将来、小児循環器科という専門性を習得するために、その基礎となる小児科医としての基本を身につける。そのために小児科領域の日常診療において頻繁に遭遇する疾患の病態を把握し、適切に対応できるようになる。またその患者さんのもつ様々な身体的、心理的、社会的問題を理解し、共感をもって医療にあたることができる、医療チームの一員として和をみだすことなく、基本的診療能力(態度・技能・知識)を取得することを目標とする。
小児科専門医取得までは小児科合同専門研修プログラムに準ずる。
小児科専門医取得までは小児科合同専門研修プログラムに準ずる
小児科合同専門研修プログラムに準ずる。
医師3−4年次 | 医師5年次 | |
3−4年次 | 4年次 (半年〜1年) | 循環 |
小児科一般(感染、血液、神経、腎臓、アレルギー、循環) | 新生児 |
小児科専門医取得後のカリキュラム
基本的に小児科専門医を取得しており、小児循環器専門医を目指す医師を対象とする。上記(2年間の卒後研修終了後)プログラム研修中で、小児専門医取得が未の医師6年次以降の医師も含む。
原則、開始時期から小児循環器専門医取得までとする(毎年更新)。終了時に小児循環器専門医試験を受験する。
小児循環科の診療対象の患者さんは新生児、小児に限らず、高校生以上の成人も含まれる。そのため循環器内科とも協力して、患者さんの診療にあたることがあり、その分野の研修も可能である。
希望により、麻酔科などの他科のローテーション(短期のみ)、または国内留学(東京女医医科大学小児循環器科など)も可能。
希望により、麻酔科などの他科のローテーション(短期のみ)、または国内留学(東京女医医科大学小児循環器科など)も可能。
先天性心疾患をはじめとする川崎病、不整脈などの小児循環器科領域の疾患の病態を理解する。また様々な患者さまの身体的、精神的問題のみならず、家族を含めた問題を理解し、共感を持って接し、適切に対応できるようになる。心臓血管外科、循環器内科をはじめとした他科との連携が必須の診療科であり、医療チームの一員として診療能力(知識、技能、態度)を身につける。
正常心臓の解剖・生理、また成長に伴う変化ついて説明できる。(知識)
小児循環器領域の各種疾患の自然予後を理解し、病態を把握し、説明できる。それに基ずいた検査、治療方針を提示できる。(知識)
各種疾患の胸部X−P、超音波検査、造影CT、MRI、核医学などの画像診断の検査法の特性を理解し、その検査の実施と所見を解読できる。(知識、技能)、
心電図、 Holter, 運動負荷検査, 電気生理学的検査などの生理検査法の特性を理解し、その検査の実施と所見を解読できる。 知識、技能)
心臓カテーテル法や心エコー法においてSegmental approachを用いた適切な形態診断とそれに付随した心機能の解析ができる。(知識、技能)
麻酔の基本を習得する。(知識・技能)
患者とその家族に対し、病態と検査や治療の必要性、合併症について適切に説明できる。(知識、態度・習慣)
他科、その他のコメディカルとの連携のもとに、チーム医療を実践できる。(態度・習慣)
診断カテーテル の適応と限界をふまえ、安全に術者として行うことができる。(知識、技能)
カテーテル治療(アブレーションを含む) の適応と限界を踏まえ、安全に行うことができる。(知識、技能)
臨床研究に参加し、その成果(症例報告を含む)を発表する。(知識、態度・習慣)
小児循環器領域の各種疾患の自然予後を理解し、病態を把握し、説明できる。それに基ずいた検査、治療方針を提示できる。(知識)
各種疾患の胸部X−P、超音波検査、造影CT、MRI、核医学などの画像診断の検査法の特性を理解し、その検査の実施と所見を解読できる。(知識、技能)、
心電図、 Holter, 運動負荷検査, 電気生理学的検査などの生理検査法の特性を理解し、その検査の実施と所見を解読できる。 知識、技能)
心臓カテーテル法や心エコー法においてSegmental approachを用いた適切な形態診断とそれに付随した心機能の解析ができる。(知識、技能)
麻酔の基本を習得する。(知識・技能)
患者とその家族に対し、病態と検査や治療の必要性、合併症について適切に説明できる。(知識、態度・習慣)
他科、その他のコメディカルとの連携のもとに、チーム医療を実践できる。(態度・習慣)
診断カテーテル の適応と限界をふまえ、安全に術者として行うことができる。(知識、技能)
カテーテル治療(アブレーションを含む) の適応と限界を踏まえ、安全に行うことができる。(知識、技能)
臨床研究に参加し、その成果(症例報告を含む)を発表する。(知識、態度・習慣)
No. | SBO | 方法 | 時期 | 人数 | 場所 | 時間 | 媒体 | 指導協力者 |
1 | 1〜7 | 自己学習 | 全研修期間 | 1 | 医局・図書室 | 1時間 | 教科書・論文 | 図書室司書 電算管理者 |
2 | 1〜7 | ミニレクチャー、 カンファランス (エコー、心臓券外科合同) | 全研修期間 | 2〜15 | 医局・外来・病棟、カンファランスルーム、エコー室 | 1時間 | 論文、教科書、PC | 指導医 上級医 |
3 | 3−6 9. 10 | 実技研修 | 全研修期間 | 2〜3 | 外来・病棟・エコー室 カテ室 | 2時間 | 患者、家族 | 指導医 コメディカル |
4 | 7. 8 | 臨床経験・実習 | 全研修期間 | 外来・病棟・エコー室 カテ室、手術室 | 患者・家族、医師、看護師 その他のコメディカル | 指導医 上級医 コメディカル | ||
5 | 11 | 学会参加 | 不定 | 2〜3 | 学会会場 | Video, 論文 PC・診療録 | 図書室司書 電算管理者 指導医 上級医 |
SBO | 対象領域 | 目的 | 方法 | 測定者 | 時期 |
1-7,9,10 | 知識 | 形成的評価 | 他者評価 | 指導医 | 研修中随時 |
3-6. 9,10 | 技能 | 形成的評価 | 他者評価 | 指導医 | 研修終了時 |
7. 8.11 | 態度・習慣 | 形成的評価 | 他者評価 | 指導医 | 研修中随時 |
2年間の卒後研修終了後プログラムの週間スケジュールと同じ
希望があれば3ヵ月は麻酔科ローテーションをし、それ以外は小児循環器科に固定し研修する。月3-4回程度の一般小児科の当直と月4-6回の小児循環器科コールを行う。