〇聖隷浜松病院小児科、〇聖隷浜松病院新生児科(NICU)、〇聖隷三方原病院小児科
(聖隷浜松病院は小児科専門医研修支援施設認定済、聖隷三方原病院は専門医研修支援施設申請中)
※小児科専門医研修を実施するために、「研修施設」は「研修支援施設」と連携し、3年以上の小児科専門期間のうち、延べ6ヶ月(最低1ヶ月単位)以上の研修を「研修支援施設」で行う必要がある。
(聖隷浜松病院は小児科専門医研修支援施設認定済、聖隷三方原病院は専門医研修支援施設申請中)
※小児科専門医研修を実施するために、「研修施設」は「研修支援施設」と連携し、3年以上の小児科専門期間のうち、延べ6ヶ月(最低1ヶ月単位)以上の研修を「研修支援施設」で行う必要がある。
■ベーシックコース
■新生児コース
- 聖隷浜松病院小児科 1年
- 聖隷浜松病院新生児科 1年
- 聖隷三方原病院小児科 1年
- 希望選択科(各施設) 1年
■新生児コース
- 聖隷浜松院小児科 6か月
- 聖隷三方原病院小児科 6か月
- 聖隷浜松病院新生児科 3年
■ 聖隷浜松病院小児科
各専門分野(神経、循環器、血液・腫瘍、腎、内分泌、アレルギー、膠原病・リウマチ性疾患、感染症、こども虐待など)の医師が連携して高度専門医療を中心に、common disease・乳児健診・予防接種など幅広い診療を行っている。2008年度は、総入院患者数1052人、てんかん新患97人、心臓カテーテル検査107件(その内、55件がカテーテル治療)、腎生検15件、成長ホルモン療法36人、造血幹細胞移植2件であった。
■ 聖隷浜松病院新生児科
総合周産期母子医療センターに指定され、県内の他の医療機関と協力しあいながら静岡県の周産期医療のために24時間体制で診療を行なっている。また、人工呼吸器や血液ガス分析器などを装備した新生児専用救急車が配備されている。2008年度は、総入院患者数438人、新生児搬送救急車出動数209回であった。
■ 聖隷三方原病院小児科
Common disease、小児救急、神経・筋疾患を中心に診療を行っている。重症障害児(者)施設・おおぞら療育センターを併設し、療育中の時の診療にも携わっている。同病院はドクターヘリを有し、迅速な本格的救急医療を行っている。
各専門分野(神経、循環器、血液・腫瘍、腎、内分泌、アレルギー、膠原病・リウマチ性疾患、感染症、こども虐待など)の医師が連携して高度専門医療を中心に、common disease・乳児健診・予防接種など幅広い診療を行っている。2008年度は、総入院患者数1052人、てんかん新患97人、心臓カテーテル検査107件(その内、55件がカテーテル治療)、腎生検15件、成長ホルモン療法36人、造血幹細胞移植2件であった。
■ 聖隷浜松病院新生児科
総合周産期母子医療センターに指定され、県内の他の医療機関と協力しあいながら静岡県の周産期医療のために24時間体制で診療を行なっている。また、人工呼吸器や血液ガス分析器などを装備した新生児専用救急車が配備されている。2008年度は、総入院患者数438人、新生児搬送救急車出動数209回であった。
■ 聖隷三方原病院小児科
Common disease、小児救急、神経・筋疾患を中心に診療を行っている。重症障害児(者)施設・おおぞら療育センターを併設し、療育中の時の診療にも携わっている。同病院はドクターヘリを有し、迅速な本格的救急医療を行っている。
3施設で研修することによりcommon diseaeから専門的疾患まで経験し、小児科専門医習得に必要な知識・技能・態度を幅広い見地から習得し、子どもの健康と未来をサポートする。
- 子どもの身体と心の全体像を把握し、患児とその家族をみる全人的な総合医療を実践できる(態度・習慣)
- 各分野の代表的疾患について、病態生理を説明できる(知識)
- 各分野の代表的疾患について、病歴・理学的所見等より鑑別診断を行い、必要な検査を選択し、適切な治療ができる(技能)
- 各分野の専門医と連携してエビデンスに基づいた適切な医療を実践できる(技能)
