- 2026年6月1日
- 子どもの意見が尊重される保育・療育をめざして
- まるで夏のような暑さが続いており、晴天に恵まれると早く外で水遊びがしたくて待ちきれない様子の子どもたちです。こども園では先日夏の遊び開きを行いました。テラスや園庭ではプール遊びに加え、散水ホースで水を浴びたり、ゆび絵の具で全身カラフルになっていたりとダイナミックに遊んでいる姿が見られます。これから本格化する夏に向けて、どのクラスでもプール遊びに加え、小麦粉粘土や氷遊び、寒天遊びなどの感触遊びも存分に楽しんでいけるよう年齢発達に合わせて計画していきたいと考えています。
さて、5月にはこども園の親子遠足やかるみあのプラネタリウム、THE PAPA BASE(パパ会)やよりみちサークル等、保護者の皆様にも保育・療育へ参加していただくことができました。ご参加くださりありがとうございました。
親子遠足(こども園年中・年長)では、子どもたちと相談して決めた遊びを親子で一緒に楽しんでいただきました。日頃保育の中で子どもたちが楽しんでいる遊びをおうちの方と一緒に楽しむことができ、とても生き生きした表情で楽しんでいましたね。ウォークラリーでは、それぞれのグループのこだわりが詰まったオリジナルのウォークラリーカードで散策を楽しんでいただきました。昨年度よりも難しい内容だったグループもありましたが、話し合いの中で子どもたちのアイデアや賛同から決まった項目です。大人から見ると(難しそうかな…)と思ったものもありましたが、グループの話し合いの中で意見を出し合い「それいいね!」と友達の意見に耳を傾け、「それにしよう!」と決まっていきました。当日は全部クリアできなかった子も多かったですが、自分たちで考えた内容をおうちの人と一生懸命探すことで、充実した時間を過ごす様子を見ていただけたのではないでしょうか。それぞれのグループでの話し合いは、言葉での意見の出し方(伝え方や伝える量)は子どもたち一人一人違いましたが、その中で、それぞれの思いを汲み取りながら一人一人の意見が尊重され、グループみんなでやりたい遊びを計画することができたからこそ、どの子にとっても素敵な時間を過ごすことができたのだと感じます。
2023年に施行されたこども基本法の基本理念の中には「全ての子どもについて、その年齢発達及び発達の程度に応じて、その意見が尊重され、その最善の利益が優先して考慮されること。」と記されています。保育・療育の中では、日頃から子どもたちの声を聴きながら興味関心・年齢発達に合った遊びを子どもたちと一緒に計画することを大切にしており、まだ言葉が出始める前や言葉では上手に伝えられない場合であっても、表情やしぐさ等に目を向けながら安心して自分の気持ちを表せるよう努めています。先日、年長児(こども園・かるみあ)で田植えに行った際、にじ組のAちゃんに「田んぼに入る?入りたくない?タッチで教えてね。」とAちゃんの意志を確認したところ、“入りたくない”のところで勢いよく職員の手をタッチし、はっきりと自分の意見を伝えてくれたそうです。しっかりと自分の意見を伝えられるAちゃんの姿は日頃から積み重ねられた大人との関係性があっての姿だと感じます。また、時には自分自身の今の気持ちがはっきりとわからずに戸惑い、泣けてしまったり怒れてしまったりする等、自分の気持ちを探している姿が見られることもあります。大人から見ると「何で言わないのかな」と感じてしまうかもしれませんが、こうした自分の気持ちを探している子どもの姿もそのまま受け止めてあげたいですね。保育・療育を行う中では「子どもたちに経験してほしい」と大人が期待することはありますが、子どもの気持ちも尊重しながら、その子にとって楽しかった・またやりたいと思えるようなプラスの経験となるよう配慮していきたいと思います。今月もどうぞよろしくお願いします。
園長 二村 郁枝
- 2026年5月1日
- 安心できる場所、安心できる人
- 2026年4月10日
- ご入園おめでとうございます
- 2026年3月3日
- 家庭と共に創る保育 ~“保育参加”“パパ会(仮)より”~
- 2026年1月5日
- 愛され見守られながら、その子らしく育つ
- 新年 明けましておめでとうございます
新しい年が皆様にとって実りある豊かな一年となりますようにお祈り申し上げます
年末年始のお休みが明け、子どもたちの元気な顔や声と共に新しい年がスタートしました。年末年始休暇の家庭保育へのご協力をありがとうございました。聖隷こうのとり富丘では、今年も職員一同、一人ひとりと丁寧に関わりながら子どもたちの未来につながる“今”を大切に考え、日々の保育・療育・教育の充実を目指していきたいと思います。
さて、11月の園だよりで折り紙の飾りを作ってくださった訪問看護の利用者さんに宛てて手紙を書いたA君を紹介しましたが、その後、訪問看護の職員が折り方を動画で撮影し、A君と一緒に作ってくれました。そして、
