生活の中で子どもたちが私たち大人の姿を見て興味をもち、やってみたい!真似してみたい!と学びへつながる機会はたくさんあります。私たち大人がやってしまえば簡単なこと、すぐに終わることであっても、子どもたちが目にできるよう環境を整え、子どもたちの「なんだろう!」「やってみたい!」という意欲や興味関心へとつなげていけるように、日常の生活や日々の保育ひとつひとつを子どもたちと共に考えながら過ごしていきたいと思います。
園長 二村 郁枝
- 2024年5月9日
- 子どもたちとともにつくっていく保育
- 2024年4月2日
- ご入園ご進級おめでとうございます
- 2024年3月5日
- 神さまの愛、安心の中で
- 2024年2月5日
- “成長を共に喜ぶ”
- 2024年1月9日
- 直接的な経験・体験から主体的な学びへ
- 2023年12月4日
- 待つ喜び
- 2023年11月6日
- 「おひさまひろばを通してみえた子どもたちの成長」
- 2023年10月5日
- 保護者講演会より ~子どもの心と身体を守るために~
- 2023年9月6日
- 日々の保育・療育とつながる行事
- 2023年8月3日
- 自然にあたりまえにある生活の価値
- 2023年7月6日
- 地域と共に
- 2023年6月9日
- 豊かな自然体験を通して
- 2023年5月8日
- ともにつむぎだす
- 2023年4月6日
- ご入園ご進級おめでとうございます
- 2023年3月2日
- 与えられている賜物を信じて
- 2023年2月10日
- “心の理論”
- 2023年1月10日
- 新しい年を迎え気持ち新たに
- 2022年12月5日
- 保育の中での食事
- 2022年11月11日
- 大切なともだち
- 2022年10月8日
- 年長児と共に
- 2022年9月7日
- 神山潤氏の講演を前に ~自分にとっての「快」を知る~
- 2022年8月1日
- 夏本番
- 2022年7月1日
- 子どもたちの手作りカード
- 2022年6月2日
- 幼い頃の心に残るあそび体験
- 2022年5月9日
- 自然と共に
- 2022年4月7日
- 出会いの恵み
- 2022年3月14日
- こうのとり富丘の2021年度のあゆみ
- 2022年2月8日
- コロナ禍の中にあっても
- 2022年1月7日
- 新しい年を迎え気持ちも新たに
- 2021年12月3日
- クリスマスに向けて
- 2021年11月15日
- 家庭と園がつながり合って
- 2021年10月6日
- 秋の夜空
- 2021年9月10日
- 『おもちゃにも心がある』~子どものことばから~
- 2021年8月6日
- 尊厳に立ち返る
- 2021年7月2日
- “いのち”とふれ合って
- 2021年6月4日
- コロナ禍の中での保育への思い
- 2021年5月7日
- 新しい時代を生きる
- 2021年4月5日
- 保育の土台をつくる
- 2021年3月4日
- こうのとり富丘の第一回の卒園式
- 2021年2月8日
- 職員同士が「語り合う」ときを ~ひとりひとりを大切にする保育~
- 2021年1月8日
- 新しい年に 想いを新たに
- 2020年12月11日
- 感謝の思いをクリスマスに
- 2020年11月6日
- 多様な感情体験を通して
- 2020年10月17日
- 深まる秋を感じながら
- 2020年9月2日
- コロナ禍の中で“はじまりを創る”
- 2020年8月6日
- 複合施設だからできること
- 2020年7月3日
- 変わるものと変わらないもの
- 2020年6月12日
- つながりの中で
- 2020年5月11日
- みんなともだち
- 2020年4月20日
- 新しい出会いの中で