- 採血、末梢静脈ルート確保、挿管、骨髄穿刺、腰椎穿刺、心肺蘇生などの基本的手技ができる(技能)
- 小児救急において軽症から重症まで全ての患児を診療し、重症度に応じた適切な対応ができる(態度・習慣)
- 乳幼児の成長・発達を評価し、小児疾患の予防に関わる医学的知識と技術をもとに健康支援を実践できる(知識、態度・習慣)
- 医の倫理に配慮することができる(態度・習慣)
- 医療の安全性(医療事故の予防、院内感染の制御、コメディカルとの意思疎通など)への配慮ができる(態度・習慣)
- 患児に真摯な態度で接し、患児およびその家族と好ましい信頼関係をきづくことができる(態度・習慣)
- 学会・研究会参加や学会発表・論文作成を通して、より深い医学的知識、考え方を習得する(知識)
- 医療経済にも目を向け、医療行為のcost-effectivenessを理解できる(知識)。
- 小児医療のプロフェッショナルとしてのの自覚を持ち、己の限界を謙虚に知り、常に自省しながら向上を目指す(態度・習慣)
No. | SBO | 方法 | 方法 | 人数 | 場所 | 時間 | 媒体 | 指導協力者 |
1 | 1 | 実技研修 カンファレンス | 研修中 | 1-3 | 病棟 外来 Dr-R | 1.0 | 患者 家族 | 指導医 |
2 | 2 | 自己学習 | 研修中 | 1 | 医局 図書室 | 1.0 | 論文 教科書 PC | 図書室司書 電算管理者 指導医 |
3 | 3, 4, 5 | 実技研修 カンファレンス | 研修中 | 1-3 | 病棟、外来 救急外来 | 2.0 | 患者 | 指導医 |
4 | 6 | 実技研修 | 研修中 | 1 | 救急外来 | 1.0 | 患者 | 小児科医 |
6 | 7, 8, 10, 13 | 実技研修 カンファレンス | 研修中 | 1-3 | 病棟、外来 救急外来 | 0.5 | 患者 家族 | 小児科医 |
7 | 9, 12 | 実技研修 カンファレンス | 研修中 | 1 | 病棟、外来 救急外来 | 0.5 | 患者 家族 スタッフ | 小児科医 コメディカル |
8 | 11 | 自己学習 カンファレンス | 研修中 | 1 | 医局 図書室 Dr-R | 1.0 | 指導医 |
No. | 対象領域 | 目的 | 方法 | 測定者 | 時期 |
1, 9, 10 | 態度・習慣 | 形成期評価 | 他者評価 | 指導医、 コメディカル | 6ヶ月後、 研修終了時 |
6, 7, 8, 13 | 態度・習慣 | 形成期評価 | 他者評価 | 指導医 | 6ヶ月後、 研修終了時 |
2, 7 | 知識 | 形成期評価 | 口頭試問 | 指導医 | 研修中随時 |
11, 12 | 知識 | 形成期評価 | 他者評価 | 指導医 | 研修中随時 |
3, 4 | 技能 | 形成期評価 | 直接観察、 カルテ監査 | 指導医 | 6ヶ月後、 研修終了時 |
5 | 技能 | 形成期評価 | 直接観察 | 小児科医 | 6ヶ月後、 研修終了時 |
【各プログラムの詳細】
聖隷浜松病院新生児科専門医研修プログラム(1年間)
聖隷浜松病院新生児科専門医研修プログラム(1年間)
周産期医療に携わる医師として関連他科やパラメディカルスタッフとのチーム医療を通して新生児の疾病・障害の診断、プライマリケアに必要な基本的な診療(態度・技能・知識)を行えるようにする。
【1年次】
上級医とペアを組んで主治医チームを形成し、上級医の指導の基に下記の事項を修得する。
1)基本的診察法を身につける
(a)新生児の身体所見を清潔、非侵襲的に系統的に得ることが出来る
手洗い、手指消毒、ディスポーザブル手袋、視診、聴診(呼吸音、心音、腸雑音)、触診
(b)在胎週数や日齢を考慮して必要に応じて自ら検査を選択、指示し、その結果を解釈する。
血算、血液生化学検査、血液免疫学的検査、血液ガス、先天代謝異常スクリーニング、胸腹レントゲン検査、CT、細菌学的検査、薬剤感受性検査、髄液検査、検尿、検便
(c)適切に検査を選択・指示し、専門家の意見に基づき結果を解釈できる。