今度はお正月飾りとして「輪締め」を園にプレゼントしてくれ、訪問看護の職員を通して輪締めの意味
や込められた思いを教えてもらいました。手に取りながら、教えてもらったことを友達と共有していた
子どもたち。家に帰ってからおうちの方にも話してくれたことと思います。このように、新しい物事に
出会い興味や関心の幅を広げていけるのも私たちにとって地域・社会とつながる大きな魅力の一つです。
今年も聖隷こうのとり富丘の職員や保護者の皆様、そして地域の方々等、多くの人たちに愛され
見守られながら、その子らしく育っていける保育・療育を目指して職員一同努めて参ります。目の前の
子どもたちの興味・関心を大切に、年齢発達に沿った保育、そして子どもたちと共に創っていく保育を大切にして
いきたいと思います。本年も、どうぞ、よろしくお願いいたします。
園長 二村郁枝
- 2025年12月10日
- 「愛されている実感」
- 2025年11月14日
- 「つながる」
- 2025年10月3日
- 「なかなおり」
- 2025年9月3日
- 心の栄養
- 2025年8月4日
- わくわくする気持ちを膨らませて
- 2025年7月18日
- 遊びを通して楽しく体を動かす経験
- 2025年6月4日
- 育ちあう(意見のぶつかり合いから)
- 2025年5月14日
- 人と人とのつながりの中で
- 2025年5月2日
- 人と人とのつながりの中で
- 2025年4月2日
- ご入園ご進級おめでとうございます
- 2025年3月11日
- 見えないものに目を注ぐ保育
- 2025年2月6日
- 共に味わう ~“おいしい”の共有~
- 2025年1月17日
- 子どもたちと共につくる保育
- 2024年12月5日
- 「かみさまからのおくりもの」
- 2024年11月5日
- 「目に見えない育ちに心を向ける」
- 2024年10月5日
- 家庭教育講座より ~つながる~
- 2024年9月9日
- 安心できる場所
- 2024年8月2日
- 「ありがとう」から広がる温かい気持ち
- 2024年7月4日
- 地域と共に
- 2024年6月4日
- 見て学ぶ環境(見よう見まねで育つ力)
- 天気や自然の移り変わりに、季節の変化を感じている子どもたち。室内や戸外に関係なく、汗ばみながらも日々いろいろな遊びを楽しんでいます。園庭ではダンゴムシやちょうちょ、トカゲ等々…、小さな生き物探しに夢中で、保育室には日々新しい仲間(小さな生き物たち)が増えていきます。毎日子どもたちと一緒にお世話をしている中で、身近な“命”について考える機会を与えられています。
5月17日はこども園(4.5歳児)、18日にはかるみあでそれぞれ親子遠足に出かけることができました。どちらも天候に恵まれ、笑顔あふれる素敵な時間を過ごすことができました。こども園では、子どもたちと一緒に“どんなことをして過ごしたいか”を話し合い、計画し、グループごとに『かくれんぼ』や『だるまさんがころんだ』、『オセロゲーム』など、保護者の方と一緒に体を動かして遊ぶことができました。また、ウォークラリーでは、グループごとにオリジナルのカードで親子で楽しんでいただきました。かるみあでは「いちご狩り」に出かけ、味覚だけでなく鮮やかないちごの色(視覚)や甘酸っぱい香り(嗅覚)柔らかな感触など経験しました。終了後は広場でパラバルーンを行い暖かな日差しとさわやかな風を感じ楽しむことができました。今回は初めてきょうだい児も参加し一緒に楽しい時間を過ごすことができました。
こども園も、かるみあも、たくさんの方にご参加いただき、共に楽しい時間を過ごせましたことに感謝いたします。ご参加ありがとうございました。
さて、玄関のあおむしがサナギになり3匹羽化して飛び立っていきました。生き物を飼う上では毎日のお世話が必要ですが、園では飼育ケースの掃除や餌(レモンの葉)の補充もできるだけ子どもたちが見えるところで…と思い、幼児クラスが園庭や室内で遊んでいる時間に1階のテラスで行っています。掃除を始めようとテラスへ出ると、興味ある子どもたちが集まってきます。ケースを開けて間近で見るあおむしに興味津々で近づいて、観察したり手を伸ばしたり…。少し離れた場所から、「ちょっとこわい…」と言いながらもジーと目が離せない子もいます。
