肺は「全身疾患を映す鏡」であり、多様な疾患に柔軟に対応する医療の実践を心がけ、呼吸器疾患全般の診療ができることを目標とする。当科での研修により、日本呼吸器学会専門医試験に合格するのみならず、広く豊富な経験を積み、常に冷静に的確な判断、診療のできる優れた呼吸器科医になることを目指す。研修到達目標は、日本呼吸器学会が作成した専門医研修カリキュラムに準じ当院独自に作成したものである。
1.病歴聴取
内科一般的な病歴聴取ができることに加え、喫煙歴(難治性咳嗽・慢性気管支炎・肺気腫・肺癌などと関連)・粉塵吸入歴(塵肺・石綿肺・間質性肺炎など)・住居歴(過敏性肺炎)・ペット飼育歴(気管支喘息)・旅行歴(輸入感染症・レジオネラなど)など、呼吸器疾患の病歴に欠かせない病歴聴取ができる。
2.診察
2.1 ばち状指の有無を見分け、その意義を理解できる。
2.2 胸部打診上の異常所見を補助的診断に生かせる。
2.3 胸部聴診では、正常呼吸音・呼吸音の消失・ラ音・胸膜摩擦音などの所見を的確に取り、病態を把握できる。
3.呼吸器検査
3.1 胸部単純Xpの所見を的確に読影できる。経時的変化を読影できる。
3.2 胸部CTの所見を読影・理解でき、診断できる。
3.3 肺機能検査(VC, %FEV1, DLCO・動脈血ガス分析)の原理とその意義について理解し、それぞれの呼吸器疾患の治療方針の決定に役立てることができる。
3.4 気管支ファイバースコープの所見を理解できる。前処置として喉頭噴霧麻酔ができる。気管支肺胞洗浄法・経気管支的肺生検の手技ができる。
4.呼吸器処置
4.1 胸腔穿刺が一人でできる。胸水の性状を分析し、その病態を把握し治療できる。
4.2 胸腔ドレナージ法を理解でき、施行できる。
4.3 胸膜癒着術ができる。
5.治療
5.1 肺炎治療の抗生剤の選択ができる。
5.2 吸入療法(吸入薬)の内容と、使用方法を理解し処方できる。
5.3 在宅酸素療法の適応を理解し適切に指示できる。
5.4マスク型人工呼吸器の管理を行う。
5.5 呼吸器リハビリテーションを理解し、リハビリ処方箋を記載・発行できる。
6.学会発表・論文執筆
内科一般的な病歴聴取ができることに加え、喫煙歴(難治性咳嗽・慢性気管支炎・肺気腫・肺癌などと関連)・粉塵吸入歴(塵肺・石綿肺・間質性肺炎など)・住居歴(過敏性肺炎)・ペット飼育歴(気管支喘息)・旅行歴(輸入感染症・レジオネラなど)など、呼吸器疾患の病歴に欠かせない病歴聴取ができる。
2.診察
2.1 ばち状指の有無を見分け、その意義を理解できる。
2.2 胸部打診上の異常所見を補助的診断に生かせる。
2.3 胸部聴診では、正常呼吸音・呼吸音の消失・ラ音・胸膜摩擦音などの所見を的確に取り、病態を把握できる。
3.呼吸器検査
3.1 胸部単純Xpの所見を的確に読影できる。経時的変化を読影できる。
3.2 胸部CTの所見を読影・理解でき、診断できる。
3.3 肺機能検査(VC, %FEV1, DLCO・動脈血ガス分析)の原理とその意義について理解し、それぞれの呼吸器疾患の治療方針の決定に役立てることができる。
3.4 気管支ファイバースコープの所見を理解できる。前処置として喉頭噴霧麻酔ができる。気管支肺胞洗浄法・経気管支的肺生検の手技ができる。
4.呼吸器処置
4.1 胸腔穿刺が一人でできる。胸水の性状を分析し、その病態を把握し治療できる。
4.2 胸腔ドレナージ法を理解でき、施行できる。
4.3 胸膜癒着術ができる。
5.治療
5.1 肺炎治療の抗生剤の選択ができる。
5.2 吸入療法(吸入薬)の内容と、使用方法を理解し処方できる。
5.3 在宅酸素療法の適応を理解し適切に指示できる。
5.4マスク型人工呼吸器の管理を行う。
5.5 呼吸器リハビリテーションを理解し、リハビリ処方箋を記載・発行できる。
6.学会発表・論文執筆
方略 No. | SBO | 方法 | 時期 | 人数 | 場所 | 時間 | 媒体 | 指導 協力者 |
1 | 1 | 講義・実地研修 | 専門医研修期間中 | 1-2 | 病棟・外来 | 3時間 | 実地 | 指導医 |
2 | 2 | 実地研修 病棟総回診 | 専門医研修期間中 | 1-2 | 病棟・外来 | 5時間 | 実地 | 指導医 |
3 | 3.1~3.3 | 講義・実地研修 | 専門医研修期間中 | 1-2 | B5Drルーム又は病棟 | 3時間 | スライド又は診療録PC | 指導医 |
3.1 | 1 | 医師会 | 2時間 | 実症例フィルム | 部長 | |||
4 | 3.4 | 気管支モデル又は実地研修 | 専門医研修期間中 | 1-2 | Drルーム又は内視鏡室 | 5時間 | 練習用気管支ファイバースコープと 気管支鋳型モデル又は実地 | 指導医 |
5 | 4 | 実地研修 | 専門医研修期間中 | 1-2 | 外来・病棟 | 1時間 | 実地 | 指導医 |
6 | 5 | 講義又は実地研修 | 専門医研修期間中 | 1-2 | B5Drルーム又は病棟 | 2時間 | スライド又は診療録PC | 指導医 |
7 | 6 | 実地研修 | 専門医研修期間中 | 1-2 | 医局または病棟 | 2時間 | PC | 指導医 |
SBO | 対象領域 | 目的 | 方法 | 測定者 | 時期 |
1 | 知識・態度 | 形成的評価 | 観察記録 | 指導医 | 1年ごと終了時 |
2 | 知識・態度・習慣 | 形成的評価 | 観察記録 | 指導医 | 1年ごと終了時 |
3.1-3.3 | 知識・態度・習慣 | 形成的評価 | 観察記録 | 指導医 | 1年ごと終了時 |
3.4 | 知識・技能・態度 | 形成的評価 | 観察記録 | 指導医 コメディカル | 1年ごと終了時 |
4 | 知識・技能・態度 | 形成的評価 | 観察記録 | 指導医 | 1年ごと終了時 |
5 | 知識・想起・解釈・問題解決 | 形成的評価 | 観察記録 | 指導医 | 1年ごと終了時 |
6 | 知識・想起・解釈・問題解決 | 形成的評価 | スライド 論文 | 指導医 | 各発表ごと |