脳波、心血管超音波検査、心電図、MRI検査、基本的消化管造影検査
(d)在胎週数や日齢を考慮して看護記録や監視装置の情報を収集、解釈することができる
身体計測、体温、心拍数、呼吸数、無呼吸発作の有無、血圧、尿量、排便状況、経皮的酸素飽和度、経皮的二酸化炭素分圧
2)基本的な診療技能を身につける
(a)検査結果を基に病棟内のルールに従い、輸液計画、感染対策、黄疸治療計画を作成、指示できる
(b)新生児医療に必要な診療手技を修得する。
滅菌消毒、採血(足底穿刺、皮静脈穿刺、動脈ルート)、末梢静脈ルートの確保、各種注射、各種センサーの装着、簡易検査(血糖、ヘパプラスチンテスト)、超音波検査(頭部、心血管、腹部)、気管内挿管、呼吸管理
(c)正常分娩に際し基本的な対応が出来る。
母胎情報収集、蘇生準備、保温、清潔、基本的蘇生術(清拭、口鼻腔吸引、刺激、マスクを用いた呼吸補助)、Apgar Score算定、臍帯結紮、NICU収容の適応判断、親子関係確立支援
3)新生児救急医療の現場に立ち会い必要な診療技能を身につける
(a)緊急を要する疾患を持つ患者に対してチームの一員として適切に対応できる。
(b)必要により上級医師または他科の医師に橋渡しできる。
(c)新生児搬送に同行して上級医の指示の元に適切な行動がとれる。
4)ターミナルケアの現場に立ち会い必要な診療技能を身につける
(a)患児の利益を優先した医療計画を考える事が出来る。
(b)最愛の我が子を失う親の立場・心情に配慮できる。
(c)死後の処置を適切にできる。
5)医療の社会的側面に対応できる
保健医療、各種公費負担医療、母子保健法、児童福祉法、社会福祉法、在宅医療、麻薬の取扱い、医療事故
6)診療計画、評価を行う
(a)担当した患者の診療経過について総合的に問題を分析、判断して評価、カルテ記載できる。
(b)文献検索を含めた情報の管理、問題点の把握、診療計画の作成、変更、入退院の判断、症例呈示、要約。
(c)自己及び第三者による評価を受け入れて改善に努力する。
(d)退院サマリーを患者退院時に作製し部長の監査を受ける。
7)カンファランスなどへ参加し、情報を共有し治療方針決定に参加する
【2年次】
1年時に引き続き上級医の指導の基で病棟業務を行う。
一人当直、新生児搬送が出来るようになる。
学会、研究会に演者として参加し、症例報告などを行う。
日常臨床の中でテーマを見つけて、データ収集と解析、文献収集、検討を行う。
【3-4年次】
聖隷浜松病院産科、小児科、聖隷三方原病院小児科などへ一カ所あたり 6ヶ月間を目途に交換研修医として赴き、産科・小児一般診療・救急診療の研修を行う。本人の習熟度、その時点の病棟スタッフの構成状況により一部は先輩上級医の支援の基に上級医として主治医チームを構成し、後輩の指導にあたる。
テーマに沿った臨床研究を継続し、成果を学会などで発表する。また関連医学雑誌に投稿する。
上級医とペアを組んで主治医チームを形成し、上級医の指導の基に下記の事項を修得する。
1)基本的診察法を身につける
(a)新生児の身体所見を清潔、非侵襲的に系統的に得ることが出来る
手洗い、手指消毒、ディスポーザブル手袋、視診、聴診(呼吸音、心音、腸雑音)、触診
(b)在胎週数や日齢を考慮して必要に応じて自ら検査を選択、指示し、その結果を解釈する。
血算、血液生化学検査、血液免疫学的検査、血液ガス、先天代謝異常スクリーニング、胸腹レントゲン検査、CT、細菌学的検査、薬剤感受性検査、髄液検査、検尿、検便
(c)適切に検査を選択・指示し、専門家の意見に基づき結果を解釈できる。
脳波、心血管超音波検査、心電図、MRI検査、基本的消化管造影検査
(d)在胎週数や日齢を考慮して看護記録や監視装置の情報を収集、解釈することができる
身体計測、体温、心拍数、呼吸数、無呼吸発作の有無、血圧、尿量、排便状況、経皮的酸素飽和度、経皮的二酸化炭素分圧
2)基本的な診療技能を身につける
(a)検査結果を基に病棟内のルールに従い、輸液計画、感染対策、黄疸治療計画を作成、指示できる
(b)新生児医療に必要な診療手技を修得する。
