当科での研修により、日本神経学会専門医試験に合格するのみならず、広く豊富な経験を積み、常に冷静に的確な判断、診療のできる優れた神経内科医になることを目指す。研修到達目標は、平成10年に日本神経学会卒後教育検討小委員会が作成した神経内科卒後研修到達目標に準じたものである。
1.神経内科医としての基本である臨床神経を身につける
1)神経学的診察、局所診察、病因診断、検査治療計画および脳死判定ができる。
2)各症候により原因となる鑑別診断を挙げられ、鑑別診断のための適切な検査計画、治療計画が立案できる。
3)各神経疾患の内容、特徴を熟知し、確定診断に必要な検査計画、経過観察のための検査計画を立案できる。
4)神経救急疾患の内容、特徴、診断のポイントをよく理解し、それぞれの病態に対して迅速かつ適切な処置、検査、治療ができる。
5)脳脊髄腫瘍・外傷、小児神経疾患、精神科疾患に関する知識を有し、専門家へコンサルテーションができる。
6)他科からのコンサルテーションに迅速に応じ、適切な指示を与え、かつ責任を持って経過を観察することができる。
2.治療ができる
1)内科医としての一般的知識を持ち、薬剤の使い方(適応、禁忌、副作用)を熟知した上で、適応を決定し実施できる。
2)EBMに基づいた治療ができる。
3)治療開始にあたっては、十分なinformed consentを得ることができる。特にALS患者に対する人工呼吸器の選択決定に際しては、患者のみでなく患者家族、介護に携わる全スタッフと十分なコミュニケーションがとれ、患者のQOLが最大となるよう努めることができる。
3.検査を理解し適切に活用できる
1)髄液検査:髄液採取の適応、禁忌を熟知した上で、基本手技を習得する。脳脊髄の構造と正常髄液の生理、各疾患における髄液所見をよく理解し臨床診断、臨床経過、治療効果の判定に役立てることができる。
2)免疫学的検査:免疫性疾患の病因、病態の理解に必要な免疫系の基礎を身につけ、適切な検査を選択できる。検査の感度(sensitivity)と特異性(specificity)を理解する。テンシロンテストの適応と禁忌を理解して安全に施行でき、評価できる。
3)電気生理学的検査:神経伝導検査、誘発電位、針節電図、脳波を実施し判定できる。
4)画像検査:CT、MRI、SPECT、脳血管造影の読影ができる。
5)病理検査:神経生検、筋生検が実施でき、標本作成と病理診断ができる。脳標本の病理診断ができる。
1)神経学的診察、局所診察、病因診断、検査治療計画および脳死判定ができる。
2)各症候により原因となる鑑別診断を挙げられ、鑑別診断のための適切な検査計画、治療計画が立案できる。
3)各神経疾患の内容、特徴を熟知し、確定診断に必要な検査計画、経過観察のための検査計画を立案できる。
4)神経救急疾患の内容、特徴、診断のポイントをよく理解し、それぞれの病態に対して迅速かつ適切な処置、検査、治療ができる。
5)脳脊髄腫瘍・外傷、小児神経疾患、精神科疾患に関する知識を有し、専門家へコンサルテーションができる。
6)他科からのコンサルテーションに迅速に応じ、適切な指示を与え、かつ責任を持って経過を観察することができる。
2.治療ができる
1)内科医としての一般的知識を持ち、薬剤の使い方(適応、禁忌、副作用)を熟知した上で、適応を決定し実施できる。
2)EBMに基づいた治療ができる。
3)治療開始にあたっては、十分なinformed consentを得ることができる。特にALS患者に対する人工呼吸器の選択決定に際しては、患者のみでなく患者家族、介護に携わる全スタッフと十分なコミュニケーションがとれ、患者のQOLが最大となるよう努めることができる。
3.検査を理解し適切に活用できる
1)髄液検査:髄液採取の適応、禁忌を熟知した上で、基本手技を習得する。脳脊髄の構造と正常髄液の生理、各疾患における髄液所見をよく理解し臨床診断、臨床経過、治療効果の判定に役立てることができる。
2)免疫学的検査:免疫性疾患の病因、病態の理解に必要な免疫系の基礎を身につけ、適切な検査を選択できる。検査の感度(sensitivity)と特異性(specificity)を理解する。テンシロンテストの適応と禁忌を理解して安全に施行でき、評価できる。
3)電気生理学的検査:神経伝導検査、誘発電位、針節電図、脳波を実施し判定できる。
4)画像検査:CT、MRI、SPECT、脳血管造影の読影ができる。
5)病理検査:神経生検、筋生検が実施でき、標本作成と病理診断ができる。脳標本の病理診断ができる。