先日、あおむしの飼育ケースを掃除しようとしたときのことです。保育室にいたA君が「一緒にやりたい!」と声をかけてくれたのをきっかけに、4歳児(いちょう組)の男の子3人が一緒に掃除を手伝ってくれることになりました。まずは、B君とC君が飼育ケースを二人で運び、テラスに置いて蓋を開けます。蓋にくっついていた2匹のサナギがピクピク動いている様子をみて、「そーっと!」と言いながら踏まれない位置に置いてくれました。ケースが開くと、「新しい葉っぱあげるね!」とC君が古い葉っぱを取り出します。すると、すぐにB君が「うんち洗ってくるね!」と飼育ケースをもって、あおむしの糞を捨て、ケースを洗ってくれました。その間、あおむしはA君とC君でしっかりと見守ってくれています。ケースがきれいなると新しい葉っぱとあおむしを戻し、サナギに気を付けながら蓋を閉めて、あおむしの飼育ケース掃除を終えました。あまりの手際の良さと、3人のチームワークに思わず感嘆の声がもれてしまうほどでした。実は、A君とB君は日頃からあおむしの掃除をしていると、「(あおむしの糞を指さして)これなに?」「なんでやってるの?」といろいろと質問しながら、よく観察している2人です。いつも大人が掃除している様子をよく見ていて、その手順通りに進めていたことに驚くと同時に、日常生活の中で子どもたちが“見て学ぶ”力の大きさを実感した出来事でした。
掃除や洗濯、畑仕事、買い物等々、日常生活の中で子どもたちが私たち大人の姿を見て興味をもち、やってみたい!真似してみたい!と学びへつながる機会はたくさんあります。私たち大人がやってしまえば簡単なこと、すぐに終わることであっても、子どもたちが目にできるよう環境を整え、子どもたちの「なんだろう!」「やってみたい!」という意欲や興味関心へとつなげていけるように、日常の生活や日々の保育ひとつひとつを子どもたちと共に考えながら過ごしていきたいと思います。
園長 二村 郁枝
- 2024年5月9日
- 子どもたちとともにつくっていく保育
- 2024年4月2日
- ご入園ご進級おめでとうございます
- 2024年3月5日
- 神さまの愛、安心の中で
- 2024年2月5日
- “成長を共に喜ぶ”
- 2024年1月9日
- 直接的な経験・体験から主体的な学びへ
- 2023年12月4日
- 待つ喜び
- 2023年11月6日
- 「おひさまひろばを通してみえた子どもたちの成長」
- 2023年10月5日
- 保護者講演会より ~子どもの心と身体を守るために~
- 2023年9月6日
- 日々の保育・療育とつながる行事
- 2023年8月3日
- 自然にあたりまえにある生活の価値
- 2023年7月6日
- 地域と共に
- 2023年6月9日
- 豊かな自然体験を通して
- 2023年5月8日
- ともにつむぎだす
- 2023年4月6日
- ご入園ご進級おめでとうございます
- 2023年3月2日
- 与えられている賜物を信じて
- 2023年2月10日
- “心の理論”
- 2023年1月10日
- 新しい年を迎え気持ち新たに
- 2022年12月5日
- 保育の中での食事
- 2022年11月11日
- 大切なともだち
- 2022年10月8日
- 年長児と共に
- 2022年9月7日
- 神山潤氏の講演を前に ~自分にとっての「快」を知る~
- 2022年8月1日
- 夏本番
- 2022年7月1日
- 子どもたちの手作りカード
- 2022年6月2日
- 幼い頃の心に残るあそび体験
- 2022年5月9日
- 自然と共に
- 2022年4月7日
- 出会いの恵み
- 2022年3月14日
- こうのとり富丘の2021年度のあゆみ
- 2022年2月8日
- コロナ禍の中にあっても
- 2022年1月7日
- 新しい年を迎え気持ちも新たに
- 2021年12月3日
- クリスマスに向けて
- 2021年11月15日
- 家庭と園がつながり合って
- 2021年10月6日
- 秋の夜空
- 2021年9月10日
- 『おもちゃにも心がある』~子どものことばから~
- 2021年8月6日
- 尊厳に立ち返る
- 2021年7月2日
- “いのち”とふれ合って
- 2021年6月4日
- コロナ禍の中での保育への思い
- 2021年5月7日
- 新しい時代を生きる
- 2021年4月5日
- 保育の土台をつくる
- 2021年3月4日
- こうのとり富丘の第一回の卒園式
- 2021年2月8日
- 職員同士が「語り合う」ときを ~ひとりひとりを大切にする保育~
- 2021年1月8日
- 新しい年に 想いを新たに
- 2020年12月11日
- 感謝の思いをクリスマスに
- 2020年11月6日
- 多様な感情体験を通して
- 2020年10月17日
- 深まる秋を感じながら
- 2020年9月2日
- コロナ禍の中で“はじまりを創る”
- 2020年8月6日
- 複合施設だからできること
- 2020年7月3日
- 変わるものと変わらないもの
- 2020年6月12日
- つながりの中で
- 2020年5月11日
- みんなともだち
- 2020年4月20日
- 新しい出会いの中で