滅菌消毒、採血(足底穿刺、皮静脈穿刺、動脈ルート)、末梢静脈ルートの確保、各種注射、各種センサーの装着、簡易検査(血糖、ヘパプラスチンテスト)、超音波検査(頭部、心血管、腹部)、気管内挿管、呼吸管理
(c)正常分娩に際し基本的な対応が出来る。
母胎情報収集、蘇生準備、保温、清潔、基本的蘇生術(清拭、口鼻腔吸引、刺激、マスクを用いた呼吸補助)、Apgar Score算定、臍帯結紮、NICU収容の適応判断、親子関係確立支援
3)新生児救急医療の現場に立ち会い必要な診療技能を身につける
(a)緊急を要する疾患を持つ患者に対してチームの一員として適切に対応できる。
(b)必要により上級医師または他科の医師に橋渡しできる。
(c)新生児搬送に同行して上級医の指示の元に適切な行動がとれる。
4)ターミナルケアの現場に立ち会い必要な診療技能を身につける
(a)患児の利益を優先した医療計画を考える事が出来る。
(b)最愛の我が子を失う親の立場・心情に配慮できる。
(c)死後の処置を適切にできる。
5)医療の社会的側面に対応できる
保健医療、各種公費負担医療、母子保健法、児童福祉法、社会福祉法、在宅医療、麻薬の取扱い、医療事故
6)診療計画、評価を行う
(a)担当した患者の診療経過について総合的に問題を分析、判断して評価、カルテ記載できる。
(b)文献検索を含めた情報の管理、問題点の把握、診療計画の作成、変更、入退院の判断、症例呈示、要約。
(c)自己及び第三者による評価を受け入れて改善に努力する。
(d)退院サマリーを患者退院時に作製し部長の監査を受ける。
7)カンファランスなどへ参加し、情報を共有し治療方針決定に参加する
【2年次】
1年時に引き続き上級医の指導の基で病棟業務を行う。
一人当直、新生児搬送が出来るようになる。
学会、研究会に演者として参加し、症例報告などを行う。
日常臨床の中でテーマを見つけて、データ収集と解析、文献収集、検討を行う。
【3-4年次】
聖隷浜松病院産科、小児科、聖隷三方原病院小児科などへ一カ所あたり 6ヶ月間を目途に交換研修医として赴き、産科・小児一般診療・救急診療の研修を行う。本人の習熟度、その時点の病棟スタッフの構成状況により一部は先輩上級医の支援の基に上級医として主治医チームを構成し、後輩の指導にあたる。
テーマに沿った臨床研究を継続し、成果を学会などで発表する。また関連医学雑誌に投稿する。
1月、7月:拡大症例検討会(毎回テーマを決めて地域の周産期関係者を対象に勉強会)
6月:NICU懇親会(早産で産まれたお子さんの小学校入学を祝って児と家族を招いて懇親)
隔年2月:浜名湖カンファ(全国の周産期医療従事医師を集めて1泊2日の研究会)
2月:新生児呼吸療法モニタリングフォーラムin長野(全国の周産期医療従事者を集めて2泊3日の研究会、当科専門医研修医原則全員参加)
その他種々の研究会、講習会の主幹などが臨時に入ります。
(例えば2010年は新生児慢性肺疾患研究会の主幹)
花見、バーベキューなど随時、ここ数年長野子ども病院新生児科レッドルーフズと当科マイクロバブルズの間で野球の交流戦が行われており定期戦化しそうな雰囲気です。
6月:NICU懇親会(早産で産まれたお子さんの小学校入学を祝って児と家族を招いて懇親)
隔年2月:浜名湖カンファ(全国の周産期医療従事医師を集めて1泊2日の研究会)
2月:新生児呼吸療法モニタリングフォーラムin長野(全国の周産期医療従事者を集めて2泊3日の研究会、当科専門医研修医原則全員参加)
その他種々の研究会、講習会の主幹などが臨時に入ります。
(例えば2010年は新生児慢性肺疾患研究会の主幹)
花見、バーベキューなど随時、ここ数年長野子ども病院新生児科レッドルーフズと当科マイクロバブルズの間で野球の交流戦が行われており定期戦化しそうな雰囲気です。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
午前 | 申し送り | 申し送り | 抄読会 申し送り | 申し送り | 申し送り | 申し送り |