研修項目 | 研修場所・内容 | 研修期間 |
神経内科1年目 臨床神経 脳波・筋電図 神経放射線 | 聖隷浜松病院神経内科(脳卒中科兼務)で入院患者主治医 ※ 必ず上級医がつき、ペアで診療にあたる。 拘束制で、時間外は拘束医が対応する。 ・脳神経外科と交代で、脳卒中当直を担当、上級医と当直に入る(月4-5回) ・月-金曜日8:15脳卒中新入院紹介、回診(脳外科と合同) 前日、当直帯で入院した患者の症例呈示のあと、回診する ・月曜日17時〜神経内科カンファ、回診 主治医は新入院患者要約を作成し提示、鑑別診断、検査・治療プランの検討 神経内科、脳卒中科受け持ち患者の症例検討 ・水曜日18時〜脳卒中科カンファ(脳外科と合同) 問題症例、退院症例を呈示 ・火曜日~金曜日17時頃〜神経内科新入院・問題症例カンファ、回診 その他)木曜日正午〜ランチョンカンファランス(内科合同) 第3金曜日CPC(全科) 日本神経学会総会・地方会、日本内科学会地方会には必ず演題を出す その他の学会にも積極的に演題を出す 最低年一回は、雑誌に投稿する 聖隷浜松病院神経内科指導医のもとで検査 通年火曜日午後、金曜日午前は指導医の監督下で、検査を行う 週一回脳波判読会 日本臨床神経生理学会技術講習会出席 聖隷浜松病院神経内科で指導医のもと研修 病棟業務と兼務になるが、できるだけ便宜をはかる 各自読影したものは、神経内科上級医、脳外科医がチェック | 12ヶ月 12ヶ月 3ヶ月 |
神経内科2年目 臨床神経 あつみ神経内科クリニック 神経病理 脳神経外科 リハビリ科 | 聖隷浜松病院神経内科(脳卒中科兼務)で入院患者主治医 ※以下、一年目と同様 希望者はあつみ神経内科クリニックにて(毎月1回)、 在宅患者の訪問診療の実地研修を行う。 聖隷浜松病院にて指導医のもとで研修 3ヵ月の期間中に剖検例を発表できるようにまとめる 病棟業務免除は困難だが、できるだけ便宜をはかる 病理関係の研究会、学会等には優先的に参加(通年) 筋生検、神経生検時は術者として入り、検体処理も学ぶ 診断報告書作成(通年) 希望者は聖隷浜松病院脳神経外科にて研修 希望者はリハビリ科にて研修 | 12ヶ月 3ヶ月 3ヶ月 3ヶ月 |
神経内科3年目 臨床神経 | 聖隷浜松病院神経内科(脳卒中科兼務)にて病棟チーフレジデント 他病棟からのコンサルテーションの責任者となり対応する。 | 12ヶ月 |
神経内科4年目 臨床神経 | 聖隷浜松病院神経内科(脳卒中科兼務)にて病棟チーフレジデント | 12ヶ月 |
NO | SBO | 時期 | 場所 | 媒体 | 指導者 |
1 | 1 | 研修期間中 | 病棟、Drルーム | PC 図書 | 上級医 |
2 | 2 | 研修期間中 | 病棟、Drルーム | PC 図書 | 上級医 病棟スタッフ |
3 | 3 | 研修期間中 | 病棟 | 図書 | 上級医 |
SBO | 対象領域 | 目的 | 方法 | 測定者 | 時期 |
1 | 想起 | 形成的 | 実地 | 上級医 | 研修中 |
2 | 態度、想起 | 形成的 | 実地 | 上級医 | 研修中 |
3 | 技能 | 形成的 | 実地 | 上級医 | 研修中 |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
午前 | 8:15〜8:45 脳卒中新入院カンファレンス・回診(脳神経外科、リハビリ科と合同) | 8:15〜8:45 脳卒中新入院カンファレンス・回診(脳神経外科、リハビリ科と合同) | 8:15〜8:45 脳卒中新入院カンファレンス・回診(脳神経外科、リハビリ科と合同) | 8:15〜8:45 脳卒中新入院カンファレンス・回診(脳神経外科、リハビリ科と合同) | 8:15〜8:45 脳卒中新入院カンファレンス・回診(脳神経外科、リハビリ科と合同) 電気生理学的検査 | |
午後 | 17:00~ 神経内科カンファレンス・回診 | 電気生理学的検査 17:00~ 神経内科カンファレンス・回診 | 脳血管造影 17:00~ 神経内科カンファレンス・回診 18:30~ 脳卒中カンファレンス(脳神経外科と合同) | 脳血管造影 17:00~ 神経内科カンファレンス・回診 18:30~ 脳卒中カンファレンス(脳神経外科と合同) | 17:00~ 神経内科カンファレンス・回診 |
毎日、日勤帯は病棟診療が中心
パーキンソン病、アルツハイマー病、血管炎などで臨床を中心に多数のプロジェクト進行中