午後 | 昼の回診 病棟カンファ | 昼の回診 夕回診 周産カンファ | 昼の回診 夕回診 | 昼の回診 夕回診 | 昼の回診 夕回診 | 昼の回診 夕回診 |
毎日 8:30 当直医からの申し送り
毎日 12:30 NICU回診
毎日 17:30 (月、火は17:00) 回診,当直医への申し送り
毎週月曜日 17:30 新生児入退院報告
毎週火曜日 17:30 産科との周産期カンファレンス
毎週水曜日 8:00 抄読会
毎週木曜日 14:00 フォローアップ外来
毎日 12:30 NICU回診
毎日 17:30 (月、火は17:00) 回診,当直医への申し送り
毎週月曜日 17:30 新生児入退院報告
毎週火曜日 17:30 産科との周産期カンファレンス
毎週水曜日 8:00 抄読会
毎週木曜日 14:00 フォローアップ外来
聖隷浜松病院小児科専門医研修プログラム(1年間)
合同専門医研修プログラムに加え、高度専門医療を必要とする小児疾患患児の診療に参加することにより小児科専門医としての診療能力の向上を図る。
各専門分野の行動目標は下記の通りである。
1. 神経・筋
a.けいれん発作の救急処置ができる(技能)
b.代表的な神経疾患(熱性けいれん、てんかん、脳炎・脳症、変性疾患など)について適切な診断と治療ができる(知識、技能)
2. 循環器
a.代表的な先天性心疾患の病態生理を説明できる(知識)
b.代表的な先天精神疾患、不整脈について適切な診断と治療ができる(知識、技能)
3. 血液・腫瘍
a.正常の造血機構、止血・凝固機構を説明できる(知識)
b.代表的な血液疾患、悪性腫瘍について理解し、鑑別診断に必要な検査を選択できる(知識)
c.代表的な血液疾患、悪性腫瘍について適切な診断と治療(補充療法、輸血、化学療法、造血幹細胞移植)ができる(知識、技能)
4. 腎・泌尿器
a.代表的な腎・泌尿器疾患(急性糸球体腎炎、慢性腎炎、ネフローゼ症候群、尿路感染症、急性腎不全など)について鑑別診断に必要な検査を選択できる(知識)
b.代表的な腎・泌尿器疾患について適切な診断と治療(食餌療法、パルス療法、抗凝固療法、透析、血漿交換など)ができる(知識、技能)
5. 内分泌
a.各種ホルモンに関する一般的概念を習得し、代表的内分泌疾患(成長ホルモン分泌不全性低身長、糖尿病、先天性副腎皮質過形成、下垂体前葉機能低下症、尿崩症、甲状腺機能低下症・亢進症など)の病態生理を説明できる(知識)
b.主要症候(成長障害、性成熟異常、外性器異常、肥満・やせ、多尿、甲状腺腫大、多毛など)をきたす疾患の鑑別診断をあげることができる(知識)
c.診断に必要な各種内分泌学的検査(負荷試験を含む)を選択し、適切な診断と治療ができる(知識、技能)
6. アレルギー
a.喘息発作時は、その程度に応じた適切な治療(輸液、吸入、呼吸管理)ができる(技能)
b.喘息非発作時の長期管理計画を立てることができる(習慣・態度)
c.食物アレルギーについて適切な診断(負荷試験を含む)と治療ができる(知識、技能)
7. 感染症
a.主要な感染症について疫学を把握し説明できる(知識)
b.病原体の検索・診断・治療を行い、適切な感染予防対策をとることができる(知識、技能)
c.薬剤耐性菌の頻度・耐性発現機構を理解し、適切な抗菌薬療法を行うことができる(知識、技能)
d.各種予防接種の適応を理解し実践できる(知識)
8. リウマチ性疾患
a.主要な膠原病・リウマチ性疾患(若年性特発性関節炎、小児皮膚筋炎、全身性エリテマトーデスなど)の診断基準を説明できる(知識)
b.理学的所見をとることができる。それに基づき鑑別診断のための血液検査・画像検査を選択し、適切な診断と治療ができる(知識、技能)。
9. こども虐待
a.こども虐待の徴候に留意して早期発見に努め、発見した場合は適切な対応をとることができる(知識、技能)
b.関係機関と連携し、被虐待児およびその家族を支援することができる(態度・習慣)
10. その他
a.消化器疾患、代謝疾患などの比較的稀な疾患を経験し、適切な診断と治療ができる(知識、技能)
1. 神経・筋
a.けいれん発作の救急処置ができる(技能)
b.代表的な神経疾患(熱性けいれん、てんかん、脳炎・脳症、変性疾患など)について適切な診断と治療ができる(知識、技能)
2. 循環器
a.代表的な先天性心疾患の病態生理を説明できる(知識)
b.代表的な先天精神疾患、不整脈について適切な診断と治療ができる(知識、技能)
3. 血液・腫瘍
a.正常の造血機構、止血・凝固機構を説明できる(知識)
b.代表的な血液疾患、悪性腫瘍について理解し、鑑別診断に必要な検査を選択できる(知識)
c.代表的な血液疾患、悪性腫瘍について適切な診断と治療(補充療法、輸血、化学療法、造血幹細胞移植)ができる(知識、技能)
4. 腎・泌尿器
a.代表的な腎・泌尿器疾患(急性糸球体腎炎、慢性腎炎、ネフローゼ症候群、尿路感染症、急性腎不全など)について鑑別診断に必要な検査を選択できる(知識)
b.代表的な腎・泌尿器疾患について適切な診断と治療(食餌療法、パルス療法、抗凝固療法、透析、血漿交換など)ができる(知識、技能)
5. 内分泌
a.各種ホルモンに関する一般的概念を習得し、代表的内分泌疾患(成長ホルモン分泌不全性低身長、糖尿病、先天性副腎皮質過形成、下垂体前葉機能低下症、尿崩症、甲状腺機能低下症・亢進症など)の病態生理を説明できる(知識)
b.主要症候(成長障害、性成熟異常、外性器異常、肥満・やせ、多尿、甲状腺腫大、多毛など)をきたす疾患の鑑別診断をあげることができる(知識)
c.診断に必要な各種内分泌学的検査(負荷試験を含む)を選択し、適切な診断と治療ができる(知識、技能)
6. アレルギー
a.喘息発作時は、その程度に応じた適切な治療(輸液、吸入、呼吸管理)ができる(技能)
b.喘息非発作時の長期管理計画を立てることができる(習慣・態度)
c.食物アレルギーについて適切な診断(負荷試験を含む)と治療ができる(知識、技能)
7. 感染症
a.主要な感染症について疫学を把握し説明できる(知識)
b.病原体の検索・診断・治療を行い、適切な感染予防対策をとることができる(知識、技能)
c.薬剤耐性菌の頻度・耐性発現機構を理解し、適切な抗菌薬療法を行うことができる(知識、技能)
d.各種予防接種の適応を理解し実践できる(知識)
8. リウマチ性疾患
a.主要な膠原病・リウマチ性疾患(若年性特発性関節炎、小児皮膚筋炎、全身性エリテマトーデスなど)の診断基準を説明できる(知識)
b.理学的所見をとることができる。それに基づき鑑別診断のための血液検査・画像検査を選択し、適切な診断と治療ができる(知識、技能)。
9. こども虐待
a.こども虐待の徴候に留意して早期発見に努め、発見した場合は適切な対応をとることができる(知識、技能)
b.関係機関と連携し、被虐待児およびその家族を支援することができる(態度・習慣)
10. その他
a.消化器疾患、代謝疾患などの比較的稀な疾患を経験し、適切な診断と治療ができる(知識、技能)
No. | SBO | 方法 | 時期 | 人数 | 場所 | 時間 | 媒体 | 指導協力者 | 予算 |
1 | 1-10 | 実技研修 カンファレンス | 研修中 | 1-3 | 病棟 外来 救急外来 Dr-R | 1.0 | 患者 | 指導医 | 0 |
2 | 1-10 | 自己学習 講義 | 研修中 | 1 | 医局 図書室 | 1.0 | 論文 教科書 PC | 図書室司書 電算管理者 指導医 | 0 |
3 | 9 | 実技研修 カンファレンス | 研修中 | 1-3 | 病棟 外来 救急外来 | 2.0 | 患者 家族 | 指導医 コメディカル | 0 |
SBO | 対象領域 | 目的 | 方法 | 測定者 | 時期 |
1-10 | 知識 | 形成的評価 | 他者評価 口頭試問 | 指導医 | 研修中随時 |
1-10 | 技能 | 形成的評価 | 直接観察 他社評価 カルテ監査 | 指導医 | 研修中随時 |
6, 9 | 態度・習慣 | 形成的評価 | 他者評価 | 指導医 | 研修終了時 |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
08:00 08:30 12:30 | 申し送り 病棟回診 一般外来 | 申し送り 病棟回診 一般外来 | 抄読会 申し送り 病棟回診 一般外来 | 申し送り 病棟回診 一般外来 | 申し送り 病棟回診 一般外来 | 申し送り 病棟回診 一般外来 申し送り |
13:30 14:00 14:30 15:30 17:00 17:30 | カンファレンス 乳児健診 予防接種 申し送り | カンファレンス 申し送り | カンファレンス 乳児健診 予防接種 申し送り | カンファレンス 心カテ 申し送り | カンファレンス 心カテ 乳児健診 予防接種 申し送り |
聖隷三方原病院小児科(1年間)
総合病院において入院患者の診療と外来診療を行う小児科専門医になるための能力を養成する。研修医に求められるのは、基盤としての総合力である。白紙の状態で病院を訪れたこどもにどのようにアプローチし、問題解決に導くのかが問われる。そのためには理論としての小児科学を熟知し、数多くの症例に主体的に関わり、それらを実践に生かす取り組みが大切であると思われる。
当科では、一般小児・保健、小児救急、周産期、小児神経の4つの柱において診療を行っておりそれぞれに於いて症例数は豊富である。看護部やリハビリを初めとするコメディカルスタッフは非常にレベルが高く学ぶことも多い。カンファランスや勉強会などを通じて情報の共有を密に行い、チーム一丸となって問題に当たるよう心がけている。
当科では、一般小児・保健、小児救急、周産期、小児神経の4つの柱において診療を行っておりそれぞれに於いて症例数は豊富である。看護部やリハビリを初めとするコメディカルスタッフは非常にレベルが高く学ぶことも多い。カンファランスや勉強会などを通じて情報の共有を密に行い、チーム一丸となって問題に当たるよう心がけている。
- 小児のcommon diseaseについて幅広く経験し、標準的な医療を行えるようにする。
- 小児救急医療に積極的に参加し地域医療との連携の重要性を理解しその向上に務める
- 乳幼児健診、予防接種などに関わり、小児保健医療を適切におこなえるようにする。
- 周産期二次病院における未熟児新生児医療に関わり標準的な医療を行えるようにする。
- 重症心身障害児(者)医療において適切な医療を行えるようにする。
1. 一般小児医療、保健医療
a.外来及び入院診療を通じて小児で比較的よく見る疾患を症状や経過などから適切に診断し初期対応できるようになる。
b.基本的診断技術(一般検査、放射線学的診断、心電図、エコー検査、脳波など)を身につけより精度の高い診断に到達できるようにする。
c.基本的治療手技(輸液、各種薬物療法、鎮静管理、呼吸管理、循環管理、栄養管理など)により頻度の高い一般的な疾患の治療を進める事ができる。
d.乳幼児健診、予防接種などを実践しその意義と問題点などについて正しく説明できるようになる。
2. 小児救急医療
a.小児救急の現場で多い発熱、咳、喘鳴、腹痛、嘔吐などのありふれた症候について、その病態や意義を正しく説明でき、重篤な疾患(髄膜炎、敗血症、虫垂炎、腸重積、尿路感染症など)を見逃さず、適切に対応できるようにする。
b.小児救急現場で時に遭遇する痙攀重積、意識障害、急性呼吸不全、急性循環不全などの急性の危急的状態を正しく判断し対応できる。
c.内科的疾患だけでなく外傷などの外科的疾患に対してもチーム医療の一員として積極的に関与できるようになる。
3. 周産期医療
a.周産期における様々な疾患、病的状態、生理的状態などについて広く学び適切な対応ができるようになる。
b.ハイリスク分娩に単独で立ち会うことができ病的状態に対して適切に判断し対応できるようになる。
c.各種検査法、診断技術(エコーなど)、治療技術を習得しより精度の高い医療を提供できるようになる。
d.場合によりフォローアップ外来などにも積極的に参加し短期的でなく長期的な視点でのアウトカムについて学ぶ。
4. 小児神経学
a.神経学的診察、神経放射線学的診断法、各種生理検査を習得し様々な病的状態における神経学的問題に対して適切に対応できるようになる。
b.痙攣性疾患について適切に鑑別でき初期対応、場合によっては長期対応できるようになる。
c.重症心身障害児医療などを通じて様々な程度の神経学的障害を持った児について正しく評価でき問題解決にあたれるようになる。
a.外来及び入院診療を通じて小児で比較的よく見る疾患を症状や経過などから適切に診断し初期対応できるようになる。
b.基本的診断技術(一般検査、放射線学的診断、心電図、エコー検査、脳波など)を身につけより精度の高い診断に到達できるようにする。
c.基本的治療手技(輸液、各種薬物療法、鎮静管理、呼吸管理、循環管理、栄養管理など)により頻度の高い一般的な疾患の治療を進める事ができる。
d.乳幼児健診、予防接種などを実践しその意義と問題点などについて正しく説明できるようになる。
2. 小児救急医療
a.小児救急の現場で多い発熱、咳、喘鳴、腹痛、嘔吐などのありふれた症候について、その病態や意義を正しく説明でき、重篤な疾患(髄膜炎、敗血症、虫垂炎、腸重積、尿路感染症など)を見逃さず、適切に対応できるようにする。
b.小児救急現場で時に遭遇する痙攀重積、意識障害、急性呼吸不全、急性循環不全などの急性の危急的状態を正しく判断し対応できる。
c.内科的疾患だけでなく外傷などの外科的疾患に対してもチーム医療の一員として積極的に関与できるようになる。
3. 周産期医療
a.周産期における様々な疾患、病的状態、生理的状態などについて広く学び適切な対応ができるようになる。
b.ハイリスク分娩に単独で立ち会うことができ病的状態に対して適切に判断し対応できるようになる。
c.各種検査法、診断技術(エコーなど)、治療技術を習得しより精度の高い医療を提供できるようになる。
d.場合によりフォローアップ外来などにも積極的に参加し短期的でなく長期的な視点でのアウトカムについて学ぶ。
4. 小児神経学
a.神経学的診察、神経放射線学的診断法、各種生理検査を習得し様々な病的状態における神経学的問題に対して適切に対応できるようになる。
b.痙攣性疾患について適切に鑑別でき初期対応、場合によっては長期対応できるようになる。
c.重症心身障害児医療などを通じて様々な程度の神経学的障害を持った児について正しく評価でき問題解決にあたれるようになる。
No. | SBO | 方法 | 時期 | 人数 | 場所 | 人的資源 |
1 | 1-4 | 実技研修 カンファレンス | 研修中 | 1-3 | 病棟(一般. NICU.PICU) 外来 | 指導医 看護師 |
2 | 1-4 | 自己学習 勉強会 | 研修中 | 1 | 医局 図書室 | 図書室司書 電算管理者 指導医 |
3 | 3 | 救急研修 | 研修中 | 1-3 | 救命救急センター・PICU | 指導医 |
4 | 4 | 実地研修 | 研修中 | 1 | おおぞら療育センター | 指導医 看護師 |
SBO | 対象領域 | 目的 | 方法 | 測定者 | 時期 |
1-4 | 知識 | 形成的評価 | 他者評価 | 指導医 | 研修中随時 |
1-4 | 技能 | 形成的評価 | 直接観察 他者評価 カルテ監査 | 指導医 | 研修中随時 |
1-4 | 態度・習慣 | 形成的評価 | 他者評価 | 指導医 | 研修終了時 |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
午前 | 8:20〜 申し送り | 8:20〜 申し送り | 8:20〜 申し送り | 8:20〜 申し送り | 8:20〜 申し送り | 8:20〜 申し送り |
午後 | 14:30〜 入退院報告 抄読会・勉強会 | 17:00~ 当直医への申し送り | 17:00~ 当直医への申し送り | 17:00~ 当直医への申し送り 17:45〜 (隔週) 産婦人科との周産期カンファレンス | 17:00~ 当直医への申し送り 16:30〜 NICU回診